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【祇園祭2023】神用水清祓式と神輿洗式のみどころを解説

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2022年最新

本年は神輿洗式が八坂神社境内に於いて斎行されました。

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神用水清祓式とは?

神用水清祓式

神用水清祓式(しんようすいきよはらえしき)とは、17日の神輿渡御に備え、10日の夜に行われる、神輿洗式で用いる水を鴨川から汲み上げて、その水をお祓いする神事で、新たにお生まれになった神様をお迎えするものと解する余地のある神事です。

七里ヶ浜親方
七里ヶ浜親方

『元亨釈書』っつー14世紀に記された仏教の通史によると、あるお坊さんが観音様を祀るべく場所を探して賀茂川の西岸に行ったら、瑞祥があったからお寺をたてたのよ。するとある夜に川の主たる牛頭天王が夢に出てきたのよ。

神職の方や宮本組(祇園祭の神事を運営する弥栄学区の氏子組織)の方々などの関係者は、八坂神社を出発し、参道沿いの仲源寺に向かいます。

仲源寺とは、目疾地蔵(めやみじぞう)と呼ばれ、眼病など、目に関するご利益があるお寺として親しまれています。もともと目にご利益のあるお寺だったわけではなく、鎌倉時代、大雨により鴨川が決壊しそうになった時、防鴨河使(ぼうおうかし。鴨川の管理を行う官吏)が仲源寺のお地蔵さんに雨が止むようにお願いしたところ、雨がやんだので、「雨やみ」→「めやみ」となったようです。

神用水清祓式

この仲源寺で、お祓いをします。上の写真に篳篥(ひちりき)が見えていますが、雅楽を奏でながら、四条大橋に向かいます。

神用水清祓式2016

四条大橋の上では、斎竹(いみたけ)により結界が張られます。(青い宇宙人マーク)神用水清祓式に限らず、神事では、斎竹により神域が作られます。

神用水清祓式2016

雅楽とともに、一行は四条大橋の上に到着します。ここで、六つの桶に水が汲まれます。ここから先はビデオでどうぞ。

神用水清祓式2016神用水清祓式2016

神用水清祓式2016神用水清祓式2016

六つの桶の内の三つは、四条大橋東詰からすこし下がったところに設けられた祭壇で、八坂神社神職の方により清められ、そのまま夕刻の神輿洗式まで保管されます。(赤い宇宙人マーク)この宇宙人マークの右下の方を宮川町といいますが、これは宮(八坂神社のこと)の神事が行われることことに由来します。

神用水清祓式2016

残りの三つの桶は仲源寺に保管されます。

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神輿洗式

祇園祭と言えば、宵山や山鉾巡行が有名ですが、総論でご紹介しましたように、本質は神輿渡御にあります。神輿は全部で中御座、東御座、西御座の三基です。それぞれ、八坂神社の御祭神である、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神の御霊がお乗りになります。

神輿洗式では三基の神輿を代表して、中御座が四条大橋上で清められます。

神輿洗式の松明

まずは、19時頃、先祓の松明が中御座が通る参道(八坂神社~四条大橋間)を清めます。この松明の全長は約5メートルで、種火は前年の12月28日に朮火として鑽りだされたものを使用します。約半年間、本殿内でともし続けられているようです。

朮まいり

朮火(をけらび)とは、大晦日に八坂神社で行われる、朮まいりで頂ける火のことです。上の写真の灯篭に朮火がともされます。

をけら火

こんな塩梅です。縄が見えるかとおもいますが、この荒縄に火をうつして、消えないようにくるくる回しながら持ち帰り、台所に火伏のお守りとして置いておきます。

八坂神社の白朮祭八坂神社の白朮祭

これとは別に、元旦の早朝4時くらいに朮祭という神事が行われますが、この時の火も恐らくは同じ火を用いているのだと思います。

神輿洗式の松明の炭

話を松明にもどします。この松明から落ちた炭をもらうと厄除けになるといわれています。

神輿洗式

先祓いの後はいよいよ中御座が出発します。写真は八坂神社の舞殿(ぶでん)の様子です。東、西御座は飾りがついています。

中御座はご覧のように、神輿洗に備え、飾りがつけられていません。この状態を見ることが出来るのは神輿洗式の時だけです。ちなみに、中御座は巡行の時は、三若神輿会が担ぎますが、神輿洗式のときは巡行時に東御座を担ぐ四若神輿会が担ぎます。

神輿洗式神輿洗式

宮本組に先導されながら、松明、中御座が四条大橋に向かいます。

神輿洗式

かなりわかりにくいかと思いますが、これが四条大橋の上の様子です。一昨年までは、四条大橋の上で観覧できたのですが、昨年からはできなくなりました。恐らく今年以降も無理かと思います。

ここで、午前中の神用水清祓式で汲み上げた御神水を用いて、中御座を清めます。この時の飛沫を浴びると厄除けになると言われています。

神輿洗式

清められた中御座は八坂神社にかえります。写真は皆さんよくご存じの八坂神社の西楼門ですが、ここは正式な八坂神社の入り口ではありません。正式な入口は南楼門です。神輿などはすべて南楼門から出入りします。

境内に帰還した様子をビデオでご覧ください。

祇園祭の神輿祇園祭の神輿

舞殿に戻った中御座は飾りつけられ、そのまま一週間後の神輿渡御の日まで舞殿に存置されます。

東御座西御座

西御座祇園祭の神輿

三基とも手の込んだ装飾が施されています。この一週間の間にじっくり目に焼き付けておくことをおすすめします。特に夜がおすすめです。

こんな塩梅です。

尚、祇園祭の詳細は以下の総合ガイドをご参照ください。

祇園祭2024/令和6年総合ガイド:神輿渡御・山鉾巡行・宵山開催などのみどころ、くじ取り式結果一覧、屋台、日程・粽・鉾立などを網羅
2024年/令和6年祇園祭の総合ガイドです。本年は神輿渡御、山鉾巡行、宵山などのみどころ、くじ取り式の結果一覧、歴史や由来、前祭・後祭・山鉾巡行・神輿渡御などの行事の日程、生稚児や久世駒形稚児、各山鉾や御朱印、屋台や歩行者天国や交通規制などのおすすめ情報です。



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