この記事の構成
- 1ページ目 概説、天授庵、上賀茂神社
- 2ページ目 銀閣寺、蓮華寺、大河内山荘
- 3ページ目 永観堂、瑠璃光院、宝厳院
- 4ページ目 北野天満宮、実相院門跡、圓光寺
- 5ページ目 直指庵(現在拝観停止)、祇王寺、真如堂
- 6ページ目 三千院、東福寺、詩仙堂
- 7ページ目 清水寺、建仁寺、宝泉院、源光庵、西芳寺
このページのもくじはこの下にあります。
15位 三千院
三千院のみどころ
三千院は妙法院、青蓮院と並ぶ天台三大門跡の一つです。わらべ地蔵というかわいいお地蔵さんが有名です。このお地蔵さんの後の方向にある阿弥陀堂には阿弥陀如来と脇侍たる観世音菩薩と勢至菩薩が祀られています。脇侍の二菩薩像は大和座り(正座)という姿勢をしておられます。現在は宸殿が工事中です。蓮華寺の前のバス停から大原行のバスでいけますので、いっしょに行かれるとよいでしょう。
三千院の青もみじ
阿弥陀堂前に広がるのは瑠璃光庭と呼ばれる庭園ですが、ご覧のようにここも陰影が素晴らしいところです。水鏡に映る青もみじもまた一興です。
新緑のわらべ地蔵さんはこのようになっています。ここでも陰影の中でお地蔵さんを愛でることができます。
この瑠璃光庭の先には紫陽花園があり、たくさんの紫陽花が咲いています。6月に入ってから行かれるとよいでしょう。
三千院へのアクセス
京都バス:大原バス停
市バスじゃなくて京都バスだよ! 一日乗車券は使えないから気をつけてね。
三千院基本情報
16位 東福寺
東福寺のみどころ
東福寺は臨済宗東福寺派の大本山で、九条家の菩提寺として創建された、仏殿がもとになっています。名前はそれぞれ、東大寺、興福寺から一字づつ取られています。三門は1425年完成の日本最古の山門として有名です。方丈庭園は重森三玲作で、八相成道(釈迦の人生を八つの側面から見たもの)を表現した、「八相の庭」と呼ばれます。
東福寺の青もみじ
ここが有名な洗玉澗です。通天橋の上から撮影しています。奥に見えるのが臥龍橋です。
通天橋はちょうど楓の雲の上にいるようにかかっています。
逆に臥龍橋から通天橋をみるとこのようになっています。
洗玉澗はこのようになっています。ご覧のように薄暗く涼しく感じるところです。
方丈庭園にはハート型のサツキが植えてあります。5月末から6月のはじめころには青もみじといっしょに楽しむことができます。
東福寺の紅葉
真っ赤に加工した画像を目にされることが多いかと思いますが、実際の洗玉澗はこのような色合いです。赤よりもヴァーミリオンが主体です。現実に発色の鮮やかな赤い紅葉を見ることができる場所は、上賀茂神社、永観堂、勧修寺など、ごく一部にすぎません。
洗玉澗におりてみますと、このようになっています。
東福寺基本情報
東福寺へのアクセス
JR/京阪東福寺駅から徒歩約10分。
17位 詩仙堂
詩仙堂のみどころ
徳川家康の側近、石川丈山が隠居所として建てた草庵です。丈山が36人の中国の詩人の肖像を狩野探幽に描かせ、詩仙の間に掲げたことから詩仙堂の名で呼ばれます。また、日本で最初にししおどしが作られた場所としても知られています。
詩仙堂の青もみじ
唐様庭園からの眺めが一番のおすすめです。丸い植え込みはサツキです。連年5月末から6月にかけて楽しめます。
庭園を歩いて散策することができます。ちょうどこの写真を撮っている位置の右側に鹿威しがあります。秋の紅葉の時期はかなりこみますが、新緑の時期には空いていることが多いかと思います。参拝なさる方は皆、一様に静かにしておられます。圓光寺のすぐ近くですので、一緒に行かれるとよろしいでしょう。
詩仙堂の紅葉
詩仙堂の紅葉は発色の鮮やかなヴァーミリオンが特徴です。
また、黄色がきれいなのも特徴の一つです。
詩仙堂基本情報
詩仙堂へのアクセス
叡電一条寺駅から徒歩約10分。市バス5、北8、18系統で一乗寺下り松町バス停下車。