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賀茂競馬2019於上賀茂神社を宇宙一詳細に解説

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賀茂競馬の歴史

賀茂競馬(かもくらべうま)とは、葵祭に先立ち、毎年5月5日に上賀茂神社で行われる、儀式競馬です。「くらべうま」とは二頭の馬が競うもので、複数の馬が競うものを「けいば」と呼びます。競馬は「こまくらべ」とも称され、元来は五月五日の菖蒲の節句に際して武徳殿行われる、宮中行事でした。上賀茂神社の競馬は平安時代に堀川天皇が五穀、天下泰平を祈願し、宮中で行われていた競馬会式を移され、競馳(きょうち。競争のこと。)たものが始まりと言われます。

神山号

オレ?

上賀茂神社はご祭神の賀茂雷大神が神山に御降臨された際にも、ご神託により走馬を行う、または、葵祭の契機とされる祭でも馬を走らせるなど、馬とは不可分の関係にあります。今日でも日本でも数少ない(十社程度)神馬を有する神社です。

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賀茂競馬のやりかた・勝敗の決し方

コース

賀茂競馬

まずはコースの説明から始めます。下鴨神社で行われる流鏑馬神事などと異なり、お馬さんが走るのは芝の上です。コースは埒(らち)という柵で仕切られます。この埒は竹の間に青柴が挟んであります。これにより、万が一お馬さんが激突しても、お馬さん、埒の内側にいる人ともに最小限の損傷で済むようになっています。また、この競馬が終わると、この埒が収去され、葵祭を迎えることから、「埒が開く」という慣用表現の語源になりました。(ただし、諸説あり。)

お馬さんは写真の奥から手前に向かってはしります。スタート地点を馬場元といいます。ここからコースの半分くらいまでを行ったり来たりします。これは三遅・巴・小振という儀式で馬をコースにならすために行われます。馬出しの桜と呼ばれる桜の木の辺りで乗尻の声と馬の冠頭(かんむりがしら)があったところでスタートとなります。この「冠頭が合う」というのは後程ビデオでご覧いただきますが、二頭がくるっと回った時のことです。この時、二頭ならんでスタートするのではなく、一馬身離れてスタートします。先に走る方を先馬(さきうま)次に走る方を追馬(おいうま)といいます。前回の競馳の勝者が先馬となります。尚、最初の番(つがい。二頭の馬の組み合わせのこと。)は慣行で左方が勝つことになっています。

勝敗の決し方も競馬(けいば)や徒競走とは異なります。写真左側、剣鉾のところに大きな楓が見えるかとおもいますが、この楓を「勝負の楓」と言います。この勝負の楓を通過したときに追馬が先馬との距離を縮めるか、若しくは追い抜いた場合、追馬の勝となります。同着の場合は「持(じ)」といい引き分けになります。

賀茂競馬

勝敗など、競馳に関するを確認するのは高台と呼ばれる巨大な竹馬のような台の上に乗っている後見(こうけん)という人が判断します。後見は二人合わせて左右後見とよばれます。左方後見(さほうこうけん。向かって右側の人)は馬が走り始めたときに、声と冠頭があっているかを確認します。なければ「入り直し」といい、もう一度やり直します。

賀茂競馬

他方、右方後見は勝負の楓のところでの馬身の変化を確認します。競馳がおわると、後見は左方念人幄(さかたねんじんあく。幄とは簡単にいうと、仮設の小屋のようなもの)にいる念人に報告します。勝負の結果は念人の隣にいる扶持という人が扇を挙げて知らせます。

2017流鏑馬神事 下鴨神社

乗尻はそれぞれ、左右の念人幄に赴き、勝敗を聞きます。勝者は禄として、白絹を鞭で授かます。下鴨神社の流鏑馬でも同様の方法を取りますが、これは復興するに辺り、賀茂競馬を参考にしたことに由来します。(写真は下鴨神社の流鏑馬の様子)勝者はその後、頓宮というところを参拝します。頓宮とは賀茂競馬に先立ち行われる菖蒲合わせの儀に際し、賀茂別雷大神の御分霊をお招きする場所です。賀茂別雷大神はここで賀茂競馬をご覧になります。頓宮前には鉾が5本たててます。そのうち三本が横になると、「私はもう十分堪能したから、あとはあなたたいでご自由におやりなさい」という意味になるそうです。

ヒヒヒ
ヒヒヒ

競技の方法なんかは、当日二か国語で説明してくれるから安心してくれ

乗尻

2017賀茂競馬

お馬さんに乗る人のことを「乗尻(のりじり)」と言います。左方、右方の二組に分かれて、馬を走らせます。馬を走らせることを、「競馳(きょうち)」と言います。

左方、右方というのは、スタート地点から本殿を望む方向から見た左右のことです。左方の橙色の服装を打毬楽(だきゅうらく)といい、右方の服装を狛桙(こまぼこ)といい、いずれも舞楽装束です。これは勝った方が天皇の前で舞ったことに由来します。

お馬さん

賀茂競馬

お馬さんは元来は荘園から供出されていました。これは先ほどご紹介しました、堀川天皇が競馬を上賀茂神社に御移しになさった際に、費用を負担させるために荘園に命じたことによります。

中でも美作国倭文庄(みまさかのくにしどりのしょう。現在の岡山県)のお馬さんが一番大事にされています。ほかのお馬さんに比べ、衣装が異なります。

馬装

賀茂競馬賀茂競馬

ここではお馬さんの装備についてみてみます。まず、手綱ですが、今日の競走馬が身に着ける西洋式のものとは異なり、手ぬぐいのようなものです。次に、鐙ですが、これも和式で、スリッパのような形をしています。この上に足を乗せた状態で走ります。鞍と鐙は桂昌院(三代将軍家光の側室で五代将軍綱吉の生母)が男子の懐胎を上賀茂神社に祈願するため、足しげく通っていたところ、綱吉に恵まれたので、そのお礼に奉納したもので、銀の象嵌が施されています。レプリカではなく、本物です。

昔は日本原産の馬でしたが、今日の競馬で用いられるのはサラブレッドです。これらの装備で乗りこなすのがいかに大変かは容易に察せらるるところです。ただし、もともと賀茂競馬の馬は各荘園が野生の馬を調教して臨ませたもの故、賀茂悪馬流などとも称されていたこと、また、乗尻を務めるのは今日まで賀茂県主の末裔の方であることを鑑みれば、(我々が想像に比べ)それほど大変なことでもないのかもしれません。

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ビデオでみる実際の様子

2017上賀茂神社 賀茂競馬(くらべうま)

説明ばかりですと、あきてきますので、この辺りでいっちょビデオをご覧いただきます。最初の3分くらいはスタート地点からコースの半分くらいの距離をうろうろしています。走り出すのは3:10くらいからです。お急ぎの方はすっ飛ばしてごらんください。

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その他の儀式

概観

競馬を行うに先立ち、数々の儀式があります。以下、主なものをご紹介します。祓の儀式が沢山あるのが特徴です。

菖蒲の根合の儀 午前9時半

菖蒲の節句賀茂競馬

元来、宮中で五月五日に菖蒲の長さを比べる行事が行われていました。当日は先ほどご紹介した、頓宮にご祭神をお迎えする頓宮遷御の儀が行われます。その後、乗尻が菖蒲で頓宮の屋根を清めます。菖蒲は勝負と同じ音であることから、賀茂競馬の奉仕者とお馬さんは全員が菖蒲をみにつけています。

足洗いの儀 午前1時すぎ

賀茂競馬

乗尻は庁屋に集合し、祓を行います。その後、奈良の小川で足汰式の時と同じように、祓を行います。この後、藤木神社という境外摂社の付近で馬立の儀がおこなわれます。

陰陽祓

馬立の儀の後、陰陽代(おんにょうだい)による、陰陽祓がおこなわれます。

勧盃・勝栗の儀

賀茂競馬賀茂競馬足汰式

熨斗(あわび?)、勝栗、昆布を食べます。これは、相手をのして、勝ちをよろこぶといういみがあります。

奉幣の儀

これは中門の先(お賽銭箱のむこうがわ)で行われるので見ることはできません。必勝と馬上の安全を祈願します。この後、埒内で九折南下というコースの状態を把握する儀式が行われ、先ほどご紹介しました競馳が始まります。

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上賀茂神社へのアクセス

市バス


市バス:上賀茂神社前/上賀茂御薗橋バス停

駐車場

利用時間は6:00~22:00(ただし、出庫は24時間可能)で、料金は30分につき、100円です。ただし繁忙期は一回につき500円。170台駐車可能。ゴールデンウイーク中ですので自家用車の利用はおすすめしません。

ヒヒヒ
ヒヒヒ

駐められなくてもオレのせいじゃないからな

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上賀茂神社基本情報

  • Phone 
  • Website 上賀茂神社公式
  • 拝観料: 無料
  • 拝観時間: 5:35-17:00
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参考文献

賀茂競馬のパンフレット

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