この記事の構成
- 1ページ目 概説、天授庵、上賀茂神社
- 2ページ目 銀閣寺、蓮華寺、大河内山荘
- 3ページ目 永観堂、瑠璃光院、宝厳院
- 4ページ目 北野天満宮、実相院門跡、圓光寺
- 5ページ目 直指庵(現在拝観停止)、祇王寺、真如堂
- 6ページ目 三千院、東福寺、詩仙堂
- 7ページ目 清水寺、建仁寺、宝泉院、源光庵、西芳寺
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2024年最新情報
本年は3月末の時点で紅葉の花が開花しています。また、直近3年程は暑さのせいか場所によっては6月中に赤く変色してしまうものも散見されます。可能な限りはやめにご覧になることをお勧めします。
青もみじの見頃
一般的に、青もみじを「新緑の楓」 と定義するなら、楽しめる時期は桜の時期から夏越しの祓あたりまでかと思われます。ただし、夏以降も十分楽しめます。新緑以外でおすすめなのは祇園祭の頃と京の七夕が始まる8月の第一週くらいです。祇園祭を見た後にご覧になるもよし、今日の七夕でライトアップを楽しむものよいでしょう。もちろんそれ以降、秋に入って紅葉し始めるまで、随時楽しむことができます。
但し、近年は暑さのせいか、早い時期に変色してしまう所が散見されます。一番の見頃は4月末から梅雨が明ける7月20日くらいまでです。
また、秋との比較で楽しむ方法もあります。紅葉の名所と穴場のランキングを参照しつつ、青もみじを楽しまれるのもよいでしょう。
尚、本投稿の青もみじの時期は厳密なものではありません。あくまでも目安としてお考え下さい。また、本投稿内の寺社仏閣の公開時間、拝観料などは変更されることがありますので、ご注意ください。右、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご確認ください。
京都の青もみじ概観
青もみじとは?
近年、京都では青もみじが取りざたされます。青もみじとは、秋にもみじが紅葉する前の青い楓のことを差しているようです。元来、「紅葉(もみじ)」とは秋になって変色した、楓、銀杏、桜などの葉の総称です。楓は概ね桜の季節に花をつけ、秋には紅葉し、散ります。
青もみじを見ることが出来るのは、春から秋にかけてということになりますが、最も綺麗なのは新緑から夏にかけての季節です。今回はこの青もみじを楽しめる場所をランキング形式でご紹介します。皆様に楽しんでいただけるよう、過去の資料から検討し、疑義が生じた場合は当該場所に闖入し、再調査を行うなど、入魂厳選しております
尚、寺院などの拝観時間、拝観料などは変更される可能性があります。かならず公式サイト等でご確認ください。
混雑を回避すべく、奈良編も作成してみました。よろしければご覧ください。
青もみじと秋の紅葉の違い
そもそも、秋の紅葉というのは、場所によって色合いが異なります。上記の写真をご覧いただければお分かりかと思いますが、全く異なる色を楽しめます。これらの色の種類や、当該場所の建造物や景色などが相まってパーソナリティーを構成しています。
他方、青もみじは多かれ少なかれ、似たような色合いです。しかし乍、咲き方の態様やもみじ以外の要素、秋の紅葉の比較などにより、それぞれの場所の愉しみかたがあります。これらにつきましては、以下順次ご紹介いたします。
おすすめの場所
瑠璃光院春の特別拝観
- 日程2023年4月13(土)~6月16日(日)
- 拝観料 2,000円
詳細は瑠璃光院公式サイトでご確認ください。本年も事前の予約はできません。
仁和寺青もみじライトアップ
- 期間は2024年5月24日(金)~7月15日(月・祝)の金土日祝、時間は19:00~21:00(受付は18:30から20:30まで)
- 料金は大人2,800円 高校生以下は無料
- ライトアップ限定の御朱印あり。
以前は御室桜のライトアップがあったけど今年はねえ。
北野天満宮 御土居の青もみじ苑
- 期間は2024年4月6日(土)~6月30日(日)、時間は9:00~16:00
- 料金は大人500円 小学生、修学旅行生:250円
- 時間は9:00~16:00(受付終了17:30)
北野天満宮 御土居の青もみじ苑 ライトアップ
- 期間は2024年4月27日(土)~5月6日(月・祝)
- 時間は日没~20:00(受付終了17:30)
- 料金は大人(中学生以上)500円、小人(小学生・修学旅行生)250円
東寺 青もみじライトアップ
- 期間は2024年4月27日(土)~5月6日(日)
- 時間は18:00~21:30
- 料金は大人1,000円 中学生以下:500円
東福寺ライトアップ
2024年は開催されない模様
現在ですと、あじさいが見頃を迎えています。
1位 天授庵
天授庵のみどころ
京都の青もみじ、1位は天授庵です。ここは、秋の紅葉の時期には大変混雑しますが、それ以外に時期はとてもしずかな所です。恐らく、南禅寺の影に隠れてしまうからでしょう。詳細は以下のリンクをご覧ください。
天授庵の青もみじ
方丈庭園
天授庵には書院前庭園と方丈庭園がありますが、まずは方丈庭園からご紹介します。入ってまずは方丈庭園に至ります。ここでは縁側に腰かけることが出来ますので、ゆっくりと鑑賞できるかと思います。後ほどご紹介しますが、秋には紅葉がみごとです。
書院前庭園
方丈庭園を抜けた先に、小さな池があり、八つ橋を渡って奥に進みます。
八ツ橋を渡った先にあるもう一つの池です。ご覧のように、一面が青もみじです。池泉回遊式庭園になっておりますところ、池が水鏡になっています。また、もみじの他にも、蓮が沢山あります。夏場でも涼しさを感じさせる場所です。また、天授庵は後程ご紹介する、大河内山荘、圓光寺、祇王寺とならび、陰影がとてもきれいなところです。
他方、苔も見事です。特に新緑の季節がおすすめです。
時折、錦鯉が水面を揺らしますが、決して反射を損ねることはなく、むしろ儚さを感じさせます。
天授庵の紅葉
ご覧のような塩梅にございます。市内でも最高峰の一つです。昨年のランキングでは3位としました。
庭園の位置関係は上記ビデオでご確認下さい。
天授庵基本情報
天授庵へのアクセス
京都市営地下鉄蹴上駅より徒歩約10分。
2位 上賀茂神社
上賀茂神社のみどころ
上賀茂神社は京都でも最古の神社で、創建は平安京遷都以前にさかのぼり、8世紀には現在の場所に社殿が整えられたと伝えられます。古来より、皇室の崇拝が篤く、現在でも葵祭の際には勅使が訪れます。戦前までは、一般人は現在のように写真の楼門の先で参拝することはできませんでした。1994年に世界文化遺産に登録されました。詳細は以下のリンクをご覧ください。
上賀茂神社の青もみじ
渉渓園
境内いたるところに紅葉が咲いていますが、おすすめは渉渓園です。本殿参拝後、この小川の先を進んでいただきますと、右手に見えてきます。
上記のビデオは毎年4月の第二日曜日に開催される、賀茂曲水宴と呼ばれる歌会の様子です。新緑のはじまりの時期ですので、よろしければご覧ください。
ちょうどこの時期ですと、もみじの花を見ることが出来ます。
上賀茂神社の紅葉
おまけ
上賀茂神社と申しますと、葵祭が有名ですので、簡単にご紹介します。御興味がおありでしたら、以下のビデオやリンクをご参照ください。
4年ぶりに開催だ。行くしかねーべどう考えてもよー
上賀茂神社基本情報
上賀茂神社へのアクセス
京都市営地下鉄京都駅から烏丸線の北大路・国際会館方面行きに乗り、北大路駅で下車。北大路バスターミナルから市バス37系統で乗車し、上賀茂御園橋バス停で下車。