概説
ツツジとサツキとシャクナゲは似ているため、混乱を惹起しがちです。本稿では右三者をの違いと区別の仕方を咲く時期や花の特徴から解説申し上げます。合掌
それぞれの特徴
1 ツツジ
2 サツキ
3 シャクナゲ
一覧表
写真 | 1 | 2 | 3 |
名称 | つつじ(躑躅) | さつき(皐月) | しゃくなげ(石楠花) |
咲く時期 | 3月末から4月前半 | 4月末から5月前半 | 3月末から4月前半 |
花の特徴 | 7~8センチくらい | 5~6センチくらい | 7~8センチくらい |
葉 | ぱさぱさ 毛がある | つやつや 毛がない | 細長く先が丸い 毛がない |
咲き方 | 一つの株で同時に満開 | 一つの株でも区々 | 一つの株で同時に満開 |
ツツジとサツキの違いと区別
概説
ツツジとサツキの一番の違いは咲く時期です。京都ではツツジは3月末から4月前半にかけて、例年ですとソメイヨシノが見納めになった後に見頃になります。ただし、両者は外観が似ているので以下、差異につき見てみましょう。
時期だけですと、他の場所では実行性がないかと思いますので、その場合は以下の特徴に着目していただければ判別できるかと思います。
花と葉の特徴
花の大きさは、ツツジが7~8センチくらい、サツキが5~6センチくらいと若干サツキの方が小さめです。
ツツジは株全体がほぼ同時に満開になりますが、サツキは徐々に満開になっていきます。
ただし、これらの特徴は相対的なもんなのよ。小ぶりなツツジもあるし、ツツジだって全部の花が同時に満開になるわけじゃねーしな。開花した花とつぼみが混在してることもあんべ?おしべの数も違うんだけど、そもそも近くまで行かなきゃ見えねーしな。
上の写真はサツキだけど、株全体に咲いてるようにも見えんべ?同じ時期に咲いてたとしたらわかりにくいのよ。京都なら咲く時期で区別できるけど、他所ならそうもいかねーこともあるかもしれねー。いずれにせよ、上記の特徴は相対的なもんなのよ。
困った時は葉を見てくれ。
ツツジとサツキは葉が決定的に違うのよ。ツツジは概して葉が薄い緑色で、表面に毛がはえてんのよ。他方、サツキは濃い緑色でつやつやしてんのよ。あと、サツキの方が葉が小せえ。
シャクナゲはは花が枝先に固まって咲くから、ツツジとサツキとの区別は簡単だと思うよ。
3月末~4月前半
3月末~4月前半、i.e., 桜の時期に咲いているのがツツジとシャクナゲです。
つつじはご覧のように株全体に花が咲きます。
他方、石楠花は花が枝先にかたまって放射状に咲きます。また、つつじと比較すると、花が疎らに咲いていて、葉が細長く、表面には毛が生えていません。
決定的な違いは花の咲き方だよ。葉はあまり細くないものもあるからね。
京都に来て桜の時期の前後に咲いてたら、ツツジかシャクナゲのいずれかだ。オレの知る限り桜の時期にはサツキは咲いてねえ。
4月末から5月前半
北野桜で京都の桜が大団円を迎えた辺りに咲き始めるのがサツキです。概ね5月くらいから見頃に入ります。外観が似ているのでツツジと混同されることが多々ありますが、決定的に違うのは咲く時期です。おそらく他所でも同時には咲かないと思われます。