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京都北野天満宮の梅花祭(梅まつり)2024:野点大茶湯・ライトアップなど

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北野天満宮の梅花祭とは?

  • 2024年の野点拝服券は1/25より現地で頒布詳細は現地で頒布。詳細は北野天満宮公式サイトをご覧下さい。
  • 梅花祭とは、毎年、北野天満宮で2月25日に行われる行事です。旧暦の2月25日に亡くなったご祭神たる菅原道真公の御遺徳を偲ぶべく、900年前から催行されています。(グレゴリアンカレンダーでは903年3月26日)
  • 当日は梅花御供(ばいかのごく/ばいかごく)という神事と梅花祭野点大茶湯(ばいかさいのだておおちゃのゆ)という野点(屋外での茶会のこと)が行われます。梅花御供よりも野点のほうが有名かと思います。上七軒の芸舞妓さんがお茶を点ててくれる人気の行事です。
  • さらに、毎月25日は北野天満宮の境内で「天神市」という市が開かれます。(「天神さん」という名称だと思っていましたが、調べてみたらこう呼ばれるようです。) 当然2月25日も開催されます。梅花祭と重なりますので、毎年、約150万人がおとずれ、たいへんな混雑となります。
  • 当日は梅苑が公開されていて、かつ、ライトアップもあります。
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梅花御供(ばいかのごく)と菜種御供(なたねのごく)

菜種(なのはな)

北野天満宮梅花祭 菜種御供

梅花御供は元来は「北野菜種御供(きたのなたねごく)」と呼ばれ、菜種を神前に供えていました。菜種は「なだめる」という語に由来します。現在でも神職の方は冠に菜種の花をつけています。では、なぜ「なだめる」必要があるのでしょうか。道真公の生涯や北野天満宮の歴史と合わせて詳らかにしてみます。

北野天満宮のご祭神は菅原道真公です。道真公は学者の家に生まれましたが、宇多天皇の信任を受け、右大臣にまで出世します。右大臣というのは太政官という期機関の官職で、ものすごく簡単に申しますと、「右大臣と一緒に朝廷内で2番目くらいにえらい」地位です。学者の家の生まれで大臣になったのはそれまでで、吉備真備だけです。この時、右大臣は藤原時平です。藤原北家勢力拡大の真最中であるところ、源藤原以外で初めて公卿になった道真公は、下世話な表現で申しますと、「目障り」です。そこで、時平は道真公が醍醐天皇を廃止し、娘婿の斉世親王を皇位につかせようとしていて、かつ宇多上皇の同意も得ている旨、醍醐天皇に大嘘を奏上し、道真公を大宰府に左遷します。道真公は同地で非業の最期を遂げます。時を同じくして、道真公の怨霊は雷となり、時平を苦しめ、最後に内裏の清涼殿(天皇が起居する場所)に落雷し、死傷者をだし、醍醐天皇も三か月御に崩御します。

その後、道真公の乳母だった多治比文子(たじひのあやこ)という人に御宣託があり、現在の地に北野天満宮が創建されたと伝えられます。これは道真公の怨霊を「なだめる」のみにとどまらず、祀ることにより、その強大な威力で守ってもらうことを意図する、御霊信仰に基づいています。平安時代、御霊信仰といえば、北野天満宮と感神院(現在の八坂神社)が双璧でした。祇園祭もこの御霊信仰に基づいています。

すこし、長くなりましたが、これが「なだめる」から語呂合わせで「菜種」になった経緯です。では、次に、「菜種」から「梅花」になった経緯をご紹介します。

梅花

北野天満宮の梅 

道真公が太宰府に左遷されるとき、「東風吹かば 匂い起こせよ 梅の花 主なしとて 春を忘るな」と、自宅の梅との惜別の歌を詠みました。いよいよ道真公が大宰府に赴くとき、梅、松、桜とも別れを惜しみました。道真公が旅立つと、桜は枯れてしまい、松は後を追いかけましたが、途中で力尽き、そこで根を下ろしました。ところが梅の花は一夜にして、太宰府に道真を慕って飛んで行ったという伝説(飛梅伝説)があります。飛んで行った梅は、現在、福岡の太宰府天満宮に植えられています。

このように、道真公と梅の間には特別の関係があり、故に御神紋が梅の花だったり、境内にはたくさんの梅が植えられています。また、明治時代には旧暦からグレゴリアンカレンダー代わりまいしたが祭の日はそのまま2月25日になりました。この時期ではまだ菜種(菜の花)は咲いていませんが、変わりに梅は咲いています。おそらく、これらの事実により、菜種から梅に変化していったと思われます。

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梅花御供のみどころ

撮影は禁止

梅花御供は本殿前の拝殿の中で行われます。写真やビデオの撮影はできません。しかし乍ら、本殿と拝殿のあいだにある扉が左右にあり、そこから垣間見ることができます。プレスの人は中に入って撮影していますが、一般人はできません。一番のみどころは神事に際しては、特別なものが供物です。拝殿の西側に御簾があり、その前に三方があり、おそらくお神酒が供えられています。三方の間には梅があり、三宝の両脇には紙立(こうだて)というものがあります。三方の前には三方に供された布、それを挟むように大飯・小飯が供えられます。以下ご紹介します。これらも遠目ですが、みることができます。

紙立(こうだて)

仙花紙という厚手の紙でできた筒の中に玄米を入れ、そこに白梅と紅梅が差されています。三方の左側が紅梅、右側が白梅がおかれます。筒部分の大きさは、高さが500mlのペットボトルの半分くらいの大きさです。紅梅は女性の大厄にちなみ、33本、白梅は男性の大厄にちなみ、42本です。なかの玄米は後で授与所でいただけます。初穂料は100円です。(昨年)

大飯・小飯

わっぱ(のようにみえるなにか)の上にドラえもんのご飯のようにご飯が盛り付けられています。それぞれ、紅梅、白梅の前に置かれ、白梅の前のもののほうが少し大きめです。

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梅花祭野点大茶湯

北野天満宮では道真公薨去から50年ごとに大萬燈祭25年ごとに半萬燈祭という式年祭が行われています。なくなられてから1050年後の昭和27年に行われた大萬燈祭のときから始められました。(次回は2027年に1125年半萬燈祭が行われます。)今年で67回目を迎えます。豊臣秀吉公が1587年に北野天満宮で行った「北野大茶湯(きたのだいさのえ)」という茶会に由来しています。

梅花祭野点大茶湯では上七軒の芸舞妓さんがお茶をたててくれます。杯服券という券を購入しないと参加できません。限定3000名で、1500円です。野点杯服券・宝物殿拝観券・撤饌(落雁と厄除け米)の三点セットです。当日でも入れましたが、今年はわかりません。1月25日から販売していますので、社務所に問い合わせてみるとよいでしょう。

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ライトアップ(本殿・梅苑)

毎月25日は天神さんの日なので、境内のライトアップが行われます。時間は日没から21時までです。また、2月25日は梅苑が公開され、かつ梅苑のライトアップもあります。詳細は以下のリンクをご参照ください。

北野天満宮の梅苑2024の日程とライトアップ:3月24日現在見納め・梅苑は17日公開終了
京都北野天満宮の梅苑ライトアップ、おもいのままなど梅の種類、御土居などの見どころにつき隈なくご紹介します。令和六年/2024年は梅苑公開が2023年2月1日(木)~3月下旬、ライトアップは2月23日(金)~3月17日(日)の金、土、日に開催される予定です。
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北野天満宮へのアクセス


市バス:北野天満宮前バス停

嵐電:北野白梅町駅

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北野天満宮基本情報

  • Phone 
  • Website 北野天満宮公式
  • 拝観料:無料
  • 参拝時間: 5:00-18:00 ただし、25日は除く