2022年最新情報
2022年11月23日現在見頃
紅葉シーズンにかかる南禅寺・永観堂道バス停(南行き)の移動
2022年11/19(土)、11/20(日)、11/23(祝)、 11/26(土)、 11/27(日)の五日間、南行き5系統(京都駅方面)は迂回ルートを運行します。15時~19時台は南禅寺・永観堂道バス停には停車せず、東天王町バス停に停車しますので、ご注意ください。
青いバスマークのところが同時間帯に京都駅方面に向かう5系統が停車する東天王町バス停だよ。
京都駅方面に向かう5系統だけだからな。銀閣寺方面に行く南禅寺・永観堂道バス停は上記の時間帯でも利用可能だ。
2022年秋の特別寺宝展
- 日程 11月5日(土) ~ 12月4日(日)
- 拝観時間 9:00分~17:00(16:00受付終了)
- 拝観料 例年通りならば1,000円
2022年秋の夜間特別拝観(ライトアップ)
- 日程 11月5日(土) ~ 12月4日(日)
- 拝観時間 17:30分~21:00(20:30受付終了)
- 拝観料 例年通りならば600円
昨年は拝観時にはマスク着用、手指の消毒、三密回避が義務付けられていました。
永観堂とは?
永観堂とは正式な名称ではなく、正式名称は「聖衆来迎山無量寿院禅林寺(しゅうじゅうらいごうざんむりょうじゅいんぜんりんじ)」といいます。現在の永観堂のある場所は、もともとは藤原関雄という平安時代の文人・官僚の山荘があった場所です。ここに空海の弟子である、真紹僧都(しんじょうそうず)という僧侶がこの山荘を買取り、仏教寺院を建立したのが始まりです。このお寺が863年に清和天皇の勅許により定額寺に定められ、禅林寺となります。定額寺とは、大宝律令、平安時代には太政官符(一般国民に対しても拘束力がある通達のようなもの)でも禁止されてい私寺(しじ)を官寺に編入することで、私寺i.e. 違法状態にあるお寺を回避する手段です。この当時は真紹僧都が空海の弟子であったことからもわかるように、真言宗の道場でした。
その後、中興の祖、永観律師(お寺の名称は「えいかんどう」ですが、「ようかんりっし」と読みます。)の時代に念仏寺となります。永観律師は東大寺で三論集を学びますが、とりわけ阿弥陀/浄土信仰に念仏修行に励み、病人救済などの慈善事業をはじめることとなります。永観は東大寺別当(寺を統括する僧)に任ぜられるほどの高僧であり乍、出仕など表舞台にでることを好まず、念仏行に専念し、また前述の通り、慈善事業を行うなど人柄にも優れ、白河上皇も帰依するほどの人物でした。「永観堂」と呼ばれるのも永観律師にちなみます。また、有名な「見返り阿弥陀仏」も永観律師が日課にしていた念仏行と深い関係があります。(後ほど詳しく解説いたします。)
永観堂のみどころ
見返り阿弥陀像
もともとは聖武天皇の御本尊で、東大寺に安置されていましたが、永観律師の勧進の功績により、永観が京都に持って帰ることになりました。東大寺の僧が取り返そうとしましたが、阿弥陀像は永観律師の背中から離れようとしなかったため、僧たちは諦めて帰ったという逸話があります。
2月の早朝、永観律師が夜を徹して念仏修行をしていたところ、堂内に人の気配を感じると、目の前を御本尊の阿弥陀如来が歩いていました。阿弥陀如来は立ちどまり、振り向きざまに、「永観、遅し」と永観律師に言葉をかけられました。その時の様子を留めたのが阿弥陀堂内の阿弥陀如来立像です。
永観堂の七不思議
抜け雀
孔雀の間の欄間かに雀が描いてあるのですが、そのうち一羽がいないので飛んで行ったのではないかと考えられています。写真撮影はできませんので、ご自身の目でお確かめください。写真の古方丈にあります。
火除の阿弥陀
五体あった仏像のうち、応仁の乱で唯一焼け残った阿弥陀仏像です。右手に焼けた後があります。こちらも写真撮影は禁止されています。写真の瑞紫殿の中に安置されています。
悲田梅
永観律師が境内に立てた、悲田院という治療院で病人に施した梅の実を採取した梅の木で、現在でも境内にあります。
木魚蛙
梅雨の時期に木魚のようになく蛙が境内にいるとのことです。誰もそのすがたを見たものはいません。
三鈷の松
松葉が三本に分かれている松があります。この松葉をお守りにすると、三福を授かることができると言われます。葉を拾うことはできませんが、売店で何か買うとこの葉をいただくことができます。
臥龍廊
急斜面に建てられた廊下で釘が一本もつかわれていません。
岩垣紅葉
「奥山の岩垣紅葉散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」と、古今和歌集に読まれた紅葉です、急な斜面に生えています。
勅使門
その名の通り勅使を迎える門です。正面に小判のような形で盛ってある砂は勅使が踏んで身を清めるためのものです。現在では永観堂の住職遷化の時に使用されます。
阿弥陀堂
阿弥陀如来立像が安置されます。この阿弥陀如来像のお顔を見ながら立って右側に見える地蔵菩薩像が永観堂で一番古い仏像になります。おそらく創建当時からあるのではとのことです。
豊臣秀頼が大阪の四天王寺の曼荼羅堂から移築されました。中は現在塗装の塗り直し中です。撮影は禁止されていますので、外側の写真をご覧ください。極彩色が鮮やかで一見の価値があります。豊臣秀吉は永観堂の檀越(だんおち。檀家のこと)の一人で、堂内入って左側に豊国神像という絵がかけられています。
多宝塔
御影堂から140段の階段を登ったところにあります。ここから眺めは絶景です。
御影堂
阿弥陀仏が法蔵菩薩という名で修行していた時に仏になるために立てた四十八の誓願の基づき、48本の柱があります。宗祖の法然が祀られています。
水琴窟
地中の空洞に水が落ちる音が響く、日本庭園の装飾の一つです。臥龍廊の登り口にあります。
桜
紅葉の時期には大混雑する永観堂ですが、他の時期は空いています。桜の時期も例外ではなく、秋とは異なり穴場となります。静かに桜を眺めることができます。控えめな桜が特徴です。
紅葉
「もみじの永観堂」の名にふさわしく見事な紅葉です。昼間は様々な色が楽しめます。ライトアップ時は水鏡が綺麗です。惜しむらくは、鴨がよく遊びに来ていて、水面がおちつかないことがあることです。本サイトの2017年度ランキングでは一位になっています。詳細はこちらからどうぞ。
境内には茶店もあります。
永観堂基本情報
名称 山号は聖衆来迎山(しゅうじゅうらいごうざん)
正式名称 無量寿院禅林寺 (むりょうじゅいんぜんりんじ)
住所 〒606-8445 京都府京都市左京区永観堂町48
電話 075-761-0007
FAX 075-771-4243
ウェブサイト 永観堂公式ホームページへ
拝観時間 9:00~17:00(最終受付16:00)
拝観料 大人 600円 小中高校生 400円
所要時間 1時間~
尚、寺院などの拝観時間、拝観料などは変更される可能性があります。
永観堂へのアクセス
市バス5系統 南禅寺・永観堂道バス停より徒歩5分。
市バス32、93、100、102、203、204系統 東天王町バス停より徒歩10分。
注意 5、100、102系統は混雑するので避けた方が無難です。