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祇園祭2024/令和6年総合ガイド:神輿渡御・山鉾巡行・宵山開催などのみどころ、くじ取り式結果一覧、屋台、日程・粽・鉾立などを網羅

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 お稚児さん解説

久世駒形稚児

久世駒形稚児/Kuzekomagatachigo久世駒形稚児

南区にある綾戸國中神社からやってきます。同神社の御神体(胸につけている木製の馬の頭)を身に着けているので、素戔嗚尊の荒魂そのものとみなされます。神様なので、馬にのったまま八坂神社の境内に入ってきます。地面に足をつけることはなく、馬から担がれて八坂神社の拝殿に入ります。又旅社での神事の際には、手袋も自分で外さず、担ぐ男性が外していました。

たけちよ
たけちよ

2019年は暑さのせいか、タクシーでの移動となりました。本年も踏襲の可能性がありますのでご留意ください。

祇園祭2024:久世駒形稚児と綾戸國中神社詳細解説
祇園祭のお稚児さんの中で最も重要な綾戸國中神社の久世駒形稚児の歴史は役割、鑑賞スポット、綾戸國中神社の歴史など、詳細かつ簡潔にご紹介します。

長刀鉾 生稚児

長刀鉾生稚児

長刀鉾生稚児長刀鉾生稚児

かつては、鉾にはお稚児さんが乗っていて、毎年御所に参向していました。現在は長刀鉾にのみ生稚児(いきちご)と呼ばれるお稚児さんが乗っています。船鉾(厳密には鉾ではなく、屋台ですが)を除くすべての鉾には稚児人形が乗っています。神様の使いとされるので、地面に足をつけることはなく、強力(ごうきり)とよばれる男性に担がれます。

長刀鉾の禿

お稚児さんには補佐役の禿(かむろ)が2人つきます。例年お稚児さんのお友達が選ばれるようです。

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祇園祭の有料観覧席

後述いたします、17日の前祭山鉾巡行と24日の後祭山鉾巡行の有料観覧席の発売が6月6日から発売されます。昨年はこれに加えて「辻回し観覧プレミアム席」という観覧席がありました。2022年はありません。詳細は京都市観光協会のページをご覧ください。

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宵山へのアクセス

宵山当日などは混雑しますので、鉄道の利用を推奨します。市バスはルート変更などがおこなわれますので、宵山当日の利用は推奨しません。上の地図のあずき色の枠が前祭の山鉾町、紫色で塗りつぶしてある部分が後祭の山鉾町です。

利用できる鉄道は、阪急烏丸駅京都市営地下鉄四条駅京阪四条河原町駅です。

尚、祇園祭期間中(特に宵山)には例年、必ず交通規制が敷かれ、バスのルート変更が行われます。鉄道での移動をおすすめします。

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神輿解説(三基)

概説

1150年の歴史の中で、何度か中座しましたが、神輿渡御は祇園祭の本質をなします。以下のリンクをご参照ください。

祇園祭の歴史と意味をわかりやすく解説
祇園祭の歴史につき概観します。原形たる祇園御霊会と祭の意義、並びに平安時代から令和までの八坂神社と祇園祭の主要な変遷を完全網羅。
祇園祭2024/令和6年:神輿と神輿渡御の解説
祇園祭の本質は神輿渡御にあります。本投稿では、祇園祭の本質と神輿渡御、三基の神輿の解説、神輿を見ることができる機会、御旅所など関連施設などを詳細にご紹介します。

中御座

祇園祭 2016 神輿渡御

素戔嗚尊の御霊をお乗せします。三若神輿会(さんわかしんよかい)が担ぎます。久世駒形稚児に先導され進みます。神泉苑まで巡行するのは中御座のみです。

東御座

東御座

櫛稲田姫命の御霊をお乗せします。四若神輿会(しわかしんよかい)が担ぎます。東若御座という子供神輿があります。

西御座

西御座

八柱御子神の御霊をお乗せします。錦神輿会(にしきしんよかい)が担ぎます。錦天満宮にも参拝します。

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山鉾の区別

鉾 6基

鶏鉾

これは鶏鉾です。典型的な鉾です。櫓(胴体のこと)に真木(しんぎ)があり、その上に鉾頭がついています。屋根があり、車輪がついていて、人が引いています。真木の有無により、(形が似ている)曳山(ひきやま)と区別されます。

傘鉾 2基

四条傘鉾綾傘鉾

 四条傘鉾(一基だけの写真)と綾傘鉾(二基の写真)の二つしかありません。山鉾の原型と言われています。

曳山(ひきやま)3基

北観音山

 これは北観音山です。(人が引いています。鉾とほとんど同じ形ですが、屋根の上に立っているのは真木ではなく「真松」です。曳山と鉾はここで区別します。曳山は北観音山、南観音山、そして岩戸山の3基しかありません。

舁山(かきやま)17基

黒主山

 こちらは黒主山です。人が担いでいます。輿が大きくなったようなものの上に御神体が乗っています。鉾の真木と異なり、山なので真松が乗っていますが、太子山のみ真杉が乗っています。

屋台 5基

大船鉾

山胴に真木、若しくは真松がありません。船鉾、蟷螂山、大船鉾、橋弁慶山、浄妙山のみです。

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山鉾の構造

月鉾は山鉾の中で最も重く、かつ、鉾頭が高いものです。そこで、今回は鉾の構造について見てみましょう。(一部、月鉾以外の鉾の写真があります。)

月鉾

まず、全体像を見てみます。真木と鉾頭を合わせると、本体の3倍くらいの長さがあります。

山鉾の骨組み

骨組みの状態にするとこうなります。写真は月鉾ではなく菊水鉾のものです。(月鉾のものよりこちらの方がわかりやすいので使用します)。オレンジの三角の部分が屋根に当たります(位置は厳密なものではありません)。赤の線で示した柱を禿柱といい、ここで長い真木を支えています。

月鉾

この禿柱を隠すために、赤い三角の頭巾のようなもの(網隠しといいます)が屋根の上についています。このように、四苦八苦して真木を支えています。

鶏鉾

禿柱はひうちとよばれる場所にくくりつけてあります。ひうちは人が乗るところの床の下にぺけ印のように交叉しています。ひうちは床、真木には固定されず、代わりにやぐらに固定されています。同様に、床もやぐらに固定され、真木、禿柱には固定されていません。

これにより、鉾が動く時、真木と禿柱が運動と逆方向に動き、バランスをとっているので倒れずに済んでいます。(ただし、長い歴史のなかでは何回も倒れています。)

 

北観音山

こちらの写真は北観音山です。網隠しがありますが、禿柱はありません。真松が下まで貫通しているだけの状態で屋根と胴体(やぐら)だけで支えています。(恐らく一番安定していない)

このように山鉾は非常に不安定な構造をしているため、ふらふらしながら進んでいきます。このふらふら揺れるさまが風流として珍重されています。これが巡行の醍醐味の一つかと思います。

また、辻回しも人気がありますが、先ほど申し上げましたように、不安定な構造故、直角に曲がるのために、少しづつ方向を変えていきます。これが鉾や曳山の辻回しのみどころとなります。これに対し、大船鉾などの屋台(山鉾の種類は後述します)は重さが分散されていない上に、真木がないため、安定した構造になっています。そのため、辻回しでは2~3回で一気に方向転換します。