概要
- 三十三間堂の通し矢は、2024年は1月14日の日曜日に開催されました。一般公開されず、写真・ビデオ撮影はできません。
- 晴れ着姿の新成人の女性の方々が矢を射る場面をよく目にされるかと思いますが、実際には、成人男性や称号者(年齢性別不問)の競技も行われ、参加者は2,000人程度です。(年により異なる。参加者は初段以上)。
- 当日は三十三間堂の西側に競技場が設けられます。的までの距離は約60メートルですが、参加者の区分により的の大きさが異なります。予選と決勝では決し方が異なります。
- 矢通しの始まりは少なくとも16世紀まで遡りますが、今日のものとは、競技方法が異なります。
- また、当日は「柳枝のお加持」と呼ばれる頭痛・病気平癒の行事が平行して行われます。詳細は三十三間堂ホームページをご参照ください。
- アクセスに関しては、混雑するバスを避け、京阪七条駅を利用なさるのが得策です。
- 何故三十三間なのか、長さはどれくらいかについてはここをご参照ください。
外出されるか否かは十分な情報を収集の上、ご自身で判断なさってください。本投稿、並びに本サイトは読者の皆様の外出を喚起・推奨するものではなく、三密回避やソーシャルディスタンスなどの確保を保証するものではありません。また、本投稿内の記載事項は変更されることがありますので、ご注意ください。上記、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご決断・確認ください。
当日のタイムスケジュール
期日 2024年/令和六年 1月14日(日)於三十三間堂
- 7:45 開会式
- 8:00 矢渡
- 8:30 新成人男子
- 10:50 新成人女子
- 13:50 称号者
- 15:00 決勝
となっておりますが、参加者が多いので、例年30分~1時間くらいずれ込みます。
例年のスケジュールです。
The ladies in Kimono
当日は女子の部が人気です。これは晴れ着で矢を放つためです。晴れ着は文字通り、ハレの日に着るもので、弓道などの競技では普通は着ません。通し矢で晴れ着を着ているのは、成人を祝うためです。
日本の弓は世界でも一番長いといわれ、流鏑馬や笠懸などでも同様に長い弓が使われます。(実際は身長に依拠します。)
とりあえずビデオで確認してくれ
鑑賞スポット
2023年の通し矢会場付近は一方通行で、滞留が禁止されました。観覧席はありませんでした。また、写真・ビデオの撮影は一切できませんでした。2024年は通し矢の会場への一般の立ち入りは禁止されていました。
一番人気の場所は競技者が立つところの横あたりです。ここは激戦区ですので、早めに行かれる方がよろしいでしょう。地図上、赤い宇宙人の辺りです。2023年はこの付近に行くことはできません。
こんな感じの構図がよろしい方むけです。
Unless you get to be a better shot. Remember?
そして、ご覧のように競技場に沿うように、テントが張られます。写真は撤収中の様子ですが、本番中にはここにベンチが数列並べられます。
ここで観覧する場合、最初に一番後ろの列に座り、係の人の指示に従って、順次前のベンチに移動していきます。上の図ですと、4から1に向かってすすんでいきます。故に必ず一番前でみることができます。このような態様ですので、後程ご紹介いたします、タイムスケジュールに則り、ご自身がご覧になりたい頃合いで行かれればよいでしょう。知人が参加するのでなるべく近くで見たい場合は、事情を話せば、列を譲ったり譲られたりしてもらえるかもしれません。(例年そういった場面を目にします。)地図上の青い線の辺りです。
2023年はテントがある辺りから歩きながら観覧しました。
On est gentils どすえ, rappelez-vous?
こっちはな
通し矢のルール
予選
的までの距離は約60メートルです。三十三間堂の幅は約120メートルですので、半分程度の距離です。これは、後程ご紹介します、元服前の男子が行った半堂射というものと似たような距離に相当します。古式と異なり、北から南に向けて矢を放ちます。
的の大きさは新成人が直径100センチ、称号者が直径79センチです。新成人の場合、ビデオですと、5人くらいしか映っていませんが、実際には12人で競射しています。2本命中した人が決勝に進みます。
決勝
的までの距離は同じですが、的の大きさが異なります。新成人は直径79センチ、称号者に至っては直径50センチとなります。的を外したら脱落します。最後まで残った人が優勝です。
要は生き残りゲームだ
このような方法ですので、どれだけ時間がかかるかわかりません。故に、予定時間よりだいぶ後ろにずれ込みます。
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