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清水寺の改修工事はいつまでか?2020年11月28日現在の舞台の様子【床が工事中・屋根は終了】

この記事の構成

このページのもくじはこの下にあります。

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平成~令和の大改修 概説

木造の寺院などは一定の期間に於いて修復、改修が要求されます。これは気候や日光の影響によるものです。清水寺も例外ではなく、一定の間隔をあけて改修工事がおこなわれてきました。直近のものは50年前に行われました。清水寺は約15の建造物から成りますが、2017年より、所謂「平成の大改修」の一環として、いくつかの建物が修復されてきました。阿弥陀堂、釈迦堂などの修復が終わり、2020年現在は本堂の屋根の葺き替え工事は終了し、2017年から約3年間、本堂を覆っていた巨大な足場はほぼ撤去された状態です。

清水寺5月現在、工事の様子

2020年6月より11月現在まで、舞台の床の張替え工事の最中です。

ただし、工事前と同様、本堂の拝観、並びに舞台の一部に出ることは可能です。合掌。

 いちきしま ひめ
 いちきしま ひめ

ふつうに拝観できま~す

尚、舞台の立ち入り制限は12月3日午後に解除され、足かけ12年に及んだ「平成の大改修」が終了します。尚、落慶法要は新型コロナウイルスの流行に鑑み、令和3年/2021年秋以降を予定しているとのことです。

清水寺の桜2020リモート参拝/Sakura in Kyomizudera temple
七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

完成時はこんな感じだったぜ。ヴァーチャル闖入してみてくれ。

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2020年11月の床の張替え工事の様子

11月28日

清水寺工事2020年11月清水寺工事2020年11月

現在、引き続き立ち入りはできませんが、新しい舞台を垣間見ることができます。如何なる理由かはわかりません。お披露目を兼ねてかもしれません。

清水寺工事2020年11月清水寺紅葉ライトアップ

冒頭でお伝えしたように、12月3日に舞台の立ち入り制限が解除されますところ、このような状態を目にすることも残すところあと5日となりました。写真は午前7時に撮影したものですが、平生の同時間帯に比べ、参拝される方の数が若干多く感じられました。現在平年ですと、紅葉シーズンの只中、今年は終盤ですが、これに起因するものと解されます。12月3日は、舞台の完成をご本尊たる千手観音様に奉告の後、午後に解除とのことです。人出の予想はできませんが、解除の時刻を明確しておられませんので、ご配慮頂くのがよろしいかと存じます。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

察してくれ

紅葉シーズンも終われば、例年参拝される方の数は減少します。本年は新型コロナウイルスの影響もあり、これを促すと解されますので、後日ゆっくり行かれればよいでしょう。尚、本年は、所謂「紅葉の外れ年」に当たりますので、当たり年のライトアップの写真を付しますのでお楽しみください。

残すところあと5日で12年間に及んだ「平成の大改修」も大団円を迎えます。次回は5、60年後となります。皆様が再びご覧になれることを祈念申し上げます。以下、本堂の修理につきまとめますので、ご覧ください。合掌。

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舞台の張替え工事のやり方

2020年清水寺工事完了

2020年の2月に檜皮葺屋根の葺き替え工事が完了し、約3年ぶりに御本堂を拝見できる運びとなり、次いで2020年5月下旬から舞台の床の張替え工事が開始されました。

 

清水の舞台現在の様子

まずは工事前の様子をご覧ください。舞台の床は三段になっています。今回の工事ではこの3つの部分の床が張替えられます。舞台の広さは畳百畳(約190平米)、横が約18メートル、縦が約10メートルです。床板は木曽産、天竜産の檜が用いられていました。

お福さん
お福さん

観音様に奉納する際の舞台ですので、「檜舞台」の語源になったともいわれます。

シカさん
シカさん

一番気合を入れたいところだからね

清水寺舞台工事2020年8月清水寺床の張替え工事2020年

床板は平均5,5メートルの長さで幅約30~60センチ、厚さは約5センチくらいです。舞台の床は単に板が敷いてあるようにみえますが、もう少し複雑な構造をしています。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

後で説明するからもう少し待ってくれ

清水寺の床の工事

工事はまず舞台を正面から見て左側から始まりました。円で囲んだ所が当時開放されていた場所です。

清水寺の床の工事のようす

最初に牛若丸がひらりと乗ったり、蹴鞠名人がその上で蹴鞠をしたヤキを入れられた高欄干が取り除かれました。

清水寺床の工事2020年

次に床板がはがされました。梁と桁が露出していますが、緑青のようなものが見え、銅板がかぶせてあることがわかります。これはおそらく補強と腐食防止のためです。

清水寺工事2020年7月

この銅板を張り替え、床板を張ります。

清水寺床の工事2020年

直接のせるのではなく、桁の上に板を渡し、その上に板を引き、さらにその上に檜の板を張ります。

清水寺床の工事2020年清水寺工事2020年8月

二枚目の写真で床の高さをご確認下さい。二枚目は左側に古い床が残っていて、シートが掛けられた部分が新しく板を張った部分です。高さが同じになっています。一枚目の写真と比べると床部分が高くなっているのがお分かりになるかと思います。

清水寺工事2020年10月

現在は舞台全体の張替えがすみ、シートが掛けられた状態です。9月からこの状態ですので、おそらくなじませているのかと思われます。

尚、今回の工事は床だけで、柱などの交換は約400年後になります。現在の清水寺の舞台は1633年に樹齢約400年の欅を用いて作られました。柱として用いる場合、樹齢の2倍ほどの年月に耐えることができます。故に今から400年後となるわけです。これに備えるべく、2000年に33年に一度の御本尊たる十一面千手観音像の御開帳が行われましたが、これに際し、柱として供すべく、約3,000本の欅が植樹されました。

お福さん
お福さん

400年後に柱として使えば、そこから800年間柱として頑張ってくれますね。

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清水の舞台と床の歴史

清水寺の舞台ができたのはおそらく11~12世紀頃で、『清水寺参詣曼荼羅』から推認すると、応仁の乱の再興後に現在とほぼ同じ規模になったと思われます。現在の舞台は1633年に徳川家光公の寄進によるものです。ここから飛び降り願掛けと呼ばれる願掛けが末法思想とともに萌芽しましたが、江戸時代には大流行しました。飛び降りた後無事ならば観音様の慈悲により願いが成就、そうでなければ補陀落浄土に行けるというものです。

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舞台の構造

清水寺の構造

総面積は約190平方メートル東西に約18メートル、南北に約10メートルの長さになっています。床面は総檜張りです。高さは約13メートルです。

舞台は緑の部分です。本堂は「懸造」という工法により作られ、合計78本の柱が支えています。

清水の舞台

柱は欅でできています。太さは一番太いもので周囲が約2.3メートル、長さは約12メートルで丸切石と呼ばれる台座に載っています。

今回の工事では柱には手が入らないと思われますが、2013年に腐食した柱の下部が交換されています。

清水寺舞台の構造

柱と貫は釘を使わず、くさびで止めてあります。貫には腐食防止の屋根がついています。

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本堂屋根の葺き替え工事のやり方

檜皮葺屋根 Hiwadabuki

清水寺の桜2018清水寺工事

先ほど申し上げましたように、屋根の葺替工事は終了しましたが、工事のやり方をここでご紹介します。巨大な檻のようなものに包まれていますが、これは素屋根と呼ばれます。本堂の屋根は檜皮葺という工法により葺かれています。檜皮葺とはヒノキの表皮を細長く切ったものを重なて屋根を作るという工法です。多くの寺社仏閣の屋根はこの工法によっているので、馴染み深いものかとおもいますが、どのような構造になっているかは以外にも知られていないかもしれません。そこで、檜皮葺とはどのようなものか、見てみましょう。

檜皮葺屋根の構造 The construction

清水寺の桧皮葺の屋根

写真は清水寺の馬駐というところにある本堂の屋根の模型です。清水坂を上っていくと、仁王門がみえますが、その手前にある、かつては馬を繋いでおいた場所です。ご覧のように、ヒノキの表皮を重なて何層にも重ねたものが屋根の上に固定されています。

何故ヒノキなのか Why cypress?

ヒノキは頑強なため、日本の建築資材としてよく用いられ、日本神話でも言及されています。奈良の法隆寺は7世紀に建てられた世界最古の木造建築物ですが、ヒノキで作られています。樹皮には油分が含まれ水に強く、屋根に用いるには適しています。さらに、屋根葺いた場合、他の素材に比べて格段に軽くすることができます。例えば、一平米あたり、檜皮葺屋根ですと、約50キロ程度ですが、同じ面積の瓦屋根では5倍程度の重量になります。ヒ

ヒノキの樹皮を剥ぐ Bark the tree

原皮師と呼ばれる職人さんがヒノキの樹皮を剥がします。樹皮を採取する木は樹齢70年以上のものが選ばれます。表面を剥がすので、木を痛めてしまうことはありません。へらのようなものを根本のあたりから差し込んでいって、上に向かって剥がしていきます。木に登る時には、縄のみを用いて登っていきます。いったん樹皮を剥がしたものは約7~8年ほどで黒皮と呼ばれる層を形成し、再び利用できるようになります。

屋根を葺く Put on Hiwada on the roof

注意:以下の写真は清水寺で撮影したものではありません。

檜皮葺の構造

檜皮がない屋根はこのような状態になっています。

檜皮

剥がされた檜皮は細長い台形に形成されます。その後、檜皮葺師と呼ばれる職人さんが水に濡らし、束ねて板状にします。

檜皮葺師

板状になった檜皮を口に含んだ竹の釘で屋根に打ち付けます。打ち付けるときは、檜皮を少しずつずらします。

檜皮葺檜皮葺

打ち付けられた檜皮はこのようになっています。

工事前の清水寺・ライトアップ

この写真は平成の大改修開始前の本堂の様子です。屋根の上に緑色の部分がありますが、これは苔です。檜皮葺屋根は苔や草が生えることにより、さらに頑強になります。

柱と貫は釘を使わず、くさびで止めてあります。貫には腐食防止の屋根がついています。

お福さん
お福さん

清水寺につき、さらに詳しくお知りになりたい方は次章のリンクを御参照ください。

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