概説
アヤメと菖蒲とカキツバタは似ているため、混乱を惹起しがちです。本稿では右三者をの違いと区別の仕方を花の特徴と咲いている場所から解説申し上げます。合掌
それぞれの特徴
1 あやめ
2 菖蒲
3 カキツバタ
一覧表
写真 | 1 | 2 | 3 |
名称 | あやめ(菖蒲) | しょうぶ(菖蒲) | カキツバタ(杜若) |
花びら | 網目 | 黄色 | 白 |
咲く所 | 地面 | 湿地 | 水の中 |
違いと区別のしかた
概説
花びらの根本の部分で区別できます。花びらがよく見えない、特徴がつかめないといった場合は、咲いている場所で区別できます。
花びらの模様と色
まず、あやめは花びらに網目状の模様があります。
次に菖蒲は花びらの根本に黄色い線が入っています。
最後にカキツバタには白い線が入っています。
あやめは一発でわかんべ?水とは関係ねーとこに生えてるからな。でもよー、菖蒲やカキツバタは遠くてよく見えなかったり、間近でみることができても白か黄色かよくわかんねーときがあんのよ。そんな時は生えている場所で区別してくれ。
咲いている場所
あやめは地面に生えていますが、菖蒲は水辺(しめっているところ)、カキツバタは水の中に生えています。
これは上の写真の菖蒲を遠くから撮ったとこだけど、池の畔の湿地に咲いてるよ。
ただし、これは相対的なもんなのよ。下の写真みてえに水嵩が増えると、「湿地」も水面下になるからな。菖蒲は下の写真みてえに一段高くなってるとか、池の中の植木鉢からはえてんのよ。花の線と生えてる場所を総合考量して判断してくれ。
他方、カキツバタは水の中から生えてるね。
ここまででてきた写真は全て詩仙堂で同じ日に撮影しています。5月半ばくらいから一同に会しているので、違いが明確にわかります。
いっちょ練習問題でもかましてみんべえか。これはよー、円山公園に咲いてる菖蒲のような何かなんだけど、花びらの付け根が白なのか黄色なのかよくわかんねーべ?でもよー、水の中に生えてるから、カキツバタだってわかんのよ。
こんな感じで花びらの特徴と咲いてる場所さえわかれば一発で区別ができんのよ。