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東寺立体曼荼羅を宇宙一簡単に解説【羯磨曼荼羅】

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東寺立体曼荼羅概観

  • 曼荼羅とは、密教の教えを絵などで表現したものである。東寺の講堂内の立体曼荼羅はこれを仏像で表現している。
  • 立体曼荼羅は羯磨曼荼羅(かつままんだら)ともよばれ、五智如来像(如来部)、五菩薩像(菩薩部)、五大明王像(明王部)、並びに天部から構成される。
  • 本投稿に使われている仏像の写真はすべて絵葉書を、曼荼羅は下敷きを撮影したものである。講堂内は撮影厳禁である。
  • 2019年3月26日(金)から6月2日(日)の期間中、東京国立博物館で、特別展「国宝 東寺ー空海と仏像曼荼羅」に於いてこれらの仏像21体のうち、15体を拝観することができる。詳細は東京国立博物館のサイトを参照されたい。
  • 諸般の事情が許すなら、東寺の講堂内で拝観するのがよい。
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曼荼羅とは?

曼荼羅の意味

曼荼羅(まんだら)とは、密教の経典に則り、諸仏諸尊を絵や記号であらわしたもので、サンスクリット語の音に漢字をあてたものです。「まんだ」とは本質という意味であり、「ら」は有するという意味となります。たくさんの種類がありますが、空海により日本にもたらされたのは「大曼荼羅(だいまんだら)」、「法曼荼羅(ほうまんだら)」、並びに「三昧耶曼荼羅(さんまやまんだら)」の三種です。

曼荼羅の種類

大曼荼羅

大曼荼羅とは、諸仏諸尊が絵で表現されたもので、「曼荼羅」といった時に多くの人が想起するものです。

法曼荼羅

法界曼荼羅とは、諸仏諸尊が絵ではなく、梵字で表現されたものです。

三昧耶曼荼羅

三昧耶曼荼羅とは、諸仏諸尊が絵でもなく、梵字でもなく、金剛杵などの諸仏諸尊が持っているもの、若しくは結んでいる印相で表現されたものです。

両界曼荼羅

両界曼荼羅の構成

上記三種の曼荼羅はいずれも、「胎蔵界曼荼羅」、「金剛界曼荼羅」の二つにより構成されます。そして、この二者を合わせて、「両界曼荼羅」と呼びます。いずれも大日如来を中心に構成され、万物が大日如来の分身であることを表します。

胎蔵界曼荼羅

胎蔵界曼荼羅

密教の根本経典、『大日経』が表現されています。中心に宇宙の中心たる大日如来が置かれ、周囲に414尊が配され、真理が流布する様子が表現されます。

金剛界曼荼羅

金剛界曼荼羅

密教の根本経典、『金剛頂経』が表現されています。全体が九会と呼ばれる九つの区域に分けられ、1461尊が配され、悟りを実践する過程が示唆されます。

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立体曼荼羅/羯磨曼荼羅(かつままんだら)

立体曼荼羅の構成

立体曼荼羅/羯磨曼荼羅とは、曼荼羅を絵や文字などではなく、像などで表現したものです。東寺の立体曼荼羅は21尊の仏像により構成されます。鎮護国家、天下泰平を説く『仁王経』から、五菩薩、五明王、五方天を、『金剛頂経』から五如来を選別したといわれます。

立体曼荼羅は講堂内に安置され、如来部、菩薩部、明王部、並びに天部の四つに分類されます。9世紀に作成されました。1486年の文明の土一揆で講堂が炎に包まれたとき、僧侶が堂内の仏像を運びだしましたが、後述いたします、五智如来像5体、並びに金剛波羅蜜菩薩は運び出すことができず、焼失してしまいました。

如来部、菩薩部、明王部は須弥壇上に安置され、天部は須弥壇上の仏を仏敵から守ります。

1965年に一般公開されるまで、約1000年にわたり秘仏とされていました。

五智如来像(如来部)

概説

立体曼荼羅五智如来像

大日如来を中心に、阿弥陀如来像、宝生如来像、不空成就如来像、阿閦如来(あしゅくにょらい)像が配されます。いずれも重要文化財です。如来は真理を表します。真理に目覚めている者は心身を飾る必要がないので、衲衣(のうえ)というシンプルな布を纏ってます。

大日如来像(1)

立体曼荼羅大日如来像

密教で、宇宙の真理、若しくは宇宙そのものを体現します。智拳印という印相を結んでいますので、金剛界曼荼羅の大日如来像を表しています。15世紀の土一揆により、焼失したため、室町時代に再興されたものです。

阿弥陀如来像(2)

立体曼荼羅阿弥陀如来像

サンスクリット語で「量り知れない光、若しくは寿命をもつもの」という意味で無量寿仏と呼ばれることもあります。西方の極楽浄土を統べ、「南無阿弥陀仏」と唱えたすべての人を極楽浄土へと導きます。往生するときに迎えに来てくれます。平等院鳳凰堂の本尊や永観堂の振り返っている仏像も阿弥陀如来像です。

宝生如来像(3)

立体曼荼羅宝生如来像

宝から生まれたもの、という意味で、全ての事物を平等に扱うという「平等性智」を表します。

不空成就如来像(4)

立体曼荼羅不空如来像

「不空」とは「空しくない」、すなわち満ち足りていることを示します。何者にもとらわれずに実践するという「成所作智」を表します。

閦如来像(5)

立体曼荼羅阿閦如来像

「ゆるぎないもの」を意味し、大日如来の清らかな心を意味する「大円鏡智」を表します。悟りが金剛のように固いことを意味します。

五菩薩像(菩薩部)

概説

立体曼荼羅五菩薩像

金剛波羅蜜菩薩を中心に、金剛波羅蜜菩薩、金剛法菩薩、金剛宝菩薩、金剛業菩薩、金剛薩埵菩薩像が配されます。839年いずれも国宝です。菩薩とは悟りを求めながら。如来の慈悲を以て衆生を悟りに導くものです。人間を導くので、人と似たような服装をしています。将来は如来になります。いずれも『仁王経』に登場します。「金剛」とは硬いという意味です。

金剛波羅蜜菩薩(1)

立体曼荼羅金剛波羅蜜菩薩像

金剛波羅蜜菩薩は智慧で人間を仏道に導きます。

金剛法菩薩(2)

立体曼荼羅金剛法菩薩像

迷いにある人を悟りに導きます。

金剛宝菩薩(3)

立体曼荼羅金剛宝菩薩

宝生如来が菩薩の姿に変わったもので、慈悲の心で福徳をもたらします。

金剛業菩薩(4)

立体曼荼羅金剛業菩薩

人から迷いを取り除きます。

金剛薩埵菩薩像(5)

立体曼荼羅金剛さった菩薩

「こんごうさったぼさつ」と読みます。人間の煩悩を打ち砕きます。

五大明王像(明王部)

概説

立体曼荼羅五大明王像

不動明王を中心に、軍荼利明王、隆三世明王、大威徳明王、金剛夜叉明王により構成されます。明王というのは密教独自の尊格で、如来の化身を意味します。煩悩を打ち砕き、迷いの世界から導いてくれます。

不動明王像(1)

立体曼荼羅不動明王像

大日如来の化身で、その内心を表します。怒っているような容貌は、いかなる困難をも退け、強制的に仏道に導こうとする決意を表しています。背後の炎は「迦楼羅炎(かるらえん)」と呼ばれます。これは迦楼羅天という煩悩を食べる仏を意味します。

軍荼利明王像(2)

立体曼荼羅軍荼利明王像

宝生如来の化身です。「ぐんだりみょうおう」と読みます。八本の腕で夜叉などの外敵から人を守ります。南方を守ります。

隆三世明王(3)

立体曼荼羅隆三世明王像

閦如来の化身です。大日如来の命を受け、三つの世界、すなわち、過去、現在、未来の煩悩を退治します。足のしたにいるのは大自在天とその妃烏摩(うまー)です。東方を守ります。

大威徳明王(4)

立体曼荼羅大威徳明王像

阿弥陀如来、若しくは文殊菩薩の化身で、水牛に乗っていて六面六臂六脚の姿をしています。六脚の仏は大威徳明王のみです。西方を守ります。

金剛夜叉明王(5)

立体曼荼羅金剛夜叉明王像

不空成就如来の化身とされ、全ての悪を食べ尽くします。北方を守ります。

天部

概説

天部とは六道の最上部に位置する天部に住む者の総称です。インド古来の神々が仏教に取り入れられたのち、仏教の守護神となったものです。立体曼荼羅では四隅を四天王たる増長天、持国天、広目天、多聞天、東西を梵天、帝釈天がそれぞれ守ります。四天王は須弥山の中腹にすみ、四方を守護します。

増長天

立体曼荼羅増長天像

「ぞうじょうてん」と読みます。四天王の中で南方を守護します。

持国天

立体曼荼羅持国天像

東方を守護します。

広目天

立体曼荼羅広目天像

西方を守護します。

多聞天

立体曼荼羅多聞天像

単独で安置されるときは、毘沙門天と呼ばれます。軍神で北方を守護します。

帝釈天

立体曼荼羅帝釈天像

釈迦の成道をたすけた守護神です。須弥壇上に安置されます。

梵天

立体曼荼羅梵天像

釈迦が悟りを開いたとき、帝釈天とともに、これを人々に広めるように諭しました。須弥壇上に安置されます。

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東寺基本情報

  • Phone 
  • Website 東寺公式
  • 拝観料: 500円
  • 拝観時間: 8:00-17:00
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東寺へのアクセス


市バス: 東寺東門前、若しくは東寺道バス停

JR西日本: 京都駅

近鉄: 東寺駅

 

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