この記事の構成
- 1ページ目 概説、2023年最新情報など
- 2ページ目 楽しみ方とみどころ概説(御旅所参拝、会所飾り、授与品、御朱印)鯉山、八幡山
- 3ページ目 黒主山、役行者山
- 4ページ目 鷹山、浄妙山、橋弁慶山、鈴鹿山
- 5ページ目 北観音山、南観音山、四条大船鉾
- 6ページ目 鉾搭乗、祇園囃子、屏風祭
- 7ページ目 あばれ観音、お買い物セールなど
- 8ページ目 コロナ禍の様子
このページのもくじはこの下にあります。
後祭宵山とは
宵山は元来、祭礼の準備段階を指します。いつ始まったのかは明確ではありませんが、文献上登場するのは18世紀になってからです。
現在では、宵山とは、厳密には一般には前夜祭を、祇園祭に於いては前祭、並びに後祭の前日、夕刻から夜10時くらいにおこなわれる、祇園祭に関する様々な神賑行事を指します。宵山の前日を宵々山、その前日を宵々々山などと呼びます。
「後の祭」の語源とした引用されることもありますが、おそらく真実性は担保されておらず、かつ、失当と解されます。

なんでかっつーとよー、前祭だと思って行ったら後祭(山鉾が無くて華に欠けてみにいっても意味がない)だったからとか言われんだけどよー、そもそも祇園祭は昔は祇園会って呼ばれて、しかも還幸祭(後祭、山鉾巡行の後、御祭神が御旅所から御本殿に戻られる行事)がメインで将軍やら貴族なんかは神輿が帰るとこを見学してたのよ。それに後祭っつーのはしっぽりしててスゲーいい塩梅なのよ。だから「意味がねー」とかいう表現はどう考えても失当だべ、ほんとにさー。兎に角、本稿熟読の上、実際に乱入の上、確認してくれ。
楽しみかたとしては、おおまかにいうと、以下の通りです。
- 御旅所で御祭神を参拝
- 会所飾りを楽しむ
- 御神体を間近で参拝
- 粽、手ぬぐいなどの授与品を購入する
- 御朱印を集める
- ほぼ完全装備の鉾に載せてもらう
- 祇園囃子を楽しむ
- 屏風祭を楽しむ
- あばれ観音
- セールその他の行事
本投稿では後祭の宵山についてご紹介します。後祭の山鉾巡行は7月24日です。宵山は21日から23日の夕刻からそれぞれはじまります。厳密には21日が宵々々山、22日が宵々山、23日が宵山ですが、本投稿では一括して宵山と表記します。

以下、後祭の需要な点をまとめま~す。
- 前祭のような喧しさはなく、しっぽりしている。
- 広義の宵山は7月21日から23日の夕方から開始。
- 狭義の宵山は7月23日の夕刻から深夜まで。
- 人の交通規制はない。
- 一番混むのは23日夕刻以降であるが、前祭のような混雑はない。
- 粽などの授与品や御朱印は早めにすますとよい。昼間に済ませておくのが無難。
- 屋台は後祭にはない。
- 宵山へのアクセスは鉄道の利用が推奨される。
- 所要時間は2時間程度みておくとよい。2023年は混雑しているので、時間には十分に余裕を見ておくこと。

以下、詳しく知りたい人のために祇園祭を理解する上で必須の各論を列挙するから攻めてみてくれ、old sport!

尚、祇園祭の総論や日程等は以下のリンク先をご参照ください。


2023年最新情報
7月23日 宵山
本日、又旅社に於いて、明日の還幸祭に向け、オハケ清祓式が斎行されました。
大船鉾付近ですが、明日週明けですが以前として混雑が続いています。

後祭になると空の色が切ねーのよ。

今日はあばれ観音の日だよ。南観音山で11:00くらいから。
7月22日 宵々山
19:00~
鷹山では、御神体の装束が新調されています。旧来の御神体が描かれた御朱印はここにあります。尚、粽は10時くらいの時点で売り切れでした。
鷹山付近、並びに南観音山、北観音山、八幡山が並ぶ新町は例年にない混雑です。
9:00~11:00頃
やっほー
今年の地図は京都駅の観光案内所(2階の改札を出て右にいったところ)や各会所でいただけます。
新町通、南観音山付近午前9時頃の様子ですが、まだ時間が早いこともあり、混雑はそれほどでもありませんでした。山を間近でじっくりとご覧になりたい方は、朝早い時間に行かれるとよろしいでしょう。
鷹山では10:00頃にすでに授与品の待機列ができています。但し、御朱印、ちまきはこの列に並ぶ必要はありませんでした。
今年もスペシャル御朱印があります。本年は後神体の装束が変更されているようです。
御神体は鷹山から東に進んだところにある大学堂というところで展示されています。この時は中で組み立てている最中でした。
←で適示した部分が漆で塗られています。尚、今年はトリさんが見えにくい(顔がよく見えない)ので、写真を載せておきます。尚、搭乗券は500円です。撮影隊闖入時にはすぐに登場できました。
八幡山では、会所に『祇園会後祭山鉾巡行図屏風』のレプリカが展示されています。
まるで囲んだところに久世駒形稚児がいます。

お神輿の前にいるよ。
鯉山では朝一でいったところ、待機列ができていました。本年は電磁的御朱印があります。〇のところのQRコードを読み込んでください。

mais, autour de neuf h, avec trois cents y, soyez l, 察してくれ
7月21日 宵々々山
本日から広義の宵山が始まっています。金曜の夜ということもあり、混雑気味です。ただし、前祭のときのような混雑ではありません。
鯉山、八幡山では会所で入場制限がありました。

いずれも、すこし待ってたらすぐ入れたよ。
黒主山山では捺印する御朱印が新しくなっています。
また、書置きのもの(右側)があります。(500円)左側は橋弁慶山のものです。
橋弁慶山では弁慶の力縄(茅の輪を模したお守り)が入手できます。
鷹山では令和五年版の書置きの御朱印と捺印するものがあります。わんこの手ぬぐいもあります。また、わんこサコッシュや鷹サコッシュ、日本酒などが頒布されていました。
新町の屏風飾りの地図のようなものが例年八幡山でいただけます所、ことしも同様です。
7月20日 avant 宵々々山
鷹山は屋根を支える柱が黒く塗られています。(昨年は白木のまま巡行)
北観音山でもお囃子の演奏が始まっています。
南観音山も同様です。
大船鉾では金幣が新調されており、手ぬぐいの新作にも反映されています。

集めてる人が多そうだから、早めに手に入れておいた方がいいんじゃねーの?
鯉山は提灯の紋が赤く、黄昏時の空に映えます。(19:20頃に撮影)
役行者山では今年も会所の入口に茅の輪が設けられています。夏越の祓でくぐれなかった人は参拝なさるとよいでしょう。
屏風祭が始まっています。
今年は役行者山から少し下がったお店か事務所でも屏風が飾られています。(写真奥が役行者山)
込み具合は例年とほぼ変わりありません。帰宅途中の人が多い印象です。
7月19日
御旅所では三基の神輿が滞輦しており、参拝・献灯することができます。また、鷹山復興記念の手ぬぐいが入手可能です。
また、祇園囃子の奉納も行われています。(ビデオは南観音山)
7月18日
大船鉾、南観音山は櫓が組まれています。
鷹山は既にして真松が建ててあります。
三日間のうちどれにいくべきか
昼か夜か
空いている時間に粽などをお求めになる場合、まだ「宵」ではありませんが、昼間に行くのがおすすめです。夜ほど混雑していませんし、明るいところで山鉾をじっくりみることもできます。ただし、昼間ですので宵山の風情とは程遠いものです。おすすめは昼間のうちに授与品や御朱印などの用事を済ませ、いったんホテルに戻り身軽になってから宵山に行かれるとよいでしょう。ただし、昼間はとても暑いので、帽子、水分など、暑さ対策は十分にする必要があります。平生からご利用になっているものをお忘れなく。

忘れたらこっちでかならず買えよ。

昼と夜、二回いくといいよ。
役行者山護摩焚供養 7月23日 14:00くらい~ 於 役行者山会所前
昼間のおすすめ行事として、役行者山の護摩焚供養があります。聖護院の山伏が六角堂を出発し、観音山などを経由して、役行者山の会所前で護摩焚供養を行います。
縄についている御幣はお守りになります。

絶対に奪い合いはするなよ。
夕方くらくなる前がおすすめ
後祭の時分は、先祭の頃と比べ、夕方の空の色が切ない色合いです。

なんかよー、せつねーのよ。
歩行者天国と各種交通規制
後祭では、山鉾周辺が車両進入禁止になりますが、前祭の時のように、四条通が歩行者天国になるといったことはありません。また歩行者の進行方向に対する規制もありません。

思うさま自由に移動できるぜ
宵山へのアクセス
宵山当日などは混雑しますので、鉄道の利用を推奨します。市バスはルート変更などがおこなわれますので、宵山当日の利用は推奨しません。
利用できる鉄道は、阪急烏丸駅、京都市営地下鉄四条駅、京阪四条河原町駅です。
尚、祇園祭期間中(特に宵山)には例年、必ず交通規制が敷かれ、バスのルート変更が行われます。鉄道での移動をおすすめします。