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下鴨神社の蹴鞠はじめ2023:みどころと蹴鞠の解説

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蹴鞠とは?

蹴鞠とは鹿の皮でできた鞠を蹴り合う競技で、5世紀ころに中国から伝来したと伝えられています。中大兄皇子と中臣鎌足が親しくなるきっかけになったのはご存知の通りです。その後、平安時代には宮中儀式となり、貴族の間で嗜まれました。明治天皇も好まれたようで、蹴鞠の衰退を懸念して、勅命で蹴鞠保存会を発足させました。今回の蹴鞠はじめで奉仕されているのも、この保存会の方々です。

蹴鞠のルールを簡単に申し上ますと、式木と言う鞠を蹴り上げる高さの基準となる木を四隅にたてて、約15メートル四方の場所を作ります。ここを懸(かかり)もしくは鞠壺(まりつぼ)と呼びます。今回は「鞠場(まりば)」と呼ばれていました。この中で8人で1チームを作り、競技を行います。
保存会の方の説明によると、競技といっても勝敗をつけるのではなく、相手の蹴りやすいところに鞠を蹴って、出来るだけ長く蹴り合うのが趣旨だそうです。

鞠は鹿皮でできているそうです。触らせていただきましたが、球体ではなく鶯ボール(というお菓子)のような形をしています。重さはサッカーボールより少し軽いくらいで、思ったよりもしっかりとした作りです。

蹴鞠はじめ2017

鞠を蹴る時は膝を曲げず、足の裏が見えないように、優雅に蹴り上げなければならないそうですが、清少納言も、『枕草子』で、「様あしけれど、鞠もをかし。」といっているくらいなので、実際なかなか難しいようです。

蹴る時には「ヤウ(春陽花)」、「アリ(夏安林)」、「オウ(桃園)」と声を出します。大納言藤原成通という蹴鞠の名人が1000日間毎日鞠の練習をすると誓いを立てたところ、1000日めに現れたと言われる三柱の猿神(鞠の精霊)の名前に由来します。これらの三柱の精霊は現在京都市内の白峯神宮に祀られています。

白峯神宮は蹴鞠を宗家だった飛鳥井家の敷地跡に建てられた神社です。ちなみに御祭神の崇徳天皇も蹴鞠の名人です。堀川通から今出川通と東に入ったところにあります。(簡単に申しますと、晴明神社の近くです。)保存会の方々もここで練習しているそうです。

下鴨神社の蹴鞠はじめはもう終わってしまいしたが、白峯神宮では4月14日と7月7日に蹴鞠の奉納が行われますのでこちらに足を運んでみてはいかがでしょうか。近くなりましたら、改めて、アクセス方法・見所など含めまして白峯神宮をご紹介させていただきます。

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実際の様子

蹴鞠はじめ2017

まずは鞠場に鞠人(プレイヤーのこと)が入ってきます。

蹴鞠はじめ2017

全員、一旦着座します。

蹴鞠はじめ2017蹴鞠はじめ2017

鞠を地面に置き、この後、鞠場の中心に持っていきます。

蹴鞠はじめ2017

その後、鞠人が鞠場に入って行きます。

蹴鞠はじめ2017

鞠場に入る前に懐中の懐紙?(かなり厚めの紙でした)と扇を畳の上に置きます。

蹴鞠はじめ2017

実際に競技が始まる前に、鞠の感触や蹴り具合を確かめます。

蹴鞠はじめ2017

蹴鞠はじめ2017蹴鞠はじめ2017

実際の競技の様子はこのあとビデオでじっくりみて頂きますので、写真は最小限にとどめますが、色とりどりの装束が舞って、とても綺麗です。

蹴鞠はじめ2017

言葉と写真では今一つ伝わりにくいかと思いますので、ここからはビデオでご覧ください。

いかがでしたでしょうか。お楽しみいただけましたか?実際に目前で見るととても綺麗でかつエキサイティングなものです。ご覧になりたい方は先述しました白峯神宮の奉納をご覧いただければと思います。

本日もお忙しい中、最後までご覧頂き、ありがとうございました。