おすすめ/RECOMMENDED

三大祭、紅葉、名所などを厳選して記事とビデオでご紹介!
Recommended articles and videos, BAAH!

あ、ポチッとな/CLICK HERE!
PR

祇園祭後祭宵山2025:見どころや楽しみ方、混雑状況を説明

この記事の構成

このページのもくじはこの下にあります。

スポンサーリンク

みどころ1 御旅所で御祭神を参拝

御旅所

前祭とは異なり、後祭の間は八坂神社の御祭神は四条寺町の御旅所に滞在されており、参拝・献灯することができます。写真の様に三基の神輿が滞輦した左右にお社があり、素戔嗚尊、櫛稲田姫命の御神霊が右側、八柱の御子神の御神霊が左側に祀られています。また、期間中は御旅所で祇園囃子の奉納があります。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

祇園祭の本義は疫病退散だ。あともわすれんなよ。

牛頭天王と八坂神社と祇園祭2025:天王信仰と疫病退散
牛頭天王とは、祇園社、即ち現在の八坂神社の御祭神である素戔嗚尊と習合していた神様です。疫病退散のご利益があると伝えられ、明治元年に神仏分離令が発せられるまでは我が国で遍く信仰されていました。本稿ではこの牛頭天王と天王信仰、疫病に対するご利益につきご紹介します。
スポンサーリンク

みどころ2 会所飾りと粽・手ぬぐいなど授与品、御朱印などをいただく

概説

それぞれの山鉾には会所と呼ばれる建物があります。会所内では、御神体を参拝したり、会所飾りと呼ばれる、山鉾の懸装品を拝見したりできます。また、会所、若しくは会所付近のテント内で、粽、手ぬぐいなどのなどの授与品や御朱印をいただくことができます。

会所での授与品頒布の期日

後祭
20~23日 大船鉾 10:00~22:00 20日のみ19:00~
役行者山 9:00~21:00 20日のみ10:00~
黒主山 10:00~20:00
21~23日 南観音山 12:00~21:00
橋弁慶山 9:00~22:30 21日のみ13:00~
鯉山 10:00~21:00
浄妙山 10:00~21:00 21日のみ11:00~
鈴鹿山 12:00~22:00 21日のみ14:00~
八幡山 9:00~23:00 21日のみ13:00~
鷹山 10:00~21:00
なし 北観音山 なし
シカさん
シカさん

各日とも、開いてる時間は区々だから、行く前に必ず山鉾連合会のサイトで確認してね。

各山鉾のご利益

役行者山 安産、交通安全、肩こり
黒主山 泥棒除け、
鯉山 立身出世、家内安全
八幡山 子供の健康、夜泣き封じ、夫婦和合
四条町大船鉾 安産、勝運
浄妙山 勝運
橋弁慶山 健康
鈴鹿山 雷除け、安産、泥棒除け

会所飾りは北観音山のみ非公開

授与品

船鉾

宵山(前述のように一部の山鉾では鉾建ての日から)では、各山鉾では粽、手ぬぐいなどの授与品を入手することができます。おおよそ1000円?です。

御朱印

宵山では期間限定の御朱印が授与されます。

鷹山御朱印2022

鷹山は令和に入ってから、書置きの特別版の御朱印があります。

祇園祭御朱印帳

専用の御朱印帖もあります。各山鉾や市内の書店などで購入できます。宵山が始まる夕刻からは混雑しますので、なるべく昼間の内に集めておくことが肝要かと思います。ちなみに、私は宵山が前後に分かれる前に一日ですべての御朱印を集めました。現在は二回に分かれていますので、余裕をもって集められると思います。

長刀鉾の御朱印

社員をご覧いただければお分かりかと思いますが、各ページの右上に山鉾の名前が記載されています。このように各山鉾のページが決まっているので、もらい逃すことはありません。

 いちきしま ひめ
 いちきしま ひめ

以下、注意事項で~す。

函谷鉾御朱印東

あ

ご自身で捺印される場合、祇園祭専用の御朱印帳をお持ちの方は、押す場所を間違えないようにしましょう。

菊水鉾御朱印

うん
うん

しっかりと捺印しましょう。

たけちよ
たけちよ

それでは以下、各山鉾につき概観します。

スポンサーリンク

鯉山

鯉山の御朱印

黄河上流にあるといわれる、竜門を登り切った鯉は龍になるという中国の言い伝えに基づく、鯉が御神体になっています。この故事がよくご存じの登龍門の語源です。このことから立身出世のご利益があるといわれます。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

鯉のコイちゃんが昇ってる滝は龍門爆っていうんだけど、所謂枯山水庭園とのからみでもとりわけ重要なのよ。詳細は以下のリンクを参照してくれ。

枯山水とは何か?意味と歴史を詳細かつ簡単に説明
本稿では所謂「枯山水」庭園の歴史を概観し、室町時代中期を境に前期と後期に分け、その意味と態様の変遷につき簡潔に紹介申し上げます。合掌

この御神体は左甚五郎作と伝えられ、水しぶきも彫刻されていて迫力があります。

鯉山で一番のみどころと言えば、やはり胴懸です。これはもともと一枚のタペストリーだったものを9枚にノミで分断したものです。

もともとは伊達政宗の使節団がローマ法王に謁見した際に贈られたものを、買い受けたものだと伝えられます。

このタペストリーは1575年から1620年の間に現在のベルギーの首都、ブリュッセルで製造されたもの5枚の連作の一枚です。残りの3枚はそれぞれ、大津の大津祭と祇園祭の懸装品、長浜曳山祭の懸装品、金沢前田育徳会という加賀前田家の所蔵品を管理する団体、に現存しています。最後の一枚は東京の芝にある増上寺が所蔵していましたが、明治時代に焼失しています。

このタペストリーはホメロスの叙事詩、『イーリアス』に取材しています。祇園祭とはぜんぜん関係ありませんが、鯉山を飾っています。

山鉾には祇園祭の歴史で申し上げましたように、悪霊を集めるという役目と同時に、入洛してきた神様を楽しませるという役割もあります。このため、各山鉾は綺麗にかざりたてられているわけです。

祇園祭の歴史と意味をわかりやすく解説
祇園祭の歴史につき概観します。原形たる祇園御霊会と祭の意義、並びに平安時代から令和までの八坂神社と祇園祭の主要な変遷を完全網羅。
スポンサーリンク

八幡山

八幡山の御朱印

八幡山

山の上に八幡山を勧進しています。御神体は応神天皇で、お社の中には騎馬像が安置されています。

八幡山

鳥居の上にとまる鳩は左甚五郎作と伝えられています。左がレプリカです。

たけちよ
たけちよ

2025年は位置が逆になっています。

八幡山

実際の巡行ではレプリカが使用されています。

八幡山の懸装品

これらの彫金は江戸時代のもので、左甚五郎の鳩とならぶ見どころです。

この屏風絵は、海北友雪(かいほうゆうせつ)作の「祇園祭礼図屏風」という作品で、デジタル復元されたものです。この屏風には浄妙山などが確認できますので、後祭の様子を描いたものと思われます。祇園祭の屏風絵は多々ありますが、ほとんどのものは前祭を描いたもので、後祭のものはあまり多くありません。この点から貴重なものだと思うのですが、みなさんあまり気に留めていらっしゃらないようすでしたので、ご紹介します。なお、鷹山も巡行しています。

さきほどご紹介した屏風祭は主に八幡山周辺で行われます。ひとまとめにしてご覧になるとよいでしょう。宵山の神髄といった風情です。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

この屏風には久世駒形稚児と思われる人物が描いてあるぜ。かならずいけよ。あと勅板も描いてあるぜ。2024年は神輿渡御が恒例化してから1050年目だからな。