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【2019】 京都八坂神社のをけら詣りと白朮(おけら)祭

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八坂神社のをけら詣りと白朮祭

 をけら詣りをご存じでしょうか。大晦日の八坂神社行かれたことのあるは火の点いた縄をくるくる回している人を見かけたことがあるかと思います。この縄を持っている人はをけら詣りを終えて帰宅する人です。ニュースの映像などでご覧になったことがあるかもしれません。今回はこのをけら詣りと、その後に行われる白朮祭について見てみましょう。

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をけら詣りとは?

 をけら詣りとは、をけら火という火を縄(吉兆縄といいます)に燃え移らせて、自宅まで持ち帰り、火種にしたり、神棚のろうそくに火を灯したりして、無病息災を祈念する行事です。大晦日から元旦早朝まで行われます。

 それでは以下、時系列で見てみましょう。

 まず、12月28日虎の刻(現在の早朝5時頃)に八坂神社本殿で、非公開の鑽火式(さんかしき)が行われます。「鑽火」とは火をおこすことです。マッチやライターで点火するのではなく、火鑽杵(ひきりきね)と火鑽臼(ひきりうす)を使って火をおこします。これを「火を鑽(き)りだす」と表現します。神事で使われる火の多くはこの方法でおこされます。

 火鑽杵(ひきりきね)と火鑽臼(ひきりうす)を使って火をおこすとは、どういうことかと申しますと、穴の開いた木の板に棒をこすりつけて火をおこす方法がありますよね?この方法で火をおこすことです。

 この鑽(き)りだされた火を御神火といいます。御神火は本殿内の白朮灯篭(おけらとうろう)に移され、その後、午後7時の除夜祭終了のあと、境内に設けられた全五ヶ所の「をけら火授与所」の白朮灯篭に移されます。をけら火授与所の白朮灯篭にはをけら木と呼ばれる願い事が書かれた護摩木のようなものがくべられ、元旦早朝まで燃やされます。また、後述申し上げますように、白朮には薬効があるので、当日はおけら酒というお神酒をいただけます。南楼門(こちらが正門ですが、例年、大晦日やお正月期間中は西楼門からしか入れません。)の階段を降りてすぐ右側にある授与所でいただけます。

 参拝者はここから吉兆縄に御神火を移し、自宅まで持ち帰ります。

神輿洗式の松明

 なお、この御神火は祇園祭の神輿洗式の折、四条大橋までの参道を清める松明を灯す際にも用いられます。

をけら木授与所をけら灯篭

 昼間のをけら木授与所とをけら灯篭です。

をけら灯篭をけら火

 これは御神火が移されたをけら灯篭です。左手奥に見える木片がをけら木です。灯篭の中で炭になっているのが燃えた後のをけら木です。参拝者は吉兆縄にこの火を移し、火が消えないように、くるくる縄を回しながら自宅まで帰り、火種にし、お雑煮を作り、吉兆縄を火伏のお守りとします。

をけら火鎮火用の水桶

 今年から、公共交通機関等を利用するかたのための鎮火用の水桶が設置されました。

 吉兆縄は境内に縄を沢山持っている人がいるので、その人か、もしくは、出店で授与して頂きます。去年は700円でした。縄と言っても、普通の荒縄ではありません。また、一般の火縄とも異なります。一般の火縄は竹、若しくは木綿をよって、砥石を含ませてあったりしますが、吉兆縄は火が消えにくいように、薄くそいだ竹でできています。三重県の農家のかたが作ってはるようです。

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白朮祭とは?

祇園削掛神事

 白朮祭とは元旦の午前5時に八坂神社で行われる一年せ最初の神事で、一年間の安泰を祈願します。昔は「祇園削掛神事(ぎおんけずりかけのしんじ)」とよばれていたようです。

 この神事は大晦日の夜に、他人を誹謗して邪義を払い、(i.e. 腹にためこんでいたわだかまりを吐き出して、遺恨を残さないようにし、かつ、自己に対する誹謗を以って襟を正し新年を迎える)その後、僧侶が(当時の八坂さんは祇園社というお寺)神前で天下安寧を祈念し、削掛を燃やして、その煙が漂う方角を以って五穀の豊穣を占う神事でした。これが元になり、現代の白朮祭に形を変えました。

嵯峨菊

 鉋屑には朮(おけら)をいう植物(シロツメクサというか、嵯峨菊が小さくして花びらを 短くしたような姿をしています。)が混ぜてあり、燃えると独特のいい匂いがします。キク科の多年草で山の中や田畑のそばに生息していましたが、現在は京都府のレッドデータブックでは絶滅危惧種に指定されています。八坂神社の境内に自生しているそうですが、どこなのかはわかりません。(今日も探してきましたがみつかりませんでした。)薬効があり、漢方薬や屠蘇に用いられます。

大原女(おはらめ)寂光院

 この白朮祭は明治時代から始まったのですが、当時は大原女(おはらめ)が白朮を運んでいました。大原女とは、出家し、寂光院で平家一門と安徳天皇の菩提を弔っていた建礼門院が農作業をしていた時の服装を近隣の人が真似たものと伝えられます。

白朮祭

 まずはビデオをご覧ください。

白朮祭

 それでは現代の白朮祭を見てみましょう。この神事では片木(へぎ。三方の上の部分のような形のもの)に載せられた鉋屑に神職のかたが本殿内の白朮火から移した火で点火し、邪気を祓った後、本殿前(お賽銭を入れるところの前)に火を落とします。この火から先述のをけら詣り同様に、吉兆縄に火を移し、自宅までもって帰ります。ちなみにこの鉋屑は市内のお箸屋さんが納めていたはずです。(記憶が曖昧ですが、たしかそうだったはずです。)

 これに先立ち、拝殿内での白朮祭が執り行われます。外からはよく見えませんでしたが、神饌をお供えしていました。

京野七夕2016北野天満宮会場

 白朮火は拝殿内の台に乗せられた吊り灯篭のから移されます。写真を撮ろうとすると、拝殿の中が写ってしまいますので、写真はありません。上の写真は北野天満宮の吊り灯篭です。ちなみに北野天満宮でも白朮火の授与が行われます。

 外から見た感じですと、おそらく炭火の状態になっているのではないかと思います。(あくまで推測です。)

八坂神社の白朮祭

 これが御神火です。神職のかたが手でもってはるのが片木です。

八坂神社の白朮祭八坂神社の白朮祭

 地面に落とされた火はすぐ消えてしまいます。素早く、吉兆縄に移す必要があります。とは言っても、私は写真を撮りながら火を頂いてきましたので、それほど急ぐ必要もありません。ただし、この時間(午前5時)では吉兆縄が手に入りませんので、あらかじめ用意しておく必要があります。(私は大晦日に入手しておきました)

八坂神社の白朮火

 無事に吉兆縄に移されたをけら火です。この後くるくる回しながら帰宅しました。

 今年はすでに白朮灯篭が設置されています。参加されてみてはいかがでしょうか。大晦日と元旦の早朝に行われるので体力的にはすこししんどいかと思いますが、一年のスタートにはうって付けですよ。その際は、今年の冬は寒さが厳しいので、防寒対策には十分にご留意ください。

 最後までご覧いただきありがとうございました。

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