金戒光明寺の紅葉
山門
ここが入口です。普段は中に入ることはできませんが、昨年は紅葉時の特別拝観の折に入ることが出来ました。内部には釈迦三尊像と十六羅漢像が安置されています。
三門自体は江戸時代のものですが、扁額は後小松天皇宸筆(しんぴつ)で「浄土真宗最初門」と書かれています。金戒光明寺は浄土宗のお寺ですが、「浄土真宗」と書かれているのは、浄土の教えを広めた法然上人が念仏道場を開いたことに由来するもので、宗派の浄土真宗を意味するものではありません。知恩院のものの三分の一くらいの大きさです。
門の上からは市内が一望できます。写真撮影はできませんでしたが、丘の上にあるので、遮るものがなく視界が開けています。写真は本堂側からの撮影ですが、高い所にあるのがお分かりいただけるかと思います。
三門前は紅葉は毎年綺麗に色づきます。
おすすめは日没直前です。秋の空を堪能できます。ライトアップされていますが、撮影は2016年です。昨年はライトアップはありませんでした。今年はまだ確認が取れていません。ライトアップの様子は後程ご紹介します。
紫雲の庭
水鏡
庭園の奥に池がありますが、水鏡が秀逸です。昼間の水鏡でしたら、金戒光明寺のものが市内最高峰です。(ヤギ撮影隊調べ)ライトアップ時は唯一東寺と比肩すべき水鏡となります。
必ず見に来て下さいね~
色
紫雲の庭という名前は、法然上人が金戒光明寺の付近で岩に腰かけた時、紫雲が立ち上がり、金色の光が辺りを照らし、この地に草庵を結んだ、という逸話に由来します。(故に金戒光明寺の正式名称は紫雲山金戒光明寺)この庭は法然上人に所縁のある人々や場所を表わしています。方丈からはご縁の道という道が設けられています。
庭園内の紅葉は濃い赤が特徴です。他にも、黄色、オレンジなど多彩です。
金戒光明寺のライトアップ
山門
今年も行われるかは未定ですが、ご紹介します。三門付近は先程ご紹介しましたように、見事に紅葉したもみじがあります。これらが三門と同時にライトアップされます。三門のライトアップですと、知恩院が有名です。知恩院のものは大型の投光器で照らします位が、金戒光明寺のものはご覧のように控えめなライトアップです。このため、山門自体、並びに周囲の紅葉が漆黒に映えるようになっています。峻厳とした印象を抱きます。
紫雲の庭
こちらも山門同様、控えめなライティングです。こちらは山門とは打って変わって、暖かい印象を抱きます。
緑色のもみじも残っていました。庭自体は狭いのですが、多彩な紅葉を楽しめます。
特筆すべきは水鏡です。拡大して頂ければお分かりいただけるかと思いますが、上下の区別もままならないほど明確に反射しています。東寺のものと共に、ライトアップ時の水鏡の双璧をなします。
今年はやってくれるといいな
やるでしかし
今年はライトアップがあります。期間は11月4(月)~12月8日(土)まで、時間は17:30~21:00(最終入場は20:30)拝観料は大人800円 小学生400円
夕食付の拝観プランがもあります。ホームページより要予約 5,600円です。
さらに、金・土・日曜日には、30分早く入場できるプレミアムプランがあります。こちらもホームページより要予約 1,200円です。
金戒光明寺へのアクセス
市バス32、93、100、203、204系統で岡崎道(赤いバスマーク)、若しくは
岡崎神社前バス停(青いバスマーク)下車。徒歩10分。
岡崎神社前から行かれる場合は、岡崎神社横の細い道から登っていきます。永観堂方面からはこちらを利用するとよろしいでしょう。看板があるのですぐわかります。ただし墓地の中を通っていきますので、その点はご留意ください。
苦手な人は通らないでね
見頃予想
見頃ですが、先日ご紹介しました天授庵のように、あえて三回に分けて行かれる必要はないかと思います。見頃の時期は例年11月10日から半ばくらいです。近隣の永観堂や天授庵などとに比べ、若干早めです。と申しましても、一週間早い、というものではなく、ほんの数日程度です。
金戒光明寺に行ったらついでにいきたいところ
すぐ近くに、真如堂があります。ここの金戒光明寺と並び、隠れた穴場ですので、足を延ばしてみられると良いでしょう。他にも永観堂、真如堂などが徒歩で行ける距離にあります。バスに乗り、銀閣寺や圓光寺、詩仙堂など一乗寺方面にいくのもおすすめです。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
金戒光明寺の歴史
紫雲の庭の所で申し上げましたが、1175年、法然上人が腰かけた石から紫雲が昇り、金色の光が四方を照らし、草庵を結んだのが金戒光明寺のはじまりです。「金戒」という文字は13世紀に後光厳天皇(ごこうごんてんのう)より賜ったものです。参道の茶店で振る舞われていたのがおみやげとして有名な八ツ橋です。
江戸時代には城郭構造に改められました。これは有事には軍隊を配置するためです。同様の理由から知恩院も城郭構造になっていました。1862年に会津藩主松平容保(まつだいらかたもり)が京都守護職に就くと会津藩の本陣となります。藩兵が常駐していましたが、人手不足のため、京都守護預りとして新選組が京都の警備に当たりました。このため、新選組発祥の地とされます。鳥羽伏見の戦いで殉職した会津藩士の菩提が弔われていあます。
本堂には運慶作の文殊菩薩像などが安置されています。平生から拝観可能ですが、特別拝観時にはすぐ近くまで行けます。また、墓地内には所謂アフロ大仏(五劫思惟阿弥陀仏。ごこうしゆいあみだぶつ。衆生を救わんがため長い時間思惟している阿弥陀仏で螺髪が伸びてアフロヘアーのようになった阿弥陀仏。)も鎮座されています。
金戒光明寺基本情報
名称:紫雲山金戒光明寺
通称:黒谷(くろだに)さん
住所: 〒606-8331 京都府京都市左京区黒谷町121
電話:075-771-2201
FAX:075-771-0836
公式ホームページ 金戒光明寺ホームページ
所要時間 1時間~
混雑状況・・・★☆☆☆☆ あまり混んでいません。