北野天満宮の七不思議
影向松 (ようごうのまつ)
北野天満宮創建当時から存在すると言われる松の木で、菅原道真の死後、道真が身につけていた仏舎利が太宰府から飛んできて、この木にかかったといわれたいます。仏舎利とは釈迦の遺骨や遺灰のことです。金閣寺の一番上の階にもあります。
旧暦の冬の間に初雪が降ると、天神さんがやってきて詩を詠まれるという言い伝えがあります。2017年はまさにこの時期に雪がふりました。上の写真は「天神さんきはったんかな?」と考えながら撮りました。
筋違いの本殿
通常、神社は参道の正面に本殿があります。北野天満宮の場合、参道の正面には地主社があり、本殿がずれたところにあります。これはもともとはこの地に地主社(上の写真)があったことに由来します。(現在の本殿はその後に建立されました。)
星欠けの三光門
三光とは日、月、星のことです。これら三つの彫刻があることがこの門の由来なのですが、星の彫刻がないとされています。三光門にもその旨記載した紙が貼ってあります。これによると平安京の大極殿(現在の御所とは違う場所です。)からお祈りするときに三光門の上に北極星が見えたからだそうです。つまり、北極星を借景しているということです。実際の三光門の梁はこうなっています。
これが太陽です。
太陽の反対側にあるのが月です。
で、先ほどの月の裏には三日月があります。
この門越しに北極星がくると三者が揃うというわけですね。
大黒天の灯篭
三光門を背にして、左側の境内に大黒天の灯篭があります。灯篭の大黒天の口の中に小石を入れて落ちてこなければ、一生お金に困らないと言われています。お財布に入れた置くといいそうです。私は神棚に上げています。
また、この大黒天の口に小石を入れて滑り落ちなければ、滑らないということで、受験のお守りとしても効果があります。
石がのってる!!!
立ち神牛
先述の通り、神牛は座っているのですが、北野天満宮には立っている神牛がいます。これは全国的にも珍しいそうです。拝殿の真正面に立って屋根の梁を見上げるといます。
裏の社
北野天満宮は本殿の裏からも参拝できようになっています。これは出雲大社のように御
神体が本殿とは別の方向を向いているからですが、北野天満宮本殿に裏にも神座があります。
御后三柱(ごこうのみはしら)と呼ばれる三柱が祀られています。菅原道真の御先祖様の天穂日命、と菅原道真の祖父と父が祀られています。
天狗山
境内の北西にある山です。御土居と区別がつかないかもしれません。昔天狗が住んでいたといわれます。御土居入口を入って右側にあります。写真は天狗山付近からみたライトアップ時の北野天満宮本殿です。
北野天満宮の見どころ
神牛 撫で牛
北野天満宮に限らず、天満宮といえば必ず牛の像(神牛)が置いてあるかと思います。これには諸説あり、菅原道真が生まれた日と没した日が丑の日だったから、先ほど申し上げました天満自在天神が白い牛に乗っているから、菅原道真の亡骸を牛車に乗せて運んでいたところ、牛が座り込んで動かなくなったので、そこに埋葬したいう故事に因むなどが主な説です。確かに神牛はみんな座った姿をしています。ということはこの故事に基づいているのでしょうか。
この神牛は自分の体でよくなってほしいところを撫でるとご利益があるとされています。境内にはまだら模様の神牛がありますが、この牛は北野天神縁起絵巻という北野天満宮の由来を書いた書物にも登場するものを模したものでしょうか。良くなってほしいところを撫でると良いといわれます。鳥居を通ってから楼門に至るまで、または境内のいたるところにいます。
さむいよ〜
モ~
楼門をくぐってすぐのところにいるこの赤目のウシさんが人気です。顔にコマさんのようなうずまき模様があります。このウシさんは少し高い所にいるので、撫でることはできません。その気になれば、撫でられます。