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令和四年/2022年の詳細の詳細は以下の総合ガイドをご覧ください。
長刀鉾稚児・久世駒形稚児社参
長刀鉾稚児社参
お稚児さんとは、簡単に申しますと、祇園祭のいろいろな神事を司る子供さんです。かつては船鉾の除くすべての鉾に載っていまいしたが、現在は長刀鉾にしか乗っていません。他の鉾は人形で代用しています。以前は長刀鉾町内で持ち回りで担当していましたが、現在は一般から選ばれます。お稚児さんは祇園祭の際には長刀鉾町と養子縁組し、6月中に結納が行われます。
そして13日に八坂神社でお祓いを受け、以降、神の使いとして過ごします。この日、五位の少将、十万石の大名と同じ位を配されるので、「お位もらい」とも呼ばれます。
ここでお稚児さんたちが身を清めます。
左の子供さんは禿(かむろ)といいます。右の金の烏帽子を被ってはるのが、生き稚児です。この後、八坂神社拝殿にむかいます。ここから先は、一般人には公開されません。祝詞が奏上されていることくらいしかわかりません。ご覧のように雨が降っていましたが、儀式の最中には一瞬、晴れ間がのぞいたのには驚きました。
儀式を終え、この時点で、お稚児さんは神の使いとなっています。
それ故、地面には足をつけません。強力(ごうりき)と呼ばれる右側の男性に担がれて移動します。
その後、馬に乗ってそのまま中村楼という料亭に騎乗したまま、入っていきました。今回は撮影場所確保の関係で、馬に乗っている姿が撮影できませんでしたが、代わりにこちらの今年限りのレアショットをどうぞ。例年ですと、反対側を向いているのですが、今年は神社側を向いています。
久世駒形稚児社参
知名度では、長刀鉾のお稚児さんが勝りますが、祭の趣旨からは、こちらの久世駒形稚児(くぜこまがたちご)も忘れることが出来ません。南区の綾戸國中神社(あやとくになかじんじゃ)からきはります。
後度ご紹介します神幸祭では、綾戸國中神社のご神体を抱えて(正確には体にくくりつけて)登場します。ご神体を抱えた久世駒形稚児は神そのものなので、皇族でも下馬しなければならない八坂神社境内に、騎乗したまま入ります。(今回はご神体をもっていないので、歩いてはります。)ご神体は馬の顔の形をしているので、駒形稚児と呼ばれます。
当日はこの久世駒形稚児が到着しなければ、神輿を動かすことが出来ません。
ここでお清めはります。
そとで待つ、関係者の方々。
拝殿に昇殿します。ここから先はビデオでどうぞ。
八坂神社は素戔嗚尊の和魂(にぎみたま。柔和な側面)国中神社のご祭神は素戔嗚尊の荒魂(あらみたま。荒々しい側面)です。この二つが一体になったのでしょうか、突然の豪雨に見舞われます。が、その後、一転して晴れ間が覗きます。これには驚かされました。
この二人の内、年少車が神幸祭で、年長者が神還祭それぞれ神輿を先導します。