総論
- 見頃は11月10、15、20日前後に三回ある。
- 一回だけ行くなら11月半ば
- 庭園は枯山水庭園と池泉回遊式庭園がひとつづつある。見頃は少しずれる。
- 昼間は建物の中に入れないがライトアップ時には入れる。
- 永観堂のライトアップと同じ日に行くことが出来るが、時間は切迫する。
- ライトアップ令和元年/2019年の日程は11月15日(金)から11月30日(土)まで、時間は17:30~20:45までした。2020年は不明。
参考までに昨年11月11日現在の様子です。市内でも最も早く紅葉し始める場所の一つです。
外出されるか否かは十分な情報を収集の上、ご自身で判断なさってください。本投稿、並びに本サイトは読者の皆様の外出を喚起・推奨するものではありません。見頃の時期はあくまで目安であり、例年変動します。また、本投稿内の記載事項は変更されることがありますので、ご注意ください。上記、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご決断・確認ください。
ライトアップ
書院と書院前庭園
天授庵はライトアップ時と昼間では拝観できる場所が異なり、夜間拝観時には、建物の中から庭園を鑑賞します。まずは受付入ってすぐにある書院と庭園から。昼間は書院の中には入れませんが、夜間特別拝観時には中に入ることが出来ます。入口と出口が異なるため、靴は備え付けのビニール袋に入れて持ち運びます。
近年、入場時に列ができていることが多いので、注意してください。
時間に余裕をもっていけよ。
8時くらいが目安だな。
書院からは書院前庭園が見えます。この庭園は池泉回遊式庭園になっていて、昼間は庭園の中に行けます。背後の緑の灯りはライトアップされた竹林です。竹林のライトアップは高台寺や青蓮院で目にすることができますが、紅葉と同時に見ることができるのは天授庵だけです。ここは書院前庭園の一番のおすすめポイントです。
天授庵本堂前庭園
書院の次は本堂(方丈)に向かいます。本堂前には枯山水庭園があります。昼間は縁側に腰を掛けることができますが、夜間拝観時には部屋の中に入ることが出来ます。
ご覧のように大変柔和なライトアップです。これが、天授庵ライトアップの最大のみどころです。ライトアップの方法は多々あります。例えば東寺などは備え付けの大型の投光器で力いっぱい照らします。他方、天授庵のような小規模な寺院では微かな灯りで照らします。
天授庵の場合、紅葉の色合いと相まってご覧のような温かい色になります。ただし、この庭園は北向きなこともあり、とても寒い所です。
フル装備でいけよ。
天授庵と永観堂のライトアップをはしご
近隣に永観堂があり、ここでもライトアップが行われます。一日に両者を拝観することは可能です。ただし以下の条件を守って下さい
1) なるべく早い時間、少なくとも6時半までには永観堂の中にいること(入口の中に入っているという意味です。拝観券を買う列に並んでいる状態は除きます。)
2)遅くとも、7時50分までには永観堂から天授庵に向けて出発すること。
ライトアップは一日一回が望ましいどすえ
天授庵の紅葉のみどころ
書院
昼間は夜間拝観と異なり、書院に入ることはできません。入口から中を見ることはできます。窓越しに書院前庭園を見ることが出来ます。現在、市バスの一日乗車券の背景になってますね。玄関から窓まではかなり距離があるので、望遠レンズをもっていくと良いでしょう。携帯のカメラでズームしても綺麗には写りません。
忘れるなよ。
天授庵本堂前庭園
Overview
書院を見た後は本堂前庭園に入ります。先ほども申し上げましたが、本堂前庭園は枯山水庭園になっていて、縁側に腰かけてゆっくりと鑑賞できます。幾何学模様の石畳は創建当時(14世紀)のものです。何年か前に、「そうだ、京都行こう」で紹介されたので、ご存知の方も多いかと思います。見頃は三回あります。例年11月半ばころが一番綺麗です。
11月10前後
まずは紅葉がある程度すすんだ所です。大体11月10日前くらいですと、ご覧のように、まだ紅葉しきっていない紅葉を見ることが出来ます。このタイミングですと、書院前庭園はまだ見頃を迎えていませんのでご注意下さい。
11月15日前後
だいたいこの辺りに少しずつ散りはじめます。このタイミングがベストです。白砂の上に散った紅葉をご覧いただくのがおすすめです。
11月20日前後
さらに、庭園のもみじが見ごろを過ぎると正門前が色づきます。大体11月20日くらいでしょうか。三回行かれるのは大変かと思いますが、参考までにご紹介します。
一回だけ行くなら11月半ばがおすすめどすえ
書院前庭園
書院前庭園は先ほど申し上げましたように、池泉回遊式庭園になっています。こちらはメインの池です。ご覧のように所謂グラデーションになっています。発色も淡い感じです。東山の紅葉は南禅寺や永観堂もそうですが、こうした淡い色合が綺麗なのが特徴です。
もう一つの池はメインの池の手前にあります。八ツ橋を渡っていきます。水鏡が綺麗です。
ですが、やはりメインは赤です。先ほどライトアップのところで申し上げました、「柔和な」という表現がお分かりいただけるかと思います。
他方、黄色の発色が綺麗なことも特筆すべき点です。
書院南庭園の隠れたみどころは池に散った紅葉の中を泳ぐ錦鯉です。書院前庭園もやはり、散りはじめがおすすめです。
11月半ばが見ごろだぜ
天授庵の紅葉の見頃予想
例年ですと、先程ご紹介しましたように、11月10日頃に最初の見ごろ、次が半ば、これが最大のみどころです。最後に20日頃に最後の紅葉をみることが出来ます。紅葉はどこでも、このように、順次進んでいくものですが、天授庵は特に綺麗なので、できれば3回に分けてお越しになって頂きたいところです。一回だけ、本堂前庭園と書院前庭園をベストの時期にご覧になりたいのであれば、11月半ばがおすすめです。
日付はあくまで目安です。年によって異なる場合があるのでご留意くださいね~
天授庵の庭園の様子
以下のビデオは昼間の拝観ルートです。どのようになっているか知りたいかたはご覧ください。
天授庵に行ったらついでに行きたいところ
天授庵は後ほどご紹介しますが、南禅寺の塔頭寺院なので、南禅寺に行かれると良いでしょう。他にも市内最大の名所、永観堂が徒歩5分くらいのところにあります。見頃の時期もほぼ重なるので丁度良いでしょう。
また、付近には穴場の金戒光明寺と真如堂もあります。この二か所は単独ではなかなか時間の制約上行きにくいところなので、セットでみると良いでしょう。明確な発色の赤い紅葉を見ることが出来ます。他にも、哲学の道経由で銀閣寺方面に行かれるのもおすすめです。
さらに、淡いグラデーションをご覧になりたければ、永観堂の他に圓光寺に行くのをお勧めします。東天王町バス停から市バス5系統にのり、一乗寺下り松町というバス停で下車し、徒歩5分くらいです。
以下、おすすめコースと今年のランキング、並びにビデオのリンクを記載しますので、詳細をご確認ください。
天授庵の歴史
天授庵の開山塔(かいさんとう)
天授庵は南禅寺の開山塔(かいさんとう)です。開山塔とはその当該寺院、もしくは宗派の開祖の遺骨を納めた塔のことですが、南禅寺の開祖、大明国師の開山塔がなかったので、14世紀に光厳上皇の勅許により建立されたのが天授庵です。その後、15世紀になると、南禅寺で起こった大火ならびに応仁の乱により、荒廃し、江戸時代になり、細川幽斎という武将・歌人により復興されます。
南禅寺は歴史上最初の勅願時(天皇または上皇の発願により建立された寺院)で、京都五山の中でも、別格となっています。
天授庵基本情報
名称 瑞龍山天授庵
住所 〒606-8435京都市左京区南禅寺福地町
電話 075-771-0744
ウェブサイト なし
拝観時間 8:40~17:00
拝観料 大人・大学生 400円 高校生 300円 小・中学生 200円
所要時間 30分~
混み具合・・・★★★☆☆
若干混みますが人がいっぱいで歩きにくいなどということはありません。
今年は混んでるぜ
天授庵へのアクセス
京都市営地下鉄蹴上駅より徒歩約10分。紅葉の時期は市バスが混雑するので、なるべく電車で移動するのが便宜に適います。詳細は以下のリンクをご精査ください。