Overview
現在、八坂神社に参拝しますと、ご覧のような看板が境内等にございます。これは「御千度詣」という神事ですが、これにつき解説申し上げます。
外出されるか否かは十分な情報を収集の上、ご自身で判断なさってください。本投稿、並びに本サイトは読者の皆様の外出を喚起・推奨するものではありません。また、本投稿内の参拝時間、拝観料などは変更されることがありますので、ご注意ください。上記、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご決断・確認ください。
千回なんかやんだべ?
御千度詣とは?
八坂神社では毎年春に氏子地区の町内会が八坂神社に参拝しますが、これを御千度と言います。由来は疫病が流行ったときに「千文祓神事(大祓式)を修めて、氏子町中挙って千度詣りをした故事」に由来し、後程ビデオでご紹介します、長刀鉾町御千度はこの故事を伝えるものです。(Quoted 先ほどの看板 as saying )例えば、直近の有名なものですと、安政5年(1858年)にコレラが流行した時があげられます。
御千度自体は八坂神社に限られるものではなく、他の神社でも行われます。実際に御本殿の周りを回るのではなく、昇殿して参拝するだけなど様々な方法があります。また、文理解釈をすれば、千回参拝するものと解されますが、実際には町内の人100人で10回参拝して1000回とみなすなど、こちらも様々な態様があります。
八坂神社の御千度詣のやり方
概説
これは先ほどの看板を拡大したものですが、同じ内容が記載された紙をいただくことができますので、参照しながらなさるとよいでしょう。簡単に申しますと、御千度用の木札を持って、本殿の周りを回りながら祈願します。それでは、右に則り見ていきましょう。
御千度木札の入手
まずは御千度木札を入手します。見本が授与所の前にあります。現物は授与所でいただきます。初穂料300円。木札には今年の干支のうさぎさんの絵が描いてあります。これは後程ご紹介しますが、これは元来千度詣りは毎年行うことに起因します。
木札には携帯用の「神紋錦袋」が付属します。ご覧のように八坂神社の御神紋たる木瓜が織り込まれています。色はお好きなものをお選びいただけます。ちなみにこの色はおそらくもうありません。各色とも数に限りがあるとのことです。
お参り
その後、ご本殿に向かいます。写真に写っているのがご本殿の正面です。その後、ご本殿の前でまず二拝した後、先ほどの御千度木札を手に持ち、祈願をします。その後、通常の参拝方法、i.e., 二拝二拍手一拝の作法に則り、参拝します。
つまり、普通のお参りの前に、木札をもって祈願をかますってことだ。
現在、八坂神社ではコロナ対策として、御鈴をならすことができません。しかし乍、手をかざすと鈴の音が鳴るようになっています。
二拝二拍手一拝はこんな風にするんだよ。鈴はさっきの装置をつかってね。
御本殿北側の祈願所で祈願
本殿の北側(真裏)には祈願所を示す木札と先ほどの鈴の音を鳴らす装置が置かれています。ここで、今一度祈願をします。御本殿の中には御祭神たる、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱の御子神が祀られています。
実際に塀の向こうには閼伽棚があんだけどな。これは八坂神社はもともとはお寺だったからだ。中には感神院の扁額もあるぜ。詳細はここを参照してみてくれ。
長刀鉾町御千度でも本殿北側を参拝しますが、同様の理由に基づきます。
綾傘鉾のお稚児さんの参拝も同様だ。
御本殿正面に戻る
その後、時計周りで再び御本殿正面に戻ります。これを三回繰り返した後、最後に御本殿正面でもう一度でもう一度参拝します。
御本殿正面は合計4回になります。
アクセス
三密を避けるため、市バスの利用は避け、京阪祇園四条駅、阪急京都河原町駅から徒歩でいくことをお勧めします。