2019年までの様子
9月に入り、一部変化が認められました。
冒頭でも申し上げましたが、シートの一部を剥がしにかかっているようです。ただし、このまますべて剥がすのか、それとも交換をしているのかはわかりません。追って確認してまいります。
10月現在、依然として屋根の下側に薄い色のシートが張られています。このままの状態が続くと思われます。側面はご覧のように茶色のシートに覆われており、本堂の様子はよく見えません。
話はそれますが、10月初頭には曼珠沙華が見頃になります。。舞台の下のところに咲いています。ここには小さいお地蔵さんが沢山います。足場越しにめでることができるのは50年後くらいかとおもいますので、写真でご覧ください。
11月2日現在、地主神社(清水寺本堂の裏にあります)では冬桜(若しくは寒桜)がさいています。地主神社と申しますと、見車返しが有名ですが、この時期でも桜が咲いています。
11月23日現在、工事の様子に変化はありませんが、紅葉は約8分程度、見頃に入っています。次に足場越しに紅葉を見ることができるのはおそらく50年後ですので、この機会に目に焼き付けておいてください。
尚、12月現在、立ち入りできる場所に変化はありません。ただし、本堂内部は一部壁のようなものができていて、狭くなっています。年間を通じて午前6時から参拝可能ですので、なるべく早く行かれるとよいでしょう。休日ですと、おおむね7時半くらいから参拝客が増え始めます。東山はオーバーツアリズムの弊害が著しい場所であり、清水寺も昼間は喧しいところですが、早朝はとても静かで、まったく異なった印象を与えます。
9時頃には混み始めますので、できれば8時くらいに本堂に到着してくださ~い。
真摯に参拝したいなら、朝一で行けよ。御鈴も並ばなくて済むぜ
ただし、朝一の場合、お守りなどの授与所、地主神社などはまだしまっていますので、ご留意ください。(おおむね8時くらいから開くようです。)
9月14、15日は青龍会(せいりゅうえ)が行われました。見逃した人はビデオでみてね。
工事の様子をみることはできるのか How does the renovation take place?
残念ながら、日中に行っても、屋根にかかったシートがあるので見えません。ただし、地主神社(本堂の後ろにあります。)からでしたらある程度は見えるかと思います。後程、檜皮葺の屋根の工事の様子を写真でご覧いただきますが、清水寺のものではありません。しかしながら、工事の様子は気になる所です。
オレに任せてくれ
清水寺には夜間拝観が行われる期間があります。この時ですと、ご覧のように内側から照らしているので、屋根の上の様子を垣間見ることができます。もちろん、夜間ですので、作業は行われていません。
来年の春には工事は終了する予定ですので、目にすることができる機会は、残すところ、秋の紅葉シーズンのライトアップ時だけとなります。以下、日程を記載しますので、興味がある方はご覧になるとよいでしょう。
秋の紅葉は11/16~12/1日、時間は17:30~21:00だよ。
次の工事は多分50年後くらいだ。でもその時ライトアップがあるとは限らねーから、必ず行っとけよ。
秋のライトアップはこのような感じになります。(2018年秋に撮影)
かっけーべ?詳細は以下のリンクを参照してくれ。
今年のライトアップはこんな塩梅でした。足場がある状態では最後のライトアップとなりましたので、見逃した方もそうでない方もお楽しみください。来年の秋には二枚目の写真のようになっているはずです。
他の改修工事
極彩色
仏教寺院はご覧のような極彩色で彩られていることが多いものですが、外にあっては日光、内にあっては蝋燭のすすなどで色あせて、若しくはすすんでみえるところが多くなっておりますが、大半の場所では、種々の事情により、現状のままになっています。清水寺では阿弥陀堂、釈迦堂、西門などが鮮やかに塗りなおされています。
清水寺の歴史
清水寺とは北法相宗(きたほっそうしゅう)の総本山です(元来は法相宗)。ご本尊は十一千手面観音像を祀っています。
清水寺の発祥は8世紀にまで遡ります。778年、興福寺の賢心という僧侶が、夢のお告げで音羽山に行くように言われました。丁度、現在の清水寺の地に至ったとき、黄金の水流を発見し、それをたどっていったところ、音羽の滝で行叡居士という僧侶に会いました。この僧侶は観音の化身であり、「後を頼む」旨言い残して去っていきました。この時、行叡居士が残していった霊木に観音像を刻み、行叡居士の旧庵に祀ったのがはじまりと言われます。その後、坂上田村麻呂が妻の病気を治すため、鹿に生き血を求めて、東山に入ったところ、殺生を延鎮という僧に咎められ、自宅、若しくは長岡京の紫宸殿を本殿として寄進し、十一面千手観世音菩薩を祀り、現在の清水寺の基礎を作ります。その後、嵯峨天皇の勅許により公認寺院となります。
その後、興福寺と延暦寺の抗争や応仁の乱により、度々焼失します。現在の本堂は17世紀に火災で焼失した後、3代将軍、徳川家光が寄進したものです。
20世紀になると、それまでは興福寺の末寺で南都六宗の法相宗に属していましたが、独立して、北法相宗の寺院となります。1995年には古都京都の文化財の一つとして、世界遺産に登録されました。
清水寺の詳細は以下のリンクをご参照ください。
清水寺の基本情報
- 名称 音羽山清水寺
- 住所 京都市東山区清水1町目294
- 電話 075-551-1234
- FAX 075-551-1287
- ウェブサイト 清水寺公式ホームページ
- 拝観時間 6:00開門~閉門時間は季節により異なる。清水寺公式ホームページを参照のこと。
- 拝観料 大人 400円 中学生以下 200円
- 所要時間 1時間~
清水寺へのアクセス Access
五条坂バス停から
徒歩約10分程度
四条河原町バス停から
徒歩約30分