おすすめ/RECOMMENDED

三大祭、紅葉、名所などを厳選して記事とビデオでご紹介!
Recommended articles and videos, BAAH!

あ、ポチッとな/CLICK HERE!

東寺五重塔の構造と内部の様子

この記事の構成

このページのもくじはこの下にあります。

スポンサーリンク

五重塔の構造

東寺五重塔構造図

まずは上の断面図をご覧ください。お分かりいただけるように、五階建てになっています。

東寺五重塔内部図

次に柱の位置をご確認ください。上の写真は真上から見た略図です。黒色の丸を側柱(がわばしら)、青の円を四天柱(してんばしら)、中心の赤い円が心柱(しんばしら)と呼びます。これらすべての柱が五階の屋根あたりまで貫通しているように見えますが、そうではありません。

基壇(塔が乗っている石でできた土台のようなところ。最初の写真の青い部分)から一番上まで貫通しているのは、心柱だけです。側柱、四天柱は各階で独立しています。丁度、真ん中にある心柱に各階がささっていて、それぞれの階が上の階に乗っているような感じです。穴の開いたお椀を五つ重ねて、その穴に菜箸を差したと仮定すると、わかりやすいかと思います。

東寺五重塔相輪

心柱は合計三本の木を継ぎ足して作られており、屋根から突き出ている(ように見える)相輪という部分を支えるためにあります。各階と接合されているわけでもなく、また、塔全体を支えているわけでもありません。五階部分の屋根と接合されているだけです。

なぜこのような構造になっているかと申しますと、時間の経過とともに、木材が、時間とともに乾燥など様々な要因により、収縮し、塔が歪んでしまうからです。もし、全ての階と何等かの方法で接続されていれば、塔全体がゆがむことになります。東寺の五重の塔では、複雑に構成されてる各階が大きく収縮しました。他方、心柱は単純な構造故、収縮はあまり大きくありませんでした。結果、双方に齟齬が生じます。現在の五重塔は1644年に建てられましたが、1692年は両者の齟齬が看過できなくなり、心柱を約50センチほど切り、辻褄を合わせています。これは、初層(一階部分)が公開されているときに、須弥壇の北側からみることができます。

スポンサーリンク

スカイツリーにも応用された耐震構造

上記のような構造から、地震に見舞われたときは、各階が揺れることにより、揺れのエネルギーを吸収、分散させ、倒壊を防いでいます。ただし、これは塔の心柱と構造に起因するby-product です。しかし乍ら、その効果は絶大で、東寺の五重の塔は五代目ですが、現在に至るまで、地震で倒壊した塔はありません(ただし、一部が損壊した例はあります)。これまでの四つの塔はすべて火災により焼失しています。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

まー両方狙ったのかもしれねーけどよー。

東京スカイツリーはこの構造に着想した「心柱制振」とよばれる技術を採用しています。スカイツリー内部にも五重塔と同様に中心部に動く柱のようなものがあります。

五重塔の耐震性については、明確にはなっていないようですが、少なくともTest of time によっては証明されています。

法隆寺五重塔

シカさん
シカさん

法隆寺の五重の塔なんか1,000年以上前から一度も倒れてないよ。

スポンサーリンク

初層内部の構造

初層の内部は密教世界が現出されています。中心部には須弥壇が置かれ、仏像が祀られています。東西南北にそれぞれ、阿閦如来像、阿弥陀如来像、宝生如来、不空成就如来像が祀られます。心柱は大日如来に擬制されます。すなわち、講堂内の立体曼荼羅の五智如来像と同じ構成になっています。如来像とともに、八大菩薩像が祀られます。

須弥壇を囲む四天柱には金剛界曼荼羅が描きこまれており、側柱には八大龍王が、壁面には弘法大師など真言八祖像が描かれ、全体で金剛界曼荼羅を表現しています。元来は極彩色でしたが、月日の流れにより、現在では様相を異にしています。

初層内部を拝観できるのは、原則正月三が日だけですが、京の冬の旅など、特別の機会に公開されることがあります。

スポンサーリンク

天邪鬼

東寺五重塔天邪鬼

一階部分の屋根の四方では邪鬼が屋根を支えています。天邪鬼は逆らう、反する、といった行為が得手なので、五重塔をかれこれ300年以上支えています。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

粋な大工さんだべ?

シカさん
シカさん

次のページは五重塔の役割や歴史、アクセスだよ。

トップへ戻る