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龍安寺石庭の意味・謎・みどころを簡単かつ詳細に解説

この記事の構成

このページのもくじはこの下にあります。

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五智五仏/五知如来

概説

立体曼荼羅五智如来像

この説では、法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智という密教の知恵を五つの如来にあてはめ、さらに、これらを石庭の5つのグループを以て擬制するものです。

さらに詳しく知りたいかたは、以下の立体曼荼羅の記事をご参照ください。

東寺立体曼荼羅を詳細かつ簡単に解説【羯磨曼荼羅】
東寺の立体曼荼羅につき、曼荼羅の意味、種類を概観し、その後、五智如来像(如来部)、五菩薩像(菩薩部)、五大明王像(明王部)につき、21体すべて、一体ずつ簡潔にわかりやすく解説します。
七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

東寺の立体曼荼羅の中心をなす如来部と一緒ってことよ。

 

大日如来像(1)

立体曼荼羅大日如来像

密教で、宇宙の真理、若しくは宇宙そのものを体現します。智拳印という印相を結んでいますので、金剛界曼荼羅の大日如来像を表しています。15世紀の土一揆により、焼失したため、室町時代に再興されたものです。

阿弥陀如来像(2)

立体曼荼羅阿弥陀如来像

サンスクリット語で「量り知れない光、若しくは寿命をもつもの」という意味で無量寿仏と呼ばれることもあります。西方の極楽浄土を統べ、「南無阿弥陀仏」と唱えたすべての人を極楽浄土へと導きます。往生するときに迎えに来てくれます。平等院鳳凰堂の本尊や永観堂の振り返っている仏像も阿弥陀如来像です。

宝生如来像(3)

立体曼荼羅宝生如来像

宝から生まれたもの、という意味で、全ての事物を平等に扱うという「平等性智」を表します。

不空成就如来像(4)

立体曼荼羅不空如来像

「不空」とは「空しくない」、すなわち満ち足りていることを示します。何者にもとらわれずに実践するという「成所作智」を表します。

阿?如来像(5)

立体曼荼羅阿?如来像

「ゆるぎないもの」を意味し、大日如来の清らかな心を意味する「大円鏡智」を表します。悟りが金剛のように固いことを意味します。

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十六羅漢遊行

羅漢は阿羅漢とも呼ばれ、仏教で悟りを得た聖者のことをさします。仏法を護持することを誓ったものを特に十六羅漢と呼びます。先ほど申し上げましたように、龍安寺の石庭には15個の石がありますが、十六羅漢の内の15人を表します。残りの一人は遊行してるので石庭にはいません。

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七五三

龍安寺石庭五智五仏龍安寺石庭753

この説では、15個の石を5つのグループに分けます。陰陽道では奇数は縁起がよいとされることから、これらの石が吉祥だとします。

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五山

五つのグループが、天龍寺・相国寺・建仁寺・東福寺・万寿寺の所謂京都五山を表しているとする説です。

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カシオペア

龍安寺石庭カシオペア

古の中国には北辰信仰とよばれる信仰がありました。これは、北極星を世界の中心として崇めるものです。日本には仏教の伝来とともに伝わりました。北辰信仰では、北極星は天皇大帝とよばれ、「天皇」という名称の有力な語源と言われます。

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清少納言知恵の板

清少納言知恵の板龍安寺石庭清少納言知恵の板

清少納言知恵の板とは、上の青に囲まれた正方形のことです。黒い線に沿って分断されているパズルです。「清少納言」との名称が付されていますが、清少納言とは関係はなく、江戸時代に発明されました。それぞれの片を用いて、様々な形をつくることができます。

庭園の石を上の写真の赤い線で分断するとこれになるとのことです。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

後で紹介する黄金分割と一緒で適用の前提がねえ。

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黄金比

この説は庭が黄金比で構成されているとするものです。まず、黄金比ですが、結構争いがあり、頑強な根拠があるわけではありません。黄金比(約1:1,6)であると主張される建造物(ギゼーのピラミッドなど)も黄金比に近いとされています。庭自体は黄金比ではありません。縦10メートル(33フィート)横25メートル(83フィート)です。この説ですと、庭の外側も含めて、そこから黄金分割をかましています。

このサイト(ヘビ文字)ではスライダーを動かして任意の四角を作ることができます。綺麗だと思う四角を作ったところで、比率を確かめてみましょう。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

The Old Man and the Sea の中にもノストラ大予言があるらしいからな、ヒヒヒ

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15個の石をすべてみること

龍安寺の石庭には合計15個の石があり、事物の不完全さを表わすべく、すべてを同時に見ることはできないように設計されている、と言われます。実際には座った状態ではすべての石をみることはできませんが、立った状態なら可能です。

時に石庭はどこから見るのが正しいのでしょうか。上の図は典型的な禅寺の方丈の間取り図です。黒い部分が部屋、Gardenが庭です。龍安寺ですと、右の方から入ってきて、1、2、3の前にある広縁とよばれる廊下のようなところで見ることになります。方丈庭園というのは、3の「檀那の間」とよばれる部屋から見ることを前提に作られています。この部屋は檀家の方(がいないとやっていけない)を通すところだからです。龍安寺では部屋の中には入れませんので、どのように見えるかはわかりません。おそらく檀那の間からみれば、すべての石はみえないと思われます。ただし、3の部屋の前に立つと、15個すべての石を見ることが出来る場所があります。