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龍安寺石庭の意味・謎・みどころを簡単かつ詳細に解説

この記事の構成

このページのもくじはこの下にあります。

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15個の石の意味、みどろこと謎

  • 通説的見解では、龍安寺石庭は”虎の子渡し”という故事を具現化する庭であるとされ、龍安寺もこの見解をとる。
  • 虎の子渡しとはものごとをうまくやりくりするといった意味がある。
  • 但し、龍安寺石庭は伝統的な日本庭園であり、一義的には山と海を意味している。また、後期枯山水庭園に属する。後期枯山水庭園は経典、水墨画などを具体化することに特徴があり、故に庭園の意味が問題になる。
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龍安寺石庭概観

 

まずは龍安寺石庭を概観してみましょう。龍安寺石庭の大きさは、約25×10メートルです。この中に、白い砂が敷き詰められ、15個の石が5のグループに分けられて配置され、それぞれ苔の島に乗っています。

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虎の子渡しの庭

a miniature of the rock garden

石庭はこのようになっています。石が15個あり、5つのグループに分かれます。長方形に見えますが、実際には六角形です。

虎の子渡しが一番有名かつ通説的見解です。宗の時代の故事に基づくものです。この説が最初に文献に出てくるのは、儒医の黒川道祐が1689年に著した『東西歴覧記』です。ここで、「方丈ノ庭二石九ツアリ、是ヲ虎ノ子渡シト云へル」とあります。原文は国立国会図書館のデジタルコレクションでみることができます。109ページの左上の方にあります。ただし、龍安寺は度々火災に見舞われ、多くの文書を逸失していることから、根拠は不明です。

この説は13世紀の『癸辛雑譏』という書物の「虎引彪渡水」を端とするものです。虎が子を産むと、3頭のうち1頭は彪(ひょう)で、母親がいないと他の子をたべてしまいます。この状況のなか、母虎が子を川の対岸に連れて行くという故事です。言葉で説明すると分かりにくいので、絵を用いて説明します。

虎の子渡し1

大きい虎が母虎、フォークを持っているのが彪、のこりの頭が子虎です。これかた対岸に向かいます。母虎は一度に1頭の子しか対岸に運べません。

虎の子渡し

母虎は彪を連れて対岸に行きます。

その後、元の岸に戻ります。

虎の子渡し

その後、1頭の虎を連れてきます。このまま元の岸に戻ると、子虎は食べられてしまいます。

虎の子渡し

そこで、母虎は彪を連れて帰ります。

虎の子渡し

今度は、彪を残し、もう一頭の子虎を対岸に連れて行きます。

虎の子渡し

子虎を残し、母虎は彪を迎えに元の岸にもどります。

虎の子渡し

最後に彪を連れて、対岸に行きます。これで全員が対岸に渡ることができました。

以上のような動作から、「虎の子渡し」とは生計をやりくりする、とか、ものごとを順次手渡すこと、といった意味が生まれます。これが通説的見解で、龍安寺でもこの説が説明されています。

ただし、出てくるトラさんは4人なのに、石の数は15個、また、石のグループは五個しかないためこれらにどのような紐帯があるのかは不明です。

尚、重森美玲著『枯山水』の中で、龍安寺の石が平行に配されているが、これは、西芳寺の夜泊石に範をとったものであるところ、夜泊石は虎の子渡しと解されたことがある旨適示されていますが、刮目すべきと解されます。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

 西芳寺っつーのはよー、室町時代の庭園の最高傑作なのよ。だから、これを範としたとこは多いのよ。例えば、金閣寺の舎利殿(所謂金閣のこと)とか銀閣寺の観音殿(所謂銀閣のこと)があんべ?この二つは西芳寺の夜泊石の先にあった瑠璃殿っつー建物を模してて、ついでに言うと池にある三尊石も西芳寺のものが原型なのよ。

で、龍安寺の石庭の石のグループも西芳寺の夜泊石に倣ったと解する余地があんのよ。

枯山水庭園の多くは、仏教に関するものが表現されています。例えば、蓬莱山などはよく石で表現されます。これに対し、虎の子渡しは直接仏教には関係がありませんが、南禅寺の方丈南側の庭園などで取り入れられています。

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龍安寺石庭の意味と枯山水の意義, IDEST, 山と海か川

東寺の桜 2018

龍安寺の石庭は伝統的な日本庭園ですので、まずは日本庭園が意味するものを詳らかにします。

枯山水とは何か?意味と歴史を詳細かつ簡単に説明
本稿では所謂「枯山水」庭園の歴史を概観し、室町時代中期を境に前期と後期に分け、その意味と態様の変遷につき簡潔に紹介申し上げます。合掌

龍安寺の石庭は「山水」を表しています。固有の日本の庭園は「山水」、すなわち自然の風景を表します。『作庭記』によれば、石と水を用いて海と島や山の風景を表すのが原則ですが、水を使わず「山水」を表現する場合を”枯山水”といいます。龍安寺の石庭はこの枯山水を発展させたものなので、海と山か島のいずれかを表現しています。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

確実なのは、山と海を表してるってことだけだ。

他の見解は論拠が脆弱だったり、撞着してたりするから参考に止めておいてくれ。

シカさん
シカさん

山と海、i.e., 自然は信仰の対象にもなるよ。以下のリンクを参照してみてね。龍安寺の石庭が作られた時は、あそこは本来は何もおいちゃいけないとこなんだったんだけど、石が置いてあるのは信仰の対象たる自然に擬制されてるからだよ。

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15

龍安寺石庭15

石庭には全部で15個の石が配置されています。15という数字は、月が15日で満ちることから、東洋では完全を意味します。龍安寺石庭ではこのうち14個しか見えないので、完全の中の不完全を意味してるというものです。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

太陰暦は明治時代までは我が国の生活と密接不可分だったからな。祇園祭も太陰暦が基準になって日程が組まれてんのよ。

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「心」

龍安寺石庭の意味

漢字の「心」という字を表しているという説です。禅では言葉を介さずに経験を通じ理解/体感するということを表しているとする説です。