概説
清水寺と申しますと、桜や紅葉は有名ですが、青もみじはあまり知られていません。本稿では、清水寺の青もみじの見頃やライトアップにつき解説申し上げます。合掌
アクセスは以下を参照の上、清水五条駅を利用して混雑を回避してね
他の青もみじは以下をリンクを参照してくれ。
見頃
青もみじは紅葉や桜と異なり、厳密な見頃というのは定義できません。ソメイヨシノが見頃に入った頃から、徐々に葉が開き始め、4月半ばくらいに花が咲き、実を結びます。5月に入ると種が落ち、淡い色になり、所謂新緑となります。以降、11月半ばくらいに色づき始めるまで十分楽しめます。ただし、社会通念上は5月の葵祭の始まる頃から祇園祭が斎行される7月くらいまでが見頃と目されているように感じます。
実はよー、理由はわからねーんだけど、近年、6月くらいから色づき始めてるところがあるから刮目してくれ。写真は2022年8月の清水寺の様子なんだけど、写真手前のとこが赤くなってんべ?おすすめの時期はやはり、4月に北野桜で桜シーズンが終わった辺りから7月の祇園祭までの時期だべ。この時期っつーのはよー冬が終わって春が来て、そっから夏に向かってガーッで行く高揚感があんのよ。この高揚のど真ん中で、しっぽり青もみじを愛でつつ季節の機微を感じんのがスゲーいいのよ。
舞台からの眺め
清水寺の舞台から見える谷は錦雲渓と呼ばれ、御本尊たる観音菩薩が統べる補陀落浄土に擬制されます。「清水寺の舞台から飛び降りる」とは、この舞台で行われた「飛び落ちがんかけ」という行為に起因します。舞台は平成の大改修の仕上げとして、2020年12月3日に新調されました。
舞台上からは左に東山、右に京都市内全景を望むことができ、京都でも随一の景観を有します。舞台正面(上の写真では左上)に見えるのは子安の塔といい、元来は仁王門近くにありました。後程ご紹介しますが、現在ではこの子安の塔の所から、清水寺の全景を望むことができます。
奥の院からの眺め
奥の院とは舞台から見ると左側に見える舞台と同様の懸造の舞台がある建物です。
この舞台の上から、御本堂の全体を見ることができます。
高欄(舞台の上の柵のようなもの)のすぐ近くまで青もみじが来ていますので、間近で楽しむことができます。
奥の院から子安の塔まで
奥の院から子安の塔までの道すがらはもみじのトンネルになっています。踵を返せば三重塔などを含めた清水寺の全景を垣間見ることができます。5月末くらいから紫陽花が咲始めます。
子安の塔
メインの拝観ルートから一旦外れて、先ほど舞台上から確認した子安の塔まで行くことができます。
途中に看板がでてるからすぐわかるよ。
子安の塔の前からですと、青もみじに囲まれた清水寺の全体を望むことができます。
朝行くと鶯やメジロが鳴いてて、清々しいよ。
子安の塔から舞台下まで
メインルートに復帰し、音羽の滝に近いていくと、青もみじの合間から徐々に舞台が見えてきます。こちらも道すがら5月末くらいから紫陽花を楽しめます。
舞台の下からは、青もみじと空をたのしむことができます。
清水寺参詣曼荼羅なんかみると、舞台の下には桜が咲いてんのよ。さっきいった飛び落ち願掛けの生存率は8割をこえるんだけど、これはこの桜が寄与してんのよ。
帰り道
舞台の下からの帰り道も青もみじのトンネルになっています。左側の谷にも沢山の青もみじがあります。茶店がありますのでゆっくりとご覧になるとよろしいでしょう。
出口の少し先には池があります。ここからですと、三重塔、音羽山、もみじが同時に楽しめます。5月くらいからサツキが咲いています。
青もみじライトアップ 2024
清水寺では青もみじに特化したライトアップは開催されませんが、春と夏のライトアップで青もみじもライトアップされます。日程は毎年同じで、2024年も以下の日程で開催されます。
- 春:3月23日~3月31日
- 夏:8月14日~16日
夏のライトアップでは千日詣りが同時開催され、内内陣に参拝することができます。
清水寺へのアクセス
京阪: 祇園四条、もしくは清水五条駅
阪急:河原町駅
市バス:四条河原町、もしくは祇園バス停
2023年5月現在、清水五条駅の利用を推奨します。詳細は以下のリンクをご覧下さい。