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祇園祭2019:前祭・後祭の宵山の日程とや山鉾巡行の穴場【宇宙一詳しい】

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  1. Overview  on 祇園祭
  2. 祇園祭 おすすめ日程
    1. 前祭・後祭の宵山
      1. 宵山 前祭 14~16日
        1. Overview
        2. 屏風祭
        3. 屋台・露店
        4. 後祭 エコ屋台村
        5. 安売り大会
        6. ちまきなどの授与品
        7. 御朱印
        8. 駒形提灯
        9. 宵の山鉾
        10. 祇園囃子
      2. 宵山 後祭 21~23日
    2. 神幸祭・還幸祭 17・24日
  3. 祇園祭 山鉾巡行鑑賞スポット 有名所から穴場まで
    1. 先祭 山鉾巡行
      1.  四条麩屋町 穴場
      2. 辻回し地点
      3. 山鉾の帰路
      4. 会所付近
    2. 後祭 山鉾巡行
  4. 祇園祭の歴史
  5. 祇園祭 日程とみどころ
    1. 夏越の祓 6月最終週頃
      1. 茅の輪くぐり
      2. 水無月
    2. きゅうり禁止 7月1〜31日
    3. 吉符入 7月1日
    4. 長刀鉾町お千度 7月1日
    5. くじ取り式 7月2日
      1. 2019年の巡行
        1. 前祭
        2. 後祭
    6. 山鉾連合会社参 7月2日
    7. 船鉾町神面改め 7月2日
    8. 長刀鉾町稚児舞披露 7月5日 
    9. 綾傘鉾稚児社参 7月7日
    10. 長刀鉾幣切 7月10日
    11. 長刀鉾町拝戴の儀 7月10日
    12. 高橋町社参 7月10日
    13. 神用水清祓式 7月10日
    14. 鉾建て 7月10日~13日
      1. 10日
      2. 11日
      3. 13日
      4. 14日
    15. お迎え提灯 7月10日
    16. 神輿洗式 7月10日
    17. 山鉾建て 7月11日
      1. 11日
      2. 12日
      3. 13日
      4. 14日
    18. 曳初め(ひきぞめ)7月12日
    19. 長刀鉾稚児社参 7月13日
    20. 久世駒形稚児社参 7月13日
    21. 菊水鉾茶会 7月13日
    22. 前祭 宵山 7月14日~16日 夕刻~
      1. 歩行者天国と各種交通規制
      2. 宵山の開始時刻
      3. 前祭 宵山のみどころ
        1. 前祭 宵山のみどころ1 屏風祭
        2. 前祭 宵山のみどころ2 会所飾り 
        3. 前祭 宵山のみどころ3 祇園囃子
        4. 前祭 宵山のみどころ4 鉾にのせてもらう
        5. 前祭 宵山のみどころ5 授与品
        6. 前祭 宵山のみどころ6 御朱印
        7. 前祭 宵山のみどころ7 人がいなくなった後の山鉾
        8. 前祭 宵山の屋台
    23. 斎竹建て 7月15日
    24. 御手洗井戸開 7月15日
    25. 生間流式包丁奉納 7月15日
    26. 伝統芸能奉納 7月15日
    27. 宵宮祭 7月15日
    28. 日和神楽 7月16日
    29. 献茶祭 7月16日
    30. 豊園泉正寺真榊建 7月16日
    31. 宵宮神賑奉納行事 7月16日
    32. 石見神楽 7月16日
    33. 前祭 山鉾巡行 7月17日
    34. 神幸祭 7月17日
    35. 神輿渡御 7月17日
    36. 神幸祭 7月17日~24日
    37. 鉾山建て 7月18日
      1. 18日
      2. 19日
      3. 20日
      4. 21日
    38. 松取式 松建て 7月19日
    39. 花傘巡行宣状授与式 7月20日
    40. 橋弁慶山舁初め 7月21日
    41. 後祭 7月21日~23日
      1. 歩行者天国と各種交通規制
      2. 宵山の開始時刻 (この項は前祭の項と重複します。)
      3. 前祭との違い
      4. 後祭の宵山 おすすめ1 屏風祭
      5. 後祭の宵山 おすすめ2 会所
        1. 鯉山
        2. 八幡山
        3. 黒主山
    42. 後祭 宵山のみどころ3 祇園囃子
    43. 後祭 宵山のみどころ4 鉾にのせてもらう
    44. 後祭 宵山のみどころ5 授与品
    45. 後祭 宵山のみどころ6 御朱印
    46. 後祭 宵山のみどころ7 人がいなくなった後の山鉾
    47. 後祭 宵山のみどころ8 お買い物
    48. 後祭 宵山のみどころ9 エコ屋台村
    49. 煎茶献茶祭 7月23日
    50. 琵琶奉納 7月23日
    51. 又旅社オハケ清祓式 7月23日
    52. 役行者山護摩焚供養 7月23日
    53. あばれ観音 7月23日
    54. 花傘巡行 7月24日
    55. 山鉾巡行 7月24日
    56. 還幸祭 7月24日
    57. 神用水清祓式 7月28日
    58. 神輿洗式 7月28日
    59. 神事済奉告祭 7月29日
    60. 疫神社夏越祭 7月31日
  6. 2018祇園祭 お稚児さん
    1. 久世駒形稚児
    2. 長刀鉾 生稚児
  7. 祇園祭 有料観覧席
  8. 祇園祭 アクセス
  9. 祇園祭2018 神輿紹介
    1. 中御座
    2. 東御座
    3. 西御座
  10. 祇園祭 山鉾紹介 授与品と御朱印
      1. 長刀鉾のみどころと解説 授与品と御朱印
        1. 「長刀鉾」の名前の由来
        2. 長刀鉾は「くじとらず」
        3. 胴懸(タペストリー)
        4. 星辰28宿
        5. 金字極彩色図
        6. 長刀鉾の辻回し
        7. 長刀鉾の動かし方
        8. 長刀鉾の位置
        9. 長刀鉾の授与品と御朱印
      2. 函谷鉾の解説 授与品と御朱印
      3. 菊水鉾の解説 授与品と御朱印
      4. 月鉾のみどころと解説 授与品と御朱印
        1. 月鉾の名前の由来
        2. 円山応挙 「金地著彩草花図」
        3. 左甚五郎 破風蟇股
        4. 源氏物語 五十四帖
        5. 前懸 
        6. 見送
        7. 月鉾の位置
        8. 月鉾の授与品と御朱印
      5. 鶏鉾の解説 授与品と御朱印
      6. 放下鉾の解説 授与品と御朱印
      7. 岩戸山の解説 授与品と御朱印
      8. 船鉾の解説 授与品と御朱印
      9. 山伏山の解説 授与品と御朱印
      10. 孟宗山の解説 授与品と御朱印
      11. 太子山の解説 授与品と御朱印
      12. 郭巨山の解説 授与品と御朱印
      13. 保昌山の解説 授与品と御朱印
      14. 油天神山の解説 授与品と御朱印
      15. 四条傘鉾の解説 授与品と御朱印
      16. 蟷螂山(とうろうやま)の解説 授与品と御朱印
      17. 伯牙山(はくがやま)の解説 授与品と御朱印
      18. 木賊山(とくさやま)の解説 授与品と御朱印
      19. 霰天神山の解説 授与品と御朱印
      20. 白楽天山の解説 授与品と御朱印
      21. 芦刈山の解説 授与品と御朱印
      22. 占出山の解説 授与品と御朱印
      23. 綾傘鉾の解説 授与品と御朱印
      24. 布袋山 (休み山)
    1. 後祭
      1. 北観音山の解説 授与品と御朱印
      2. 南観音山の解説 授与品と御朱印
      3. 橋弁慶山の解説 授与品と御朱印
      4. 役行者山の解説 授与品と御朱印
      5. 鯉山の解説 授与品と御朱印
      6. 八幡山の解説 授与品と御朱印
      7. 鈴鹿山の解説 授与品と御朱印
      8. 黒主山の解説 授与品と御朱印
      9. 浄妙山の解説 授与品と御朱印
      10. 大船鉾の解説 授与品と御朱印
      11. 鷹山(休み山)
  11. 山鉾の区別
      1. 鉾 6基
      2. 傘鉾 2基
    1. 山 
      1. 曳山(ひきやま)3基
      2. 舁山(かきやま)17基
      3. 屋台 5基
  12. 山鉾の構造
  13. 祇園祭関連施設
    1. 御旅所
      1. 大政所御旅所
      2. 少将井御旅所
      3. 四条御旅所
    2. 又旅社(御供社)
    3. 神泉苑

Overview  on 祇園祭

 祇園祭の発祥は西暦869年、今年で1149年目を迎えます。当初は疫病を鎮めるための御霊会であり、勅祭でしたが、応仁の乱以降、経済力をつけた町衆に支えられ、現在の山鉾の基礎が作られるなど、多面的なお祭りです。庶民の祭と言われることが多い祇園祭ですが、現在でも勅板(祭を開催すべしとの勅命がかかれた板)が神輿に同行します。

 今日の一番のみどころは山鉾巡行と宵山ですが、他にも宵山の屏風まつりや神楽、先祭では屋台や露店などもみられ、多彩な魅力を備え、日本三大祭の一つとなっています。また、合計33件ある「山・鉾・屋台(金魚すくいなどの出店のことではなく、祇園祭でいえば、船鉾と大船鉾のこと)行事」のうちの一つとして、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

 以上のように沢山のみどころがありますが、最も需要なのは、神輿渡御です。神輿渡御とは八坂神社から神様を乗せた神輿を四条寺町にある御旅所というところまで運び、神様を(むかしの)京都市中にお連れすることです。山鉾が集めた疫病の原因である悪霊を神様に退治してもらうことが祇園祭の趣旨になります。本投稿は今後、随時変更されます。

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祇園祭 おすすめ日程

前祭・後祭の宵山

 一か月の間に行事が沢山ありますので、ご自身が興味をお持ちになった行事にいって頂ければと思いますが、週末と重なると、混雑しますので、早めの行動を心がけて下さい。一番混雑するのは宵山(16日)ですので、簡単に解説します。詳細は後程ご紹介します。

宵山 前祭 14~16日

Overview

 山鉾巡行・神輿渡御の前日を宵山と言います。前日15日を宵々山、前々日14日を宵々々山いいます。15、16日は歩行者天国になります。夕刻から始まりますが、空の色が青いうちが綺麗なので、日没前の6時くらいまでに行かれるゆっくりできます。

 14日から徐々に混雑が増していき、16日にピークを迎えます。混雑を避けたい場合、16日は避けた方が良いでしょう。例年15、16日には、四条通が歩行者天国になりますが、16日は烏丸~西洞院当たりまで、一方通行になり、行動が制限されますので、ご注意下さい。特に、四条通りをまたいで上がったり下がったりが大変です。詳細は後程ご紹介します地図をご覧ください。

屏風祭

屏風祭

 前祭・後祭の宵々々山~宵山の期間中、山鉾町の一般の民家では、代々伝わる屏風や工芸品などを虫干しもかねて、公開してくれます。企業が協賛しているところもあれば、本当に一般のご家庭が公開しているところもあります。山鉾は動く美術館と称されますが、屛風祭では町全体が美術館となります。

屋台・露店

 先祭の宵々山~宵山にかけては屋台や露店が出ます。この屋台・露店には二種類あります。

 一つは一般的なお祭りでみる、いわゆる屋台です。綿菓子とか金魚すくい、チョコバナナなどを売っているお店です。これらのお店は15・16日がメインです。屋台・出店は前祭期間しかありませんので、ご注意下さい。歩行者天国は15・16日です。

 今一つは、山鉾町にある飲食店などのお店などが軒先で出しているお店です。例えば、お酒を出すお店ならビールなどを売っています。

後祭 エコ屋台村

 京都芸術センターのグラウンドで、リユース食器を使った、もったいない屋台(食品ロス削減をテーマにした屋台)で飲食物が提供されます。期日は22日(日)と23(月)の二日間。時間は午後5時から午後9時半までです。初日は舞妓さんの舞が披露されます。両日とも鷹山の祇園囃子が演奏されます。他にも日本文化を感じられる催しが行われます。トラりんもきますよ。詳細は京都市のホームページをご確認ください。

 場所は室町錦です。わかりやすく申しますと、鯉山から南に向かって進んでいくと左側にあります。また、鯉山から北に向かってすすんでいくと、右側に唐草屋さんという風呂敷専門店がありますが、そこの前が休憩所になります。

安売り大会

 宵々々山~宵山期間中の主に昼間になりますが、山鉾町付近の色々なお店が安売りをしています。特に和装小物のお店が沢山あります。扇子などのいいものがかなりお手頃価格で入手できます。

ちまきなどの授与品

霰天神山の授与品祇園祭の粽

 各山鉾にはそれぞれ粽や手ぬぐいなどの、授与品があります。数に限りがございますので、早めに行かれたほうがよろしいでしょう。特に長刀鉾や月鉾などは人気で最終日には品切れになってしまいますので、ご注意下さい。保昌山も早めにいかれたほうがよろしいでしょう。各山鉾の授与品は後ほど詳しくご紹介します。

 なかでも一番人気なのが粽(ちまき。二枚目の写真)です。厄除けとして玄関に飾ります。

御朱印

布袋山の御朱印祇園祭の御朱印帖

 各山鉾には御朱印があります。休み山(巡行しない山)にもあります。専用の御朱印帖(ご集印帳)もあります。これは会所(山鉾の前にあるたてもの)や書店で購入できます。

 御朱印は出来れば日没前から各会所を回られるのが良いでしょう。最終日、日没後から各会所を回り始めた場合、すべて集められない可能性があります。こちらも後ほど詳しくご紹介します。

駒形提灯

駒形提灯駒形提灯

 山鉾にはご覧のように、宵が近づくと、駒形提灯とよばれる、提灯が灯されます。色合いなどの微妙な雰囲気がことなりますのでそれぞれ比べてみるとよいでしょう。11くらいになると駒形提灯は概ね消灯されますが、この時もおすすめです。

宵の山鉾

宵山の岩戸山祇園祭 後祭

 まだ夜になる前、空が青い頃の駒形提灯に照らされた山鉾は特別な美しさがあります。しかも一日の内でこの空の色を見ることが出来る時間は限られています。この時間を狙ってお気に入りの山鉾に行ってみましょう。

祇園囃子

 各山鉾では祇園囃子と呼ばれるお囃子が演奏されます。これも山鉾により異なりますので、聴き比べるのも一興です。

宵山 後祭 21~23日

 後祭は前祭と異なり、それほど混雑するわけではありません。出店も歩行者天国もありません。静かな雰囲気を楽しみたい場合はこちらがおすすめです。ただし、暴れ観音や日和神楽は混雑します。おすすめは前祭と同様です。

神幸祭・還幸祭 17・24日

 前・後祭の翌日、山鉾巡行の後、八坂神社~御旅所間を三基の神輿が移動します。祭の趣旨からは一番重要な行事ですので、ご覧になられたら良いでしょう。特に、神幸祭で、神輿が御旅所に入るところがおすすめです。ただし、最後の神輿が御旅所に収まるころには日付が変わっていますので、ご注意下さい。(確か1時くらいです。昨年は雨が激しかったので少し早まりました。)

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祇園祭 山鉾巡行鑑賞スポット 有名所から穴場まで

先祭 山鉾巡行

長刀鉾

 先祭の山鉾巡行は長刀鉾が四条麩屋町で注連縄をきるところから始まります。その後各山鉾は四条通り沿いにすすみ、四条河原町で左折、河原町御池で左折、四条烏丸付近で巡行を終え、三々五々、会所に戻ります。一番の人気は長刀鉾です。生稚児と呼ばれるお稚児さんがのる唯一の鉾です。胴懸けには幻のタペストリーと呼ばれるものが使用されています。次に人気なのが船鉾です。船の形をしていて、安産のご利益があります。船首にはげきと呼ばれる鳥さんがいます。他にも月鉾も人気です。懸装品が他の鉾と比べて、ひときわ目を惹きます。授与品もすぐ売り切れてしまします。恋愛のご利益がある保昌山も人気です。それぞれの詳細は後半でご紹介します。

 四条麩屋町 穴場

長刀鉾

 斎竹が張られるところで、長刀鉾のお稚児さんが注連縄を切るところを見ることが出来ます。実際にきるところは後ほどビデオでじっくりご覧いただきます。

辻回し地点

 四条河原町、河原町御池、新町御池で山鉾の辻回しが行われます。フル装備の山鉾の全景をみることが出来るのは巡行の時だけです。

長刀鉾

 辻回しはその迫力もさることながら、山鉾の全容をじっくり見ることが出来る貴重な時間です。なぜかと申しますと、山鉾のなかでも鉾と曳山はバランスがあまりよくないので、方向転換に時間がかかります。上記ビデオでは、長刀鉾は45度方向を変えるのに約12分かかっています。安定している船鉾(鉾という名前ですが、分類上は屋台になります。)でも約5分かかっています。人が担ぐ舁山も盛り上げるために何回転もするものが多く見受けられます。鉾、屋台、曳山、舁山の区別は後程ご紹介します。

山鉾 辻回し用の竹

 辻回しの時には、車輪の下に竹をしき、その上から水をかけて滑らせます。山鉾の下の部分には竹を収納するスペースがあります。(写真は北観音山)

長刀鉾

長刀鉾もここに格納してあります。

山鉾の竹山鉾の竹

 竹は節を削いであり、すべりやすくなっています。

辻回し用の桶山鉾 辻回し用の竹

 辻回しをする時はまず山鉾より先に竹と水の入った桶をもった人が辻に行き、竹を敷いた上に山鉾の車輪を乗せ、水をかけて滑らせます。

 また、新町御池では、長刀鉾のお稚児さんが長刀鉾からおりるところを見ることが出来ます。ここは何年か前までは知る人ぞ知る穴場でしたが、なにかで紹介されてようで、昨年から大混雑しています。

 さらに、稚児人形の稚児舞や蟷螂山のかまきりなどが動くところも間近で見ることが出来ます。(ビデオは辻回しの時に撮影したものではありません)

山鉾の帰路

 巡行後、各山鉾は南下して会所に帰りますが、このときは山鉾を間近でみることができます。

会所付近

 巡行前・後の会所前では、組立・解体中の山鉾を見ることが出来ます。フル装備ではありませんが、組立後では見えにくいところもみることができます。

後祭 山鉾巡行

 原則的に前祭と同様になります。ただし、前祭とは逆の方向にすすんでいきます。烏丸御池をスタートし、河原町御池・四条河原町を経由して、四条烏丸に帰って来ます。山が会所に戻るところをご覧になりたければ四条通りから各会所までの道のりでご覧になると良いでしょう。

 また、同日は花傘巡行がありますので、河原町通沿いにいれば、両方を見ることが出来ます。花傘巡行は寺町を下がって八坂神社に戻りますので、寺町通りでみるのもおすすめです。ただし、寺町通は歩道があるわけではなく狭い通りであることをご留意ください。

 

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祇園祭の歴史

  祇園祭とは毎年7月に行われる八坂神社の例祭で、大阪の天神祭、東京の神田祭と並ぶ日本三大祭の一つです。せっかくの機会ですので、なぜ「祇園」祭なのかというところから解説申し上げたいと思います。

八坂神社の手水舎

 八坂神社は現在は神社ですが、明治元年の神仏分離令が発せられるまでは、「祇園社」若しくは「(祇園)感神院」とよばれる比叡山に属する仏教寺院でした(延暦寺に属するまでは奈良の興福寺の末寺でした)。上の写真は八坂神社の西楼門の先にある手水舎のものですが、「感神院」と書かれているのがお分かりかと思います。「感神院」には牛頭天王という神様が祀られていましたが、牛頭天王は祇園精舎(インドにあるお寺の名称)の守護神であるので、「祇園感神院」若しくは「祇園社」とよばれるようになりました。

 尚、八坂神社に関しては、以下のリンクをご参照ください。

京都八坂神社のご利益とみどころの世界一詳しいガイド
京都八坂神社の本殿と摂・末社ご利益とみどころを七不思議や祇園祭などの年中行事、四季に分け、宇宙一詳細に紹介いたします。

神泉苑
 さて、ここから、本題の祇園祭とは何かについてお話します。祇園祭の歴史は貞観11年、西暦でいうと869年まで遡ります。当時の夏の京都は盆地で高温多湿であったこと、また現在と異なり上下水道が不備で両者が混同するなどの理由で、天然痘や赤痢、インフルエンザなどの疫病が流行していました。また、全国でも同様に疫病が流行、東北では地震が起こるなど、日本中が災害に見舞われました。

 当時は現在のような発達した西洋医学があるわけでもなく、怨霊が疫病や災害を起こすと考えられていました。上記の疫病などの流行は牛頭天王の祟りだということから、祇園社司卜部日良麻呂(うらべのひらろ)が神泉苑に当時の国の数である66本の矛を立て、その矛に悪霊を乗り移らせて、祇園社から三基の神輿を送り牛頭天王を祀り、疫病退散を願う「祇園御霊会(ぎおんごりょうえ)」が行われました。『三代実録』という歴史書(因みに編者の一人は菅原道真)によれば、すでに856年には御霊会が行われていたとあり、初期のものであったと推認されます。 

 「御霊会」とは怨霊を御霊として祀ることです。これは強大な破壊力を持つ怨霊を祀ることにより、その破壊力を我々を護る力に転化せしめることが狙いです。この考えは我が国には馴染み深いものであり、たとえば菅原道真公を祀る北野天満宮などに例を見ることができます。祇園社に祀られていた、牛頭天王は辟邪神(疫神を征する善神)としての性格も持ち合わせていましたので、疫病の退散を期待されたものと考えられます。

 これが現在の祇園祭の起源ですが、当初は疫病が発生した時など、不定期で行われていましたところ、天禄元年(970年)からは毎年開催されるようになりました。

上賀茂神社の剣矛神泉苑祭

 祇園祭が始まった当初の矛とはおそらくこういう形の剣矛のことだと思われます(写真は一枚目は先日の葵祭の際に上賀茂神社にたてられた矛。二枚目は毎年5月に行われる神泉苑祭の様子)。この矛は、元来手で持っていましたが、南北朝時代に現在のように、車輪のついた鉾車に乗せられるようになりました。鎌倉時代になると、この矛の周りで風流(ふりゅう)の舞が舞われたとあります。室町時代になると、経済力をつけた商工業者(町衆)の住む町ごとに趣向を凝らした山鉾が現れるようになります。その後、多分にもれず、応仁の乱で中断し、太平洋戦争で中座したりしながらも、1100年以上の間、現在まで続いています。

 当初の矛の役割は、悪霊を乗り移らせることでしたが、時代とともに、華やかな鉾を徘徊させることより神様、ひいては怨霊にも楽しんでもらうという意味が加味されていきます。

御旅所

 さて、このように1000年以上の歴史を誇る祇園祭ですが、本質に変更はありません。「鉾に悪霊を乗り移らせて、神様に鎮めてもらう」という趣旨は今日の山鉾巡行、神幸祭・還幸祭に生きています。すなわち、山鉾が市内を巡回し、悪霊を乗り移らせ、その後、神輿に乗った神様が市内(八坂神社は昔の京都の外にあります。)に入ってきます。

 しかも、主催する(と便宜上ここでは表現します)現在の八坂神社は当初は仏教寺院でした。途中神仏習合を経て、明治以降は神社になっています。ここは特筆すべき点で、我々日本人には、「ふ~ん。そうなんだ。」と感じられることかもしれませんが、他の文化圏で育った方には非常に理解しにくい点かと思います。

 

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祇園祭 日程とみどころ

夏越の祓 6月最終週頃

茅の輪くぐり

八坂神社の茅の輪茅の輪くぐりの仕方

 概ね6月最終週付近に寺社仏閣では茅の輪が設けられ、夏越祭が行われます。

ちがや

 茅の輪はチガヤという稲科の植物で作られています。

 これは半年の間に溜まった罪穢れを祓う儀式です。八坂神社でも6月の最終週にご覧の茅の輪が設置されます。もしこちらにお越しになれない場合は、お近くの神社などで済ませておくとよろしいでしょう。茅の輪くぐりの詳細は以下からどうぞ。

茅の輪のくぐり@八坂神社で夏越の祓
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水無月

みな月

きゅうり禁止 7月1〜31日

かるた始め式

 八坂神社の御神紋である木瓜(もっこう。上の写真の袙の模様)がきゅうりの切り口に似ていることから、7月中はきゅうりはたべません。

侍犬政宗

 万が一口にした場合、円山公園にいるお侍さんに、三条宗近が鍛えた刀で斬られます。

吉符入 7月1日

吉符

 各山鉾町では保存会会員や囃子方が町会所に集まり、打合せを行います。会所では山鉾のご神体が祀られ、八坂神社の神職により清祓が行われます(役行者山のみ護摩焚)。吉符入り後はお囃子がある会所では「二階囃子」と呼ばれるお囃子の練習が始まります。(ただし、音合わせは5月頃から行われます。)

長刀鉾町お千度 7月1日

 お稚児さんと禿、町役員の方が八坂神社の境内は三周周り、祭の無事を祈ります。三回回ったことで、千回参拝したことになります。このとき、本殿前と後側で参拝します。

10:00~ 於 八坂神社

くじ取り式 7月2日

京都市役所の市議会議場で前祭・後祭の山鉾巡行の順番を決めるくじを引きます。巡行の順番を巡る争いを避けるため、1500年から始まりました。ただし、薙刀鉾や船鉾のように、あらかじめ順番が固定されている鉾もあります。

10:00~ 於 京都市役所

六角堂のへそ石白鳥の赤ちゃん@六角堂

 尚、くじとり式は現在では京都市議会の本会議場で行われますが、江戸時代までは、六角堂で行われていました。現在(6月24日)、六角堂には生後間もない白鳥の赤ちゃんがいます。

2019年の巡行

前祭

未定

後祭

未定

山鉾連合会社参 7月2日

 各山鉾町の代表者が八坂神社に参拝し、祭の無事を祈願します。

11:30~ 於 八坂神社

船鉾町神面改め 7月2日

 船鉾の四体の御神体の内の一つ、神功皇后の御神体にはお面が二枚あります。一つは正面で室町時代に作られたもの、もう一つは江戸時代に作られた写しです。これら二枚の面の無事が確認されます。巡行に際しては、御神体に写しをつけ、正面は役員の方が携えます。西面は宮中で出産の折には宮中に運ばれました。直近ですと明治天皇出産のときに運ばれました。

長刀鉾町稚児舞披露 7月5日 

 この日、お稚児さんが正式に披露され、会所の二階から巡行の際の稚児舞が披露されます。

15:30~ 於 長刀鉾町会所

綾傘鉾稚児社参 7月7日

 綾傘鉾のお稚児さん6人が八坂神社を参拝し、祭の無事を祈念します。

14:30~ 於 八坂神社

長刀鉾幣切 7月10日

 八坂神社の神職が長刀鉾町に赴き、真木につける大幣などの幣束類を整えます。

長刀鉾町拝戴の儀 7月10日

長刀鉾の長刀

 かつて長刀鉾に取り付けられていた神剣(現在真木のてっぺんにつけたあるのは竹製のレプリカ)で役員の背中を撫でて邪気を祓う儀式が行われます。

高橋町社参 7月10日

 長刀鉾のお稚児さんが切る注連縄、それを張る斎竹(いみたけ)を建てる高橋町(日航プリンセスの近く)の役員が八坂神社で斎竹建ての無事を祈願します。斎竹は四条麩屋町に建てられますが、高橋町がこれを担当するのはかつては御旅所があったためです。

11:00~ 於 八坂神社

神用水清祓式 7月10日

 神用水清祓式(しんようすいきよはらえしき)とは、17日の神輿渡御に備え、10日の夜に行われる、神輿洗式で用いる水を鴨川から汲み上げて、その水をお祓いする神事です。

 神職の方や宮本組(祇園祭の神事を運営する弥栄学区の氏子組織)の方々などの関係者は、八坂神社を出発し、参道沿いの仲源寺に向かいます。

 仲源寺とは、目疾地蔵(めやみじぞう)と呼ばれ、眼病など、目に関するご利益があるお寺として親しまれています。もともと目にご利益のあるお寺だったわけではなく、鎌倉時代、大雨により鴨川が決壊しそうになった時、防鴨河使(ぼうおうかし。鴨川の管理を行う官吏)が仲源寺のお地蔵さんに雨が止むようにお願いしたところ、雨がやんだので、「雨やみ」→「めやみ」となったようです。

神用水清祓式

 この仲源寺で、お祓いをします。上の写真に篳篥(ひちりき)が見えていますが、雅楽を奏でながら、四条大橋に向かいます。

神用水清祓式2016

 四条大橋の上では、斎竹(いみたけ)により結界が張られます。(青い宇宙人マーク)神用水清祓式に限らず、神事では、斎竹により神域が作られます。

神用水清祓式2016

 雅楽とともに、一行は四条大橋の上に到着します。ここで、六つの桶に水が汲まれます。

神用水清祓式2016神用水清祓式2016

神用水清祓式2016神用水清祓式2016

 六つの桶の内の三つは、四条大橋東詰からすこし下がったところに設けられた祭壇で、八坂神社神職の方により清められ、そのまま夕刻の神輿洗式まで保管されます。(赤い宇宙人マーク)この宇宙人マークの右下の方を宮川町といいますが、これは宮(八坂神社のこと)の神事が行われることことに由来します。

神用水清祓式2016

 残りの三つの桶は仲源寺に保管されます。

10:00~ 於 四条大橋など 詳細は以下のリンクをご参照ください。

祇園祭2019 神用水清祓式
 こんにちは。先ほど午前10時頃、四条大橋上に於いて、神用水清祓式(しんようすいきよはらいしき)が催行されましたので、レポートします。神用水清祓式とは? 神用水清祓式とは、祇園祭概観で申しました、神輿渡御で用いられる三基の神輿を清めるための...

鉾建て 7月10日~13日

鉾建て 長刀鉾祇園祭 鉾建て

 前祭の鉾の組立が10日から始まります。鉾が組み立てられていく様子を見ることが出来ます。釘などは使わず、縄を使って組み立てる「縄絡み」という技法で組み立てられていきます。

 真木(屋根の上の木のこと)を建てる様子をご覧ください。ビデオは11日の月鉾の真木建です。すべての鉾の中で、最も高さがある鉾です。

 以下に、各鉾の組立開始日を記載します

10日

 長刀鉾、函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾

11日

 放下鉾、船鉾

13日

 綾傘鉾

14日

 四条傘鉾

お迎え提灯 7月10日

お迎え提灯お迎え提灯

 これは神幸祭の後、京都市中にお神輿を迎えるための約350人からなる行列です。八坂神社に帰ってからの各種奉納がみどころです。歴史はそれほど古くなく、江戸時代から始まりました。

16:30~

神輿洗式 7月10日

 祇園祭と言えば、宵山や山鉾巡行が有名ですが、本質は神輿渡御にあります。神輿は全部で中御座、東御座、西御座の三基です。それぞれ、八坂神社の御祭神である、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神の御霊がお乗りになります。19:00~  八坂神社を四条大橋にむけ出発

 神輿洗式では三基の神輿を代表して、中御座が四条大橋上で清められます。

神輿洗式の松明

 まずは、19時頃、先祓の松明が中御座が通る参道(八坂神社~四条大橋間)を清めます。この松明の全長は約5メートルで、種火は前年の12月28日に朮火として鑽りだされたものを使用します。約半年間、本殿内でともし続けられているようです。今年の朮際で確認したところ、吊灯篭のなかで炭火の状態で保存されているようです。

朮まいり

 朮火(をけらび)とは、大晦日に八坂神社で行われる、をけらまいりで頂ける火のことです。上の写真の灯篭に朮火がともされます。

をけら火

 こんな塩梅です。縄が見えるかとおもいますが、この荒縄に火をうつして、消えないようにくるくる回しながら持ち帰り、台所に火伏のお守りとして置いておきます。

八坂神社の白朮祭八坂神社の白朮祭

 これとは別に、元旦の早朝4時くらいに朮祭という神事が行われますが、この時の火も同じ火を用いています。

神輿洗式の松明の炭

 話を松明にもどします。この松明から落ちた炭をもらうと厄除けになるといわれています。

神輿洗式

 先祓いの後はいよいよ中御座が出発します。写真は八坂神社の舞殿(ぶでん)の様子です。東、西御座は飾りがついています。

 中御座はご覧のように、神輿洗に備え、飾りがつけられていません。この状態を見ることが出来るのは神輿洗式の時だけです。ちなみに、中御座は巡行の時は、三若神輿会が担ぎますが、神輿洗式のときは巡行時に東御座を担ぐ四若神輿会が担ぎます。

神輿洗式神輿洗式

 宮本組に先導されながら、松明、中御座が四条大橋に向かいます。

神輿洗式

 かなりわかりにくいかと思いますが、これが四条大橋の上の様子です。2015年までは、四条大橋の上で観覧できたのですが、昨年からはできなくなりました。恐らく今年以降も無理かと思います。

 ここで、午前中の神用水清祓式で汲み上げた御神水を用いて、中御座を清めます。この時の飛沫を浴びると厄除けになると言われています。

神輿洗式

 清められた中御座は八坂神社にかえります。写真は皆さんよくご存じの八坂神社の西楼門ですが、ここは正式な八坂神社の入り口ではありません。正式な入口は南楼門です。神輿などはすべて南楼門から出入りします。

 境内に帰還した様子をビデオでご覧ください。

祇園祭の神輿祇園祭の神輿

 舞殿に戻った中御座は飾りつけられ、そのまま一週間後の神輿渡御の日まで舞殿に存置されます。

東御座西御座

西御座祇園祭の神輿

 三基とも手の込んだ装飾が施されています。この一週間の間にじっくり目に焼き付けておくことをおすすめします。特に夜がおすすめです。

山鉾建て 7月11日

鉾建て

 11日からは曳山、舁山の組立も始まります。以下は各山の組立開始日です。

11日

 岩戸山

12日

 保昌山、山伏山

13日

 油天神山、芦刈山、霰天神山、郭巨山、蟷螂山、占出山、木賊山、伯牙山、白楽天山

14日

 孟宗山

曳初め(ひきぞめ)7月12日

 鉾建てが10日から始まりますが、12日には函谷鉾、鶏鉾、月鉾、菊水鉾、長刀鉾で完成した鉾の試し曳きが行われます。これを曳初めといい、午後2時から順次開始します。老若男女だれでも曳かせてもらえます。ヤギ撮影隊は菊水鉾と長刀鉾を曳かせてもらいました。御神体などは乗っていませんが、ほぼフル装備の鉾を間近で見ることができます。この試し曳きが終わると、鉾の周囲には埒(囲いのこと)が施され、その後、駒形提灯が灯されます。今年の長刀鉾の曳初めの様子をビデオでご覧ください。曳初めの時は、前に進んで、またバックして戻ってきます。鉾がバックするのを見ることができるのはこの時だけです。せっかくですので、その時の様子をご紹介します。

長刀鉾稚児社参 7月13日

長刀鉾稚児社参

 全山鉾の中で唯一の生稚児、長刀鉾の生稚児が八坂神社に参拝します。十万石の大名と同じ位をもらえるので、「お位もらい」と呼ばれます。

11:00~ 於 八坂神社

久世駒形稚児社参 7月13日

久世駒形稚児社参

 南区にある、綾戸國中神社から、八坂神社に参拝します。神幸祭、還幸祭で中御座を先導する役目を果たします。久世駒形稚児についての詳細は神幸祭の項に譲ります。

14:00~ 於 八坂神社

菊水鉾茶会 7月13日

 菊水鉾の会所では16日まで、表千家、裏千家、遠州流の奉仕により、御茶会が開かれます。

前祭 宵山 7月14日~16日 夕刻~

駒形提灯

前祭 宵山前祭 宵山

 各山鉾町では、お囃子の中、ほぼ完成した(ご神体や一部の懸装品などは当日に乗せます。)山鉾に駒形提灯に灯が灯され、会所で懸装品やご神体を見ることができたり、鉾に乗せてもらえたりします。例年、15・16日は歩行者天国になります。交通規制も施されます。恐らく、祇園祭で一番有名なものでしょう。16日が一番混みますので、ゆっくりご覧になりたい方は16日以外の日にお越しになると良いでしょう。

 宵山は別名屏風祭とも呼ばれます。これは、山鉾町内の旧家などが屏風や書画を競って家の中を飾ったことにちなみます。

歩行者天国と各種交通規制

 上記の地図をご覧ください(各種規制情報は昨年のものです)。赤い吹き出しが山鉾、青い線が歩行者天国、赤い線が歩行者に対する一方通行の規制です。拡大していただければお分かりになるかとおもいますが、矢印になっています。昨年は15・16日にこれらの規制が課せられました。今年もおそらく同様かと思われます。例年、特に四条通以北の室町・新町通が大混雑します。白楽天山からスタートして室町通を上がって、蛸薬師までいったら、新町通を下がってくるのが良いと思います。

宵山の開始時刻

日没時間

 宵山の開始時刻ですが、厳密に決まっているわけではなく、「夕刻」から始まります。夕方くらいから始まるという意味です。宵山の時期の日没時間は19時10分くらいです。約一月前の6月10日ころとほぼ同じくらいです。写真は6月9日の夕方に平安神宮の前で撮影してきたものです。おすすめは18時半くらいでしょうか。少しずつ空の色が変わっていく様子を楽しんでいただけたらと思います。

四条通りの夕暮れ宵宮祭/Yaaska shrine at dusk

 ちなみに、前祭と後祭の日没時間はほぼおなじですが、空の色は異なります。後祭の時の方が赤みがかっていて、空気にも夏の終わりが感じられます。上の写真は最初のものが7月の3日、後のものが23日に撮影したものです。違いがお分かりかと思います。

前祭 宵山のみどころ

前祭 宵山のみどころ1 屏風祭

屏風祭屏風祭

 宵山は別名屏風祭とも呼ばれます。山鉾町内の旧家や商家が所有する屏風や書画を家の中に飾り、お祭りにきた人に見せたことにちなみます。年によって違う家で開催されます。今年の情報が入り次第本ページでお伝えします。参考までに2018年のものを記載します。

紫織庵 紫の宇宙人マーク 14、16日 10:00~21:00 拝観料1000円

藤井絞株式会社 茶色の宇宙人マーク 14~16日 

杉本家住宅(有料)オレンジの宇宙人マーク 15、16日 10:00~21:00

横山商店 緑の宇宙人マーク 14~16日 10:00~22:00

青木家住宅 青の宇宙人マーク 15、16日

平岡旗製造 オリーブ色の宇宙人マーク 16日

 他にも一般のお宅で屏風みせてくださる所が何件かあります。詳らかには致しませんが、ご自身で探してみて下さい。四条より下に結構あります。ショーウインドウにさりげなく鉾の模型が飾られているようなところも沢山あります。

前祭 宵山のみどころ2 会所飾り 

木賊山の会所飾岩戸山の会所飾

 会所(山鉾の前にある建物だと思ってください。)では縣装品が飾り付けられます。鯉山は後祭の山ですが、例年前祭の期間も会所が開いていましたが、昨年(2017年)は開いていませんでした。今年はどうなるかわかりません。

祇園祭2016 後祭

前祭 宵山のみどころ3 祇園囃子

前祭 宵山のみどころ4 鉾にのせてもらう

長刀鉾の会所

 宵山期間中は鉾に乗せてもらえます。拝観券と購入すると、粽やその他の授与品をいただける鉾もあります。近年は女性が登れる鉾も増えてきました。ただし、薙刀鉾は女性の方は乗ることはできません。

前祭 宵山のみどころ5 授与品

船鉾

 宵山(前述のように一部の山鉾では鉾建ての日から)では、各山鉾では粽、手ぬぐいなどの授与品を入手することができます。おおよそ1000円〜です。特に人気なのが、長刀鉾(一番有名なため)、月鉾、蟷螂山(ここはTシャツが人気です)、保昌山の縁結のお守りなどです。例年、早くなくなってしまいます。狙っているかたは早めに行かれた方が良いでしょう。特に保昌山は一つだけ少し離れた所にあるので、最初に行かれた方がよろしいかと思います。また、函谷鉾は鉾立開始日もしくは翌日くらいから授与品の授与を受けることができます。(例年一番はやく開始されます。)

前祭 宵山のみどころ6 御朱印

山伏山の御朱印四条傘鉾の御朱印函谷鉾の御朱印

 宵山では期間限定の御朱印が授与されます。原則的にスタンプですが、布袋山の御朱印(最初のもの)は手書きしてもらえます。(毎年かどうかはわかりません)。四条傘鉾のもの(二枚目)はいろいと張り付けてもらえます。函谷鉾のもの(三枚目)がスタンダードなスタンプのみのものです。

祇園祭の御朱印帖祇園祭の御朱印帖

 専用の御朱印帖もあります。各山鉾や市内の書店で購入できます。宵山が始まる夕刻からは混雑しますので、なるべく昼間の内に集めておくことが肝要かと思います。ちなみに、私は宵山が前後に分かれる前に一日ですべての御朱印を約3時間程度で集めました。現在は二回に分かれていますので、余裕をもって集められると思います。現在のものはデザインが異なります。

長刀鉾の御朱印

 社員をご覧いただければお分かりかと思いますが、各ページの右上に山鉾の名前が記載されています。このように各山鉾のページが決まっているので、もらい逃すことはありません。

前祭 宵山のみどころ7 人がいなくなった後の山鉾

祇園祭2016

 これは一番のおすすめです。14と15日の9時半~10時過ぎくらいになると人が一気に減ります。(おそらく電車の都合)この時間帯、駒形提灯が消灯されるまで(おおよそ10時くらい)のわずかな間、駒形提灯をみるのがおすすめです。先ほど申し上げましたように、前祭は後祭に比べて賑やかですが、この時間帯だけは別で、とても静かです。喧騒の中から、いきなり静寂の中に放りこまれたような不思議な感覚を覚えます。ヤギ撮影隊もこの時だけは職務を忘れ、苛烈な日々の中の束の間の休息をとります。普段から喧しい日々をお過ごしの方には特におすすめです。四条通より下が特に静かです。もちろん四条通より上もおすすめですよ。また、完全に消灯した後もおすすめです。

 

前祭 宵山の屋台

 祭の趣旨とは全く関係ありませんが、人気なのでご紹介します。屋台と言っても山鉾の種類の屋台(大船鉾など)ではなく、所謂出店のことです。出店がでるのは前祭のときだけです。後祭の時には出ませんのでご留意ください。

 四条烏丸周辺に多く出店されます。特に烏丸通りに沢山出店されます。おおむね地図上の四角で囲った範囲に出店されます。近隣のトイレとコンビニの位置もしるしておきました。宇宙人マークがコンビニです。

 ゴミは分別して捨てることが出来るように、ごみ箱が設置されます。正しく分別してくださいね

斎竹建て 7月15日

齋竹

 先ほど御紹介しました、斎竹が四条通を挟んで、四条麩屋町に張られます。

16:30~ 於 四条麩屋町

御手洗井戸開 7月15日

御手洗井御手洗井

 烏丸通から錦小路上ったところに井戸があります。普段は閉じられていますが、この日、開かれます。ここはかつて祇園社の社務の屋敷があったところで、牛頭天王にこの井戸の水を捧げていたことにちなみます。

7:00~ 於 烏丸錦上ル

生間流式包丁奉納 7月15日

「いかまりゅう」と読みます。手を使わずに魚をさばきます。

10:00~ 於 八坂神社

伝統芸能奉納 7月15日

 八坂神社の能舞台(南楼門入って左側。かるたはじめなどが行われるところ)で今様、狂言などの伝統芸能が奉納されます。

15:00~ 20:00 於 八坂神社

宵宮祭 7月15日

 八坂神社の舞殿に存置された三基の神輿に、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神の御霊をお遷しします。境内の照明はすべて落とされます。和琴が奏でられる中、行灯の微かなあかりを頼りに神職の方が「おーう」と言いながら、本殿から舞殿に進んでいきます。この「おーう」という声は警蹕(けいひつ)といい、周囲の人に対し(ここでは御霊が宿っている依り代を運んでいるので)不敬をはたらかないようにと戒める意味があります。真っ暗なので本当に何も見えません。

20:00~ 於 八坂神社

日和神楽 7月16日

日和神楽

 各山鉾町の囃子方が八坂神社御旅所(神輿を存置する場所)まで、小さな屋台のようなものを引きながらお囃子を演奏しながら進んでいきます。御旅所では翌日の山鉾巡行の晴天を祈願します。行きと帰りでは違うお囃子が演奏されます。なお、長刀鉾だけは八坂神社に赴き、お囃子を奉納します。深夜に及ぶにも拘わらず、人気の行事です。

22:00くらい~ 於 御旅所

献茶祭 7月16日

 八坂神社本殿では神前に境内の井戸の水で点てたお茶が奉納されます。能舞台では祇園囃子が奉納されます。

9:00~ 於 八坂神社

豊園泉正寺真榊建 7月16日

豊園泉正寺真榊

 「ほうえんせんしょうじまさかきたて」と読みます。神幸祭で中御座を先導する、御真榊台の真榊を建てます。もともとは、東御座を先導していましたが、この真榊台が唯一残ったため、現在では中御座を先導します。

9:00~ 於 洛央小学校

宵宮神賑奉納行事 7月16日

 歩行者天国になった四条通りの大和大路から石段前の間で、祇園太鼓などが披露されます。

石見神楽 7月16日

石見神楽石見神楽

 島根県の神楽社中により、石見神楽が奉納されます。

19:00~ 於 八坂神社

前祭 山鉾巡行 7月17日

鶏鉾

 全部で23基の山鉾が巡行します。山鉾は、依代として悪霊を寄せ集めるために、巡行し、お囃子で御霊を鎮めます。山鉾は各山鉾町に帰えると、すぐさま解体され、御霊は退散させられます。

9:00くらい~  各山鉾町から順次スタート

 山鉾巡行では交差点で山鉾が方向転換する「辻回し」が人気です。鉾や曳山(前祭では岩戸山のみ)は車輪の下に、ささら(割った竹のこと)を置き、その上を滑らせて方向を変えます。舁山は神輿のように人が担いでいますので、方向転換は鉾のように大掛かりではありませんが、その代わりに何回転もして見せ場を作ります。宵山についで人でが多い日です。

神幸祭 7月17日

久世駒形稚児久世駒形稚児/Kuzekomagatachigo

 八坂神社を出発した三基の神輿は氏子地区をそれぞれ別々のルートで回りながら、四条寺町の御旅所に向かいます。この時、中御座を先導するのが先述の久世駒形稚児です。

16:00くらい~  八坂神社から順次スタート

綾戸國中神社綾戸國中神社

 この久世駒形稚児は南区にある綾戸國中神社というところからやってきます。この神社の御祭神は素盞嗚尊の荒御魂です。荒御魂(あらみたま)とは神様の荒々しい側面を表し、新たな生誕を導く力を内包します。他方、八坂神社に祀られるのは素盞嗚尊の和魂(にぎみたま)です。和魂とは神様の柔和な側面を表します。この二つが一体となり、洛中に向かいます。久世駒形稚児が八坂神社に到着しない限り、中御座以下の神輿を動かすことはできません。

 写真をご覧いただければお分かりかと思いますが、久世駒形稚児は胸に幣束で包まれた、馬の頭を下げています。これは綾戸國中神社の御神体です。この御神体を身につけていることで、久世駒形稚児は素盞嗚尊の荒御魂、すなわち神そのものと見做されます。故に何人も下馬・下車を要求される神社の境内に乗馬したまま入ってきます。

 久世駒形稚児は二人いますが、年少者が神幸祭、年長者が還幸祭に奉仕します。

神輿渡御 7月17日

祇園祭 神輿渡御祇園祭 神輿渡御

 祇園祭で最も重要な行事です。三基の神輿はそれぞれ、別のルートで八坂神社の氏子地区を回りながら、四条寺町の御旅所に向かいます。到着後は、三基の神輿に乗られた御霊は御旅所へと移され、そのまま24日まで市中にとどまります。ビデオは八坂神社を出発する西御座です。

祇園祭勅板

 神幸祭(と還幸祭)に際し、神宝奉持列が神輿に先立ちすすんでいきます。上の写真をご覧いただきますと、橙色の細長い板のようなものをご確認いただけると思います。これは勅板(勅裁御板)といい、毎年大政所御旅所(後ほどご紹介しますが、現在の御旅所の前身のような場所)に神輿を渡御せよとの円融天皇の勅令が書かれた板です。

神幸祭 7月17日~24日

八坂神社御旅所

 御旅所に八坂神社の御祭神が鎮座するあいだ、一言も発せずに夜ごとお詣りすると願いが叶うと言われています。24日は一晩で七回お参りします。

鉾山建て 7月18日

鉾建て

 神輿渡御の翌日から、後祭の鉾山立が始まります。日程は以下の通りです。

18日

四条町大船鉾

19日

北観音山、南観音山、鯉山

20日

役行者山、鈴鹿山、黒主山、浄妙山

21日

八幡山、橋弁慶山

松取式 松建て 7月19日

 北・南観音山の真松(屋根の上に立てる松のこと)を二本の松から選びます。

花傘巡行宣状授与式 7月20日

 翌日の花傘巡行の宣状が授与されます。

橋弁慶山舁初め 7月21日

橋弁慶山

 橋弁慶山の舁初めが行われます。

後祭 7月21日~23日

祇園祭 後祭祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

 前祭の宵山と異なり、露店が一切でません。静かな宵山です。派手さは全くありませんが、本来の祇園祭といった風情です。

歩行者天国と各種交通規制

 後祭には歩行者天国、出店、歩行者の交通規制はありません。

宵山の開始時刻 (この項は前祭の項と重複します。)

日没時間

 宵山の開始時刻ですが、厳密に決まっているわけではなく、「夕刻」から始まります。夕方くらいから始まるという意味です。宵山の時期の日没時間は19時10分くらいです。この記事を書いている6月10日とほぼ同じくらいです。写真は6月9日の夕方に平安神宮の前で撮影してきたものです。おすすめは18時半くらいでしょうか。少しずつ空の色が変わっていく様子を楽しんでいただけたらと思います。

四条通りの夕暮れ宵宮祭/Yaaska shrine at dusk

 ちなみに、前祭と後祭の日没時間はほぼおなじですが、空の色は異なります。後祭の時の方が赤みがかっていて、空気にも夏の終わりが感じられます。上の写真は最初のものが7月の3日、後のものが23日に撮影したものです。違いがお分かりかと思います。

前祭との違い

祇園祭 後祭祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

 前祭の宵山と異なり、露店が一切でません。静かな宵山です。派手さは全くありませんが、本来の祇園祭といった風情です。歩行者の交通規制もありません。

後祭の宵山 おすすめ1 屏風祭

屏風祭屏風祭

祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

祇園祭2016 後祭

後祭のおすすめも夜になりますが、こちらは前祭と異なり、夕刻からがおすすめです。山鉾町の旧家や商家では家宝の屏風や書画などを展示します。これが宵山が別名「屏風祭」と呼ばれる所以ですが、後祭の場合、人出が少ないのでゆっくり鑑賞することができます。年によって違う家で開催されます。今年の情報が入り次第本ページでお伝えします。参考までに2018年のものを記載します。

篠田商事 オリーブ色の宇宙人マーク

大日家 青の宇宙人マーク 

(有)千梅 赤の宇宙人マーク 

紫織庵 紫の宇宙人マーク 

中川家 黒の宇宙人マーク

奥井家 黄色の宇宙人マーク

吉田家 緑の宇宙人マーク

藤井絞株式会社 茶色の宇宙人マーク  

 

後祭の宵山 おすすめ2 会所

 後祭は先祭ほど混雑しないので、ゆっくり見学できます。特におすすめの会所を個別にご紹介します。

鯉山

鯉山駒形提灯祇園祭2016 後祭

 黄河上流にあるといわれる、竜門を登り切った鯉は龍になるという中国の言い伝えに基づく、鯉が御神体になっています。この故事がよくご存じの登龍門の語源です。このことから立身出世のご利益があるといわれます。

 この御神体は左甚五郎作と伝えられ、水しぶきも彫刻されていて迫力があります。

  鯉山で一番のみどころと言えば、やはり胴懸です。これはもともと一枚のタペストリーだったものを9枚にノミで分断したものです。

 もともとは伊達政宗の使節団がローマ法王に謁見した際に贈られたものを、買い受けたものだと伝えられます。

 このタペストリーは1575年から1620年の間に現在のベルギーの首都、ブリュッセルで製造されたもの5枚の連作の一枚です。残りの3枚はそれぞれ、大津の大津祭と祇園祭の懸装品、長浜曳山祭の懸装品、金沢前田育徳会という加賀前田家の所蔵品を管理する団体、に現存しています。最後の一枚は東京の芝にある増上寺が所蔵していましたが、明治時代に焼失しています。

 このタペストリーはホメロスの叙事詩、『イーリアス』に取材しています。祇園祭とはぜんぜん関係ありませんが、鯉山を飾っています。なぜかと申しますと、単に「(購入当時に)めずらしいから」だと思います。

 山鉾には総論で申し上げましたように、悪霊を集めるという役目と同時に、入洛してきた神様を楽しませるという役割もあります。このため、各山鉾は綺麗にかざりたてられているわけです。

 昔から、我々日本人は役に立ちそう、面白そう、と思ったことは積極的に取り入れて発展させしまいます。論理的な整合性や理論は二の次(勿論、すべての面でそういうわけではありません。)で、事実が先行します。これは我が国の特徴の一つかと思います。鯉山を見ているとこの特徴がよくあらわされているな、と毎年思います。

八幡山

八幡山祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

八幡山

八幡山

 山の上に八幡山を勧進しています。御神体は応神天皇で、お社の中には騎馬像が安置されています。

八幡山

 鳥居の上にとまる鳩は左甚五郎作と伝えられています。左がレプリカです。

八幡山

 実際の巡行ではレプリカが使用されています。

八幡山の懸装品

 これらの彫金は江戸時代のもので、左甚五郎の鳩とならぶ見どころです。

 この屏風絵は、海北友雪(かいほうゆうせつ)作の「祇園祭礼図屏風」という作品で、デジタル復元されたものです。この屏風には浄妙山が確認できますので、恐らく後祭の様子を描いたものと思われます。祇園祭の屏風絵は多々ありますが、ほとんどのものは前祭を描いたもので、後祭のものはあまり多くありません。この点から貴重なものだと思うのですが、みなさんあまり気に留めていらっしゃらないようすでしたので、ご紹介します。

黒主山

祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭大友黒主

 歌人の大友黒主が御神体です。大友黒主は六歌仙の一人で、小野小町と宮中の歌合せで競ったことで有名です。

祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

祇園祭2016 後祭

 黒主山は前縣(上の龍)などの縣装品がとても鮮やかです。

祇園祭2016 後祭

 これは黒主山の粽ですが、この桜の造花は前年に山を飾ったものを利用しています。

 黒主山では会所で解説が行われます。このお話が面白いので、是非行かれることをお勧めします。また、黒を基調とした各種授与品もおすすめです。Tシャツがかっこいいです。他にも食べる粽も授与されていますのも特徴です。

後祭 宵山のみどころ3 祇園囃子

 ビデオは大船鉾のものです。

後祭 宵山のみどころ4 鉾にのせてもらう

船鉾に乗るところ

 宵山期間中は鉾に乗せてもらえます。拝観券と購入すると、粽やその他の授与品をいただける鉾もあります。近年は女性が登れる鉾も増えてきました。

後祭 宵山のみどころ5 授与品

船鉾

 宵山(前述のように一部の山鉾では鉾建ての日から)では、各山鉾では粽、手ぬぐいなどの授与品を入手することができます。おおよそ1000円〜です。

後祭 宵山のみどころ6 御朱印

山伏山の御朱印四条傘鉾の御朱印函谷鉾の御朱印

 宵山では期間限定の御朱印が授与されます。原則的にスタンプですが、布袋山の御朱印(最初のもの)は手書きしたもらえます。(毎年かどうかはわかりません)。四条傘鉾のもの(二枚目)はいろいと張り付けてもらえます。函谷鉾のもの(三枚目)がスタンダードなスタンプのみのものです。

祇園祭の御朱印帖祇園祭の御朱印帖

 専用の御朱印帖もあります。各山鉾や市内の書店で購入できます。宵山が始まる夕刻からは混雑しますので、なるべく昼間の内に集めておくことが肝要かと思います。ちなみに、私は宵山が前後に分かれる前に一日ですべての御朱印を集めました。現在は二回に分かれていますので、余裕をもって集められると思います。尚、今日購入できる御朱印帖は写真のものとは表紙が異なります(格子柄)が、中身は一緒です。

長刀鉾の御朱印

 社員をご覧いただければお分かりかと思いますが、各ページの右上に山鉾の名前が記載されています。このように各山鉾のページが決まっているので、もらい逃すことはありません。

後祭 宵山のみどころ7 人がいなくなった後の山鉾

祇園祭2016 後祭

 これは一番のおすすめです。9時半~10時過ぎくらいになると人が一気に減ります。(おそらく電車の都合)この時間帯、駒形提灯が消灯されるまで(おおよそ10時くらい)~消灯後の駒形提灯をみるのがおすすめです。

 特にお勧めなのが、北・南観音山のある、新町通りです。ここは街灯の色が綺麗なので、山が綺麗に映えるのでおすすめです。

 こちらは前祭の油天神山のビデオですが、とてもきれいなので、ご紹介します。

後祭 宵山のみどころ8 お買い物

西陣織西陣織

 新町通には和装小物のお店がありますが、祇園祭中はセールを実施しています。写真は帯の端切れです。テーブルセンターなどに利用しています。値札は3,980円ですが、確か半額以下で購入した記憶があります。

後祭 宵山のみどころ9 エコ屋台村

 冒頭で申し上げましたエコ屋台村が京都芸術センターのグラウンドで開催されます。

煎茶献茶祭 7月23日

 八坂神社本殿で煎茶が奉納されます。

琵琶奉納 7月23日

 八坂神社で琵琶や日本舞踊などが奉納されます。

又旅社オハケ清祓式 7月23日

オハケ

 祇園祭発祥の地、神泉苑の南東に位置する八坂神社又旅社 a.k.a. 御供社にオハケと言われる御幣が立てられます。

14:00~ 於 又旅社

役行者山護摩焚供養 7月23日

 聖護院の山伏が六角堂を出発し、観音山などを経由して、役行者山で護摩焚供養を行います。

14:00くらい~ 於 役行者山会所前

あばれ観音 7月23日

 南観音山の御神体、楊柳観音を蓮台に括り付け、力一杯ふりながら町内を担いで回ります。発祥は謎に包まれています。何年か前、観音様が落下しましたが、現在でも続けられています。

楊柳観音

 大暴れしはった直後の楊柳観音。

23:00ころ~ 大暴れ開始 於 南観音山会所付近

花傘巡行 7月24日

花傘巡行花傘巡行

 花傘巡行はもともと、山鉾巡行が統合され、後祭の巡行がなくなったのでその代わりに始まったものですが、現在も存置されています。

10:00くらい~  八坂神社出発

山鉾巡行 7月24日

後祭 山鉾巡行

 24日は御旅所に一週間滞在された、御霊が八坂神社におかえりになる日です。この日も17日と同様に山鉾が巡行します。山鉾巡行は、本来は現在のように前祭・後祭にわかれていましたが、昭和41年に統合され、17日にまとめて行われていましたが、平成26年から再び前祭と後祭に分かれました。前祭とは逆のルートで進んでいきます。

9:30ころ~ 各山鉾町から順次出発

還幸祭 7月24日

久世駒形稚児2016還幸祭 神泉苑

 御旅所に鎮座していた三基の神輿は御霊を乗せ、氏子地区を回りながら、再び八坂神社に戻ります。この時、中御座だけは、祇園祭発祥の地、神泉苑に向かい、仏事、神事の両方が行われます。

17:00ころ~  御旅所より順次出発

神用水清祓式 7月28日

 10日と同様に神輿を洗うための御神水を四条大橋上から汲み上げます。

10:00~ 於 四条大橋付近

神輿洗式 7月28日

 10日と同様に、神輿を四条大橋上で清めます。

20:00頃~ 四条大橋

神事済奉告祭 7月29日

 宮本組の方々などが、祇園祭の終了を一足早く、神前に奉告します。

16:00~ 於 八坂神社

疫神社夏越祭 7月31日

疫神社 夏越祭

 八坂神社の摂社、疫神社で茅輪をくぐり、邪気を払います。当日は茅がもらえるので、これを輪にしてお守りにします。疫神社の夏越祭を以て、一か月に亘った祇園祭の終了が宣言され、京の都は平生を取り戻します。

10:00~ 於 八坂神社

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2018祇園祭 お稚児さん

久世駒形稚児

久世駒形稚児/Kuzekomagatachigo久世駒形稚児

 南区にある綾戸國中神社からやってきます。同神社の御神体(胸につけている木製の馬の頭)を身に着けているので、素戔嗚尊の荒魂そのものとみなされます。神様なので、馬にのったまま八坂神社の境内に入ってきます。地面に足をつけることはなく、馬から担がれて八坂神社の拝殿に入ります。又旅社での神事の際には、手袋も自分で外さず、担ぐ男性が外していました。

長刀鉾 生稚児

長刀鉾生稚児

長刀鉾生稚児長刀鉾生稚児

 かつては、鉾にはお稚児さんが乗っていて、毎年御所に参向していました。現在は長刀鉾にのみ生稚児(いきちご)と呼ばれるお稚児さんが乗っています。船鉾(厳密には鉾ではなく、屋台ですが)を除くすべての鉾には稚児人形が乗っています。今年の生稚児は同志社小学校に通う小林勇太朗さんという8歳の小学生の方が選ばれました。神様の使いとされるので、地面に足をつけることはなく、強力(ごうきり)とよばれる男性に担がれます。

長刀鉾の禿

 お稚児さんには補佐役の禿(かむろ)が2人つきます。例年お稚児さんのお友達が選ばれるようです。

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祇園祭 有料観覧席

 後述いたします、17日の前祭山鉾巡行と24日の後祭山鉾巡行の有料観覧席の発売が6月6日から発売されます。昨年はこれに加えて「辻回し観覧プレミアム席」という観覧席がありました。詳細は京都市観光協会のページをご覧ください。

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祇園祭 アクセス

 宵山当日などは混雑しますので、鉄道の利用を推奨します。市バスはルート変更などがおこなわれますので、宵山当日の利用は推奨しません。上の地図のあずき色の枠が前祭の山鉾町、紫色で塗りつぶしてある部分が後祭の山鉾町です。

 利用できる鉄道は、阪急烏丸駅京都市営地下鉄四条駅京阪四条河原町駅です。

 尚、祇園祭期間中(特に宵山)には例年、必ず交通規制が敷かれ、バスのルート変更が行われます。鉄道での移動をおすすめします。

 

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祇園祭2018 神輿紹介

中御座

祇園祭 2016 神輿渡御

 素戔嗚尊の御霊をお乗せします。三若神輿会(さんわかしんよかい)が担ぎます。久世駒形稚児に先導され進みます。神泉苑まで巡行するのは中御座のみです。

東御座

東御座

 櫛稲田姫命の御霊をお乗せします。四若神輿会(しわかしんよかい)が担ぎます。東若御座という子供神輿があります。

西御座

西御座

 八柱御子神の御霊をお乗せします。錦神輿会(にしきしんよかい)が担ぎます。錦天満宮にも参拝します。

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祇園祭 山鉾紹介 授与品と御朱印

 以下、各山鉾を簡単な解説と写真でご紹介しますとともに、合わせて授与品と御朱印をご紹介します。画像は2018年のものです。

函谷鉾の粽

 授与品の中でも一番の人気が粽(ちまき)です。粽といっても、端午の節句に頂く食べる粽ではなく、写真にある、厄除けのお守りです(ただし、黒主山では食べる粽も授与しています)。折角ですので、祇園祭とこの粽の関係についてご紹介しましょう。

疫神社夏越祭の茅輪

 粽の原型はこれです。これは後述いたします、疫神社の夏越祭(これを以て一か月間続いた祇園祭が終わります。)で頂ける茅(ちがや)で作った輪(茅の輪)です。この茅の輪が粽の原型と言われています。

 疫神社とは八坂神社の摂社で、西楼門をくぐった先にあります。ここに祀られているのが蘇民将来という神様です。かつて八坂神社の御祭神の素戔嗚尊が一夜の宿を求めた時、裕福な巨旦将来という人は断りましたが、弟の蘇民将来という人は貧しいながらも素戔嗚尊をもてなしました。素戔嗚尊はお礼に、蘇民将来の子孫を疫病から守るので、目印に茅の輪をつけるようにいいました。

函谷鉾の粽

 今一度、粽を見てみましょう。「函谷鉾」の右側に、「蘇民将来之子孫也」と書いてありますね。

鯉山の茅の輪守り鯉山の茅の輪守り

 茅の輪の形の授与品もあります。これは鯉山の茅の輪のお守りです。鯉の絵馬の裏側には「蘇民将来之子孫也」と書いてあります。

 茅の輪はどこの山鉾でも人気です。昔は鉾の上からなげていましたが、現在では授与品としていただけたり(1,000円前後)、山鉾の拝観券とセットになっています。早いところでは鉾建てと同時に授与して頂けます。昨年は函谷鉾が一番はやかったと記憶しています。一番の人気は長刀鉾のものです。早めに入手しておかないとなくなります。他にも保昌山の縁結び粽もすぐなくなります。前・後祭とも、なるべく早い期日・時間にお求めになった方が良いでしょう。

ちまき

 尚、これが端午の節句にいただくちまきです。他の地域では頂かないところもあるようですので、記載します。中身はおたんごです。すこし甘味があり、つつんでいる笹の葉の残り香りとともにいただきます。ちなみに写真のテーブルセンターは後祭の時に購入したものです。

 追記:本年は食べられる粽が月鉾と岩戸山などでも購入可能です。

長刀鉾のみどころと解説 授与品と御朱印

 鉾先に長刀を付けているのでこう呼ばれます。古来より、「くじとらず」として、巡行の先陣を切ります。生稚児が乗るのは長刀鉾だけです。

「長刀鉾」の名前の由来

三条宗近像

 「長刀鉾」名前は鉾頭という真木(しんぎ。屋根の上の木のこと)の上の部分についている大長刀に由来しています。この長刀は元来、三条宗近が娘の病気平癒のために鍛えた奉納したものがつけられていました。三条宗近は平安時代の刀工(上の写真です。この像は長刀鉾の後ろ側の軒下にあります。)で、三日月という刀は「天下五剣(簡単にもうしますと、日本の名刀五振)」の一つに数えられていいます。 

 この長刀、影だけで注連縄を切った、影を踏んだ人が怪我をしたなどの逸話を持つ名刀です。これを鎌倉幕府の和泉小次郎という御家人がもつに至ります。和泉小次郎とは、源頼家の遺児、千代丸を擁して北条時義時を倒し源氏の再興をはかろうとした人物です。この和泉小次郎が宗近作の長刀を持って以来、不思議なことが起るので、長刀を八坂神社に返納しました。この長刀には邪気を祓い疫病を退散させる力があると信じられていました。(後述しますが、これが祇園祭の趣旨です。)

長刀鉾の天王人形

 長刀鉾の長刀の下にはこの和泉小次郎の像があります。この像は天王像とよばれます。遠すぎて、私のレンズでは撮影できませんが(いちおう撮ってあるので載せてみます。)、船を自在に操る人だったので、左肩に船を担ぎ、右手で長刀を持っています。

長刀鉾の長刀

 さて、この宗近作の長刀ですが、大永2年(1522年)に三条長吉(さんじょうながよし)作のものと取り替え,さらに延宝3年(1675年)には上の写真の和泉守来金道(いずみらいきんみち)作のものに替えられ、さらに天保8年(1837年)には重くて危ないので、錫箔を張った竹製のものに交換されました。

 この長刀ですが、御所と八坂神社に刃を向けないように、南側を向いています。

長刀鉾は「くじとらず」

 山鉾巡行の順番は一部の例外を除き、くじできめられます。長刀鉾はこの例外(長刀鉾を含め全部で9基)の一つで、「くじとらず」と呼ばれ、毎年山鉾巡行の先陣を切ります。

斎竹斎竹

 山鉾巡行時には、四条通を挟んで麩屋町通に斎竹が立てられます。この斎竹に注連縄が張られ、結界が作られます。

 長刀鉾の生稚児がこの注連縄を落とし、神域に進んでいきます。これは山鉾の巡行路を祓清めるために行われます。現在生稚児が乗っているのは長刀鉾だけです。両脇にいる顔を白く塗った子供さんは「禿(かむろ)」と呼ばれます。

振鉾

 これは正面の軒下にある舞人の人形です。『振鉾』という舞楽の演目の一つで、舞楽の上演に先立ち、舞台を清めるために舞われます。このように、長刀鉾には邪気を払う、清める、といった役割があります。

長刀鉾の鯱長刀鉾の鯱

 屋根の上には鯱がいます。一枚目、口を開けている状態のものが前、二枚目、口を少し閉じているものが後ろになります。

胴懸(タペストリー)

長刀鉾の胴懸長刀鉾の胴懸

 樹のような絵(1枚目の写真)と幾何学模様とトラ(2枚目の写真)をご覧ください。これがメトロポリタン美術館の専門家が「幻のタペストリー」と指摘したものです。絵の周囲にある模様のようなものがアラビア文字の「クーフィー体」と呼ばれる字体で、中心の絵は中国のもののようです。ヨーロッパではタペストリーは日用品なので、古くなってら捨てていたそうで、現存するものはすくないそうです。

星辰28宿

長刀鉾の星辰28宿

 星辰28宿とは昔の中国の天文学、占星術で用いられる概念です。これはご覧のように天井にあります。

金字極彩色図

長刀鉾の金字極彩色図長刀鉾の金字極彩色図

長刀鉾の金字極彩色図

 前方に丹頂鶴、後方にクジャク、両脇に群鳥図を配します。ともに江戸時代の日本画家、松村景文の作です。

長刀鉾の辻回し

 各山鉾の辻回し(交差路で山鉾の向きをかえること)は山鉾巡行のみどころの一つです。長刀鉾はあまり安定していないので、何回かに分けて少しずつ方向を変えていきます。

 車輪の下に竹を敷いて、その上を車輪を滑らせて方向転換します。この日は雨ですが、晴れていれば、竹の上に水を掛けます。

長刀鉾の動かし方

 動かし始めるときは、長い棒をてこにして、動かし始まます。櫂のようなもので、方向を修正します。

長刀鉾の位置

長刀鉾の授与品と御朱印

長刀鉾の授与品2018長刀鉾の御朱印

 ご利益は厄除け・疫病除けです。写真は2016年のものです。一番の人気は粽です。恐らく、市内の軒先で一番多く目にする粽です。他の授与品も含め、早々と売り切れていまいますので、入用の方はお早めに。

函谷鉾の解説 授与品と御朱印

 

函谷鉾

函谷鉾の授与品2018函谷鉾の御朱印

函谷鉾の新しい御朱印

 今年から新たにご朱印が二つ追加されました。写真左側のものは上の写真のものと比べ少し小ぶりです。右側のものは白抜きになっています。捺印できる場所は三か所に分かれています。函谷鉾の前後のテントと、四条通を挟んではす向かいにあるテントです。

 

 中国の孟嘗君が鶏の声を聞いて、函谷関を脱出した故事に基づきます。真木には孟嘗君と鶏がつけられています。

菊水鉾の解説 授与品と御朱印

 

菊水鉾

菊水鉾の授与品2018菊水鉾の御朱印

 町内にある井戸の名前からこう呼ばれます。鉾頭にはすかし彫の菊がついています。

月鉾のみどころと解説 授与品と御朱印

 

月鉾の名前の由来

 真木に祀られる、月読尊(つくよみのみこと、つきよみのみこと)に由来します。月読尊とは、イザナキノミコトは黄泉の国から戻って来た時、禊をした際に右目から生まれた神様で、夜を統べる神様です。姉が天照大神、弟が八坂神社御祭神の素戔嗚尊です。

 山鉾は「動く美術館」と言われますが懸装品が一番豪華なのは恐らく月鉾です。江戸時代には鉾上で茶会が開かれたそうです。

円山応挙 「金地著彩草花図」

円山応挙 「金地著彩草花図」円山応挙 「金地著彩草花図」

 円山応挙とは江戸時代の画家です。応挙は「写生」を重視した画家として知られています。写生の対になる概念は「臨画」とよばれます。臨画とは先人の書いた絵を写しとる方法です。これに対し、写生とは事物を客観的にとらえる方法です。応挙の作品はこの写生を重視し、旧来の画法を打ち破った画家として当時の京都では有名でした。月鉾の天井には、この応挙が描いた作品が飾られています。興味を持たれた方は相国寺の承天閣美術館に行かれると良いでしょう。

左甚五郎 破風蟇股

左甚五郎 破風蟇股

 この兎さんと波は左甚五郎作と伝えられます。左甚五郎は江戸時代に活躍したとされる彫刻職人ですが、実在したかどうかは定かではありません。腕のいい彫刻職人の総称のようなものだったとも考えられています。

祇園祭2016 後祭

 鯉山の鯉も左甚五郎作と伝えられますが、波の意匠などはにていますね。

左甚五郎 破風蟇股

 兎さんを拡大してみましょう。波の下の部分には貝の彫金が沢山あります。これは松下景文という、江戸時代の画家の下絵に基づき作成されたものです。

源氏物語 五十四帖

源氏物語 五十四帖

 これは源氏物語に取材した、扇面散図です。

前懸 

月鉾 前懸

 前掛(正面の扇を持っている人の背後にある絨毯のようなもの)は、タイトルはわかりませんが、17世紀のムガール帝国制と伝えられます。

見送

月鉾 見送

 見送(後面の掛軸のようなもの)は皆川月華(昭和の友禅の染色家)作の「黎明図」です。

月鉾の位置

月鉾の授与品と御朱印

月鉾の御朱印長刀鉾の授与品2018

 写真は昨年のものです。本年のものが確認でき次第、差し替えます。月鉾の授与品も人気で、品薄になりがちなので、お早めに。

鶏鉾の解説 授与品と御朱印

 

鶏鉾

鶏鉾の授与品2018鶏鉾の御朱印

 天下が治まり、訴訟用の太鼓に苔が生して、鶏が宿ったという故事に基づきます。

放下鉾の解説 授与品と御朱印

 

放下鉾

放下鉾の授与品2018放下鉾のご朱印

放下鉾天王人形

 真木に祀られる放下僧という、市中で芸をしながら仏法を解く僧にちなみます。

放下鉾の鉾頭

太陽・月・星の三光が下界を照らすさまを表わしています。州浜(入江のこと)に似ているので、別名「すはま鉾」とも呼ばれます。

 放下鉾には昭和4年まで、長刀鉾同様、生稚児がのっていましたが、現在では三光丸という稚児人形が乗っています。この稚児人形は関節が動き、生稚児のように稚児舞を舞うことが出来ます。

放下鉾放下鉾放下鉾

前掛、胴懸にはインドとペルシャの絨毯がもちいられています。

放下鉾放下鉾

 他方、見送りは19世紀の西陣製です。下の金具にいろいろなポーズのフクロウがかたどられています。

放下鉾

 天井の幕は柴田是真作の「四季草花図」です。平成22年に新調されました。

 

岩戸山の解説 授与品と御朱印

 

岩戸山岩戸山の御朱印

 天照大神が再び現れた時に開かれた、天岩戸が題材になっています。

船鉾の解説 授与品と御朱印

 

船鉾船鉾のご朱印

 応仁の乱以前からある二基の船形の鉾(という名称ですが、正確には屋台)の内の一基です。神功皇后が懐胎したまま出征し、凱旋した後、応神天皇を出産したとの説話に基づきます。鉾の上には磯良・住吉・鹿島の三神像が安置されています。御神体の神功皇后のお面は安産に霊験があるといわれ、歴代天皇の出産にさいし、宮中に運ばれたといわれます。直近では明治天皇御誕生の時です。

船鉾の鷁(げき)

 船首にいるトリさんは鷁(げき)といいます。中国の想像上の鳥で、風雨に耐えて飛ぶので水難よけのお守りとして飾られています。

げきす船鷁首船

 これは三船祭の時の鷁首船(げきすせん)ですが、これも同じく鷁です。

船鉾大船鉾

 後祭の大船鉾と合わせると、龍頭鷁首(りゅうとうげきす/りゅうとうげきす)になっています。管絃の遊びなどの時には龍頭と鷁首をつけた船が出されました。

龍頭船龍頭船

 三船祭でも鷁首船と龍頭船が出されます。

船鉾

 後ろの部分に舵があります。飛龍紋とよばれ、黒漆塗の螺鈿細工でできています。

船鉾船鉾

 基本的な構造(中心部)は鉾と一緒ですが、船の形に造形していくところが異なります。

 神功皇后の説話に基づきます。鉾の上には磯良・住吉・鹿島の三神像が安置されています。

山伏山の解説 授与品と御朱印

 

山伏山

山伏山の授与品2018山伏山の御朱印

 八坂の塔が傾いた際に法力により直した、浄蔵貴所(じょうぞうぎしょ)という山伏が御神体のためこの名で呼ばれます。

孟宗山の解説 授与品と御朱印

 

孟宗山

孟宗山の授与品2018孟宗山の御朱印

 御神体の孟宗が母を養う孟宗がタケノコを掘り当てたすがたを現わしてることからこの名で呼ばれます。

太子山の解説 授与品と御朱印

 

太子山太子山の御朱印

 聖徳太子が四天王寺を建立するに際し、山中に入り、良材をもとめた逸話に基づきこの名で呼ばれます。

郭巨山の解説 授与品と御朱印

 

郭巨山

郭巨山の御朱印

 童子を養えなくなった郭巨が地中から黄金を掘り当てた故事に基づきます。

保昌山の解説 授与品と御朱印

 

保昌山

保昌山の授与品2018保昌山の御朱印

 おさむらいさんのような人が乗っていますが、この人は藤原保昌(平井保昌)という人です。藤原道長に仕えていた武士で、道長のすすめで和泉式部と結婚しました。手に持っているのは梅の花です。なんで梅の花をもっているかともうしますと、和泉式部にとって来るように頼まれたからです。

紫宸殿左近の桜

 この梅が咲いていたのが御所の紫宸殿の前です。紫宸殿は御所の正殿で儀式などが行われるところです。現在では桜が植えてありますが、当時は梅が植えてありました。ちなみに平安時代の御所は現在の御所とは別の場所にあります。藤原保昌は夜中に御所に忍び込んで梅をとってきたわけです。このことから、保昌山のおまもりなどの授与品には縁結びの効力があるとされ、大変な人気で、早いうちに入手しておかないと、なくなってしまいます。保昌山は下の地図を参照していただければおわかりかと思いますが、他の山鉾からすこし離れた(孤立した)ところにあり、四条通を中心に他の山鉾をみていると、時間がなくなりがちです。そこで、本ブログでは、保昌山にいの一番い行き、それから他の山鉾をみることを強くおすすめします。16日の午後4時頃のパトロール時にはまだ売り切れにはなっていませんでした。

保昌山の縁結びお守り

 

 尚、和泉式部が保昌と仲違いの後、復縁したのは貴船神社のおかげといわれています。

京都貴船神社の恋愛成就と復縁のご利益 i.e. 縁結び
本投稿では、京都最大のパワースポット、貴船神社の縁結び、恋愛運、運気回復などのご利益に与る方法や水占みくじ、お守り、絵馬などにつき解説しています。幸せになりたい方はぜひお越しください。

 

 恋愛運に関しましては、八坂さんもご利益がありますので、この機会に、併せて参拝すると良いでしょう。私見ですが、八坂さん、上賀茂神社、貴船神社の三つ巴が最強かと思います。

京都八坂神社で恋愛成就!恋愛運に悩むすべての人に捧げる参拝の仕方;願掛けうさぎもいるよ
こんにちは。八坂神社と言えば、祇園さん、若しくは八坂さんの愛称で親しまれる、京都でも最も有名な神社の一つですね。実はこの八坂さんには縁結びの強力なご利益があるのです。今回は、その由縁、参拝作法、ご利益に与る方法を伝授します。皆様には徹底的に幸せになって頂きます。
上賀茂神社の見どころと歴史的観点から解説しますよ。
世界遺産上賀茂神社の見どころを歴史的観点を踏まえつつ、ご紹介します。葵祭などのおもな行事を含めを世界一詳細に解説しますよ。

 

 

 丹後守平井保昌が和泉式部のために紫宸殿の紅梅を持ってくる姿を現わします。縁結びのお守りが授与されますが、早めに行かないとなくなります。

油天神山の解説 授与品と御朱印

 

油天神山

油天神山の授与品2018油天神山の御朱印

 油小路にあった天神を勧進したことからこの名で呼ばれます。

四条傘鉾の解説 授与品と御朱印

四条傘鉾

四条傘鉾の授与品2018四条傘鉾の御朱印

 応仁の乱以前に起源を持つ、鉾の古い形態を持ちます。

蟷螂山(とうろうやま)の解説 授与品と御朱印

蟷螂山

蟷螂山の授与品2018蟷螂山の御朱印

 南北朝時代に、足利軍に挑み戦士した四条隆資(しじょうたかすけ)の戦いぶりが中国の故事「蟷螂の斧」を彷彿させたことにちなみます。御所車の上のカマキリは模型ではなく、実際に動きます。動くカマキリのおみくじがあります。2018年7月14日の時点で既に手ぬぐいやTシャツの一部が売り切れています。御朱印はもう一種類あります。二つ捺印して頂けます。

伯牙山(はくがやま)の解説 授与品と御朱印

 

伯牙山

伯牙山の授与品2018伯牙山の御朱印

 中国の琴の名人、伯牙が友人の死の知らせを聞いて琴の弦を絶ったという故事に基づきこの名で呼ばれます。

木賊山(とくさやま)の解説 授与品と御朱印

 

木賊山木賊山の御朱印

 謡曲「木賊」に基づきます。我が子をさらわれた、呆然と木賊を刈る翁が御神体になっています。

霰天神山の解説 授与品と御朱印

 

霰天神山

霰天神山の授与品2018霰天神山の御朱印

 永正年間に京都が大火に見舞われた時に、霰と一緒に降ってきた天神像が祀られています。

白楽天山の解説 授与品と御朱印

 

白楽天山

白楽天山の授与品2018白楽天山の御朱印

 唐の詩人白楽天が道林禅師に仏法の大意を問う様子を表わしています。

芦刈山の解説 授与品と御朱印

 

芦刈山

芦刈山の授与品2018芦刈山の御朱印

 謡曲「芦刈」に基づきます。訳あって離れて暮らす老翁が妻と再会を果たす、夫婦和合の姿が現されています。

占出山の解説 授与品と御朱印

 

占出山

占出山の授与品2018占出山の御朱印

 神功皇后が鮎を釣って戦勝の兆にしたという説話に基づきます。

綾傘鉾の解説 授与品と御朱印

綾傘鉾

綾傘鉾の御朱印

 四条傘鉾と同じく、山鉾の古い形態を表わします。御朱印は写真のものとは異なります。大原大神宮のものもあります。

布袋山 (休み山)

布袋山布袋山の御朱印

天明の大火で写真の布袋尊と二童子像をのこして焼失してしまいました。御朱印やちまきなどの授与があります。

 

後祭

北観音山の解説 授与品と御朱印

 

北観音山

北観音山の授与品2018北観音山

 楊柳観音像と韋駄天像を安置します。天水引きは隔年で観音唐草と雲龍図を使用しています。昨年は観音唐草でしたので、今年は雲龍図です。

南観音山の解説 授与品と御朱印

 

南観音山

南観音山の授与品2018南観音山の御朱印

 こちらも楊柳観音像を安置します。四隅に木彫薬玉がついています。

橋弁慶山の解説 授与品と御朱印

 

橋弁慶山橋弁慶山の御朱印

 弁慶と牛若丸が五条大橋(現在の松原橋)の上で戦う様子を表しています。

役行者山の解説 授与品と御朱印

 

役行者山

役行者山の授与品2018役行者山の御朱印

 役行者が一言主神を使って、葛城と大峰に橋を架けた故事に由来します。

鯉山の解説 授与品と御朱印

 

鯉山祇園祭2016 後祭祇園祭2016 後祭

祇園祭2016 後祭

鯉山の授与品2018鯉山の御朱印

 登竜門を登る鯉の様子をあらわしています。木彫りの鯉は左甚五郎作と伝えられます。胴懸けのタペストリーはトロイヤ戦争を題材にした『イーリアス』の場面です。あまりの厚さに、ノミで裁断したそうです。

八幡山の解説 授与品と御朱印

八幡山

保昌山の授与品2018八幡山の御朱印

 町内に祀られている八幡宮を勧進したものです。

保昌山の授与品2018

 かわいらしい鳩の授与品が人気です。

鈴鹿山の解説 授与品と御朱印

 

鈴鹿山

鈴鹿山の授与品2018鈴鹿山の御朱印

 鈴鹿山で鬼退治をした鈴鹿権現(瀬織津姫)の姿を表しています。絵馬は盗難除けのお守りになります。

黒主山の解説 授与品と御朱印

 

黒主山

黒主山の授与品2018黒主山の御朱印

 大伴黒主が桜の花を眺めている様子を表します。造花の桜は戸口に挿すと悪事除けになります。

浄妙山の解説 授与品と御朱印

 

浄妙山