この記事の構成
- 1ページ 概説、三日間のうちいつ行くべきか、みどころ総論、アクセス
- 2ページ 楽しみ方とみどころ概説(御旅所参拝、会所飾り、授与品、御朱印)鯉山、八幡山
- 3ページ 黒主山、役行者山
- 4ページ 鷹山、浄妙山、橋弁慶山、鈴鹿山
- 5ページ 北観音山、南観音山、四条大船鉾
- 6ページ 鉾搭乗、祇園囃子、屏風祭
- 7ページ あばれ観音、お買い物セールなど
- 8ページ 2023年突撃レポート
- 9ページ 2022、21年突撃レポート
このページのもくじはこの下にあります。
鷹山
2023年は196年ぶりに巡行に復帰したよ。詳細は以下のリンクを参照してね。
江戸時代に巡行後の暴風雨により懸装品が損傷したため、休み山になっていたところ、禁門の変の大火で御神体などごく一部を残し焼失しました。御神体の人形は三体。左から、鷹匠(在原業平)、樽負い、犬遣いです。光考天皇(いったん途絶えていた鷹狩りを復活させた天皇)行幸の際の在原業平が同行した様子を再現したと伝えられます。樽負いは手が動くようになっていて、粽を食べるしぐさをします。
当年限りの特別御朱印があるぜ。頂戴しろよ。
粽や手ぬぐい、わんこのおみくじが人気です。
2019年、193年振りに唐櫃で巡行に復帰しました。
令和にはいってからは豪華版の御朱印が入手可能だ。去年は古いものも購入可能だってけど、今年はわからねえ。
御神体人形のわんこの授与品が多数あります。
浄妙山
『平家物語』にある宇治川の橋合戦の様子を再現しています。川を挟んで平等院側に以仁王、源頼政の源氏軍、対岸に平氏軍が陣を構えます。筒井の浄妙明秀(右側の人形)が矢をバンバン放ち、その後、残っていた橋げたを渡りつつ長刀で戦っているところを、三井寺の一来法師が浄妙明秀の頭に手を載せて飛び越えて攻め込む様子を再現しています。後ろに見えるどうかけは長谷川等伯の絵が下絵になっています。橋の横に写る前掛は息子の久蔵柵の「桜図」が下絵になっています。橋の下には宇治川があります。
授与品の扇子がしぶい
橋弁慶山
会所二階には御神体の牛若丸と弁慶の人形があり、一階には五条大橋があります。牛若まると弁慶の出会いの場面を再現しています。出会いが鴨川にかかる橋の上であったとするならば、橋は現在の五条大橋ではなく、松原橋です(松原は豊臣秀吉が五条を現在の五条に移す前の五条通)。ただし、二人の出会いは西洞院川にかかる橋の上や、清水寺の境内だったともいわれ、判然としません。
御神体は二階にあるので遠目にしか見ることができませんが、五条大橋は間近で見ることができます。金細工が見事です。
鈴鹿山
盗賊がよく出た鈴鹿峠で鬼退治をした瀬織津姫神の逸話が再現されます。三枚目の写真の赤熊が鬼の首です。
御神体の瀬織津姫神は山鉾で一番の美女と言われています。実物はこの写真を左にすすんでいった所に祀られています。お面をつけていますが、上の写真の人形の御神体は、お面をつけていませんので、お顔を拝見することができます。牛頭天王と見えます。総合ガイドでも申し上げましたが、祇園祭は神道、仏教、陰陽道などの混淆したものであることの証左と申せましょう。
詳細は以下をご参照ください。