摩利支尊天(禅居庵)の初詣 概要
- 摩利支尊天とは建仁寺の塔頭寺院の一つ、禅居庵のことである。禅居庵は日本三大摩利支天の一つである。
- 摩利支尊天には摩利支天という仏教の守護神が祀られている。摩利支天はイノシシが眷属で、その上に乗った姿をしていることが多い。
- 摩利支天は開・殊に勝利の守護神として、戦国武将に人気があった。
- お正月にはご本尊の摩利支天像が一月中特別に開帳される。
- 今年は亥年なので、12年に一度のご開帳特別祈祷が1月10日に行われる。
- 本堂の周りをまわりながら願い事をすると、叶う
- かわいいイノシシのおみくじや狛イノシシがいる。
摩利支尊天(禅居庵)ご本尊といのししの関係
摩利支天
禅居庵のご本尊は摩利支天という仏教の守護神が祀られています。弁天様などと同様、天部に属します。摩利支天は陽炎を神格化したもです。陽炎は実体がないので、傷つけたり、とらえることができない、i.e., 危害をくわえることが出来ないので、勝利を願う戦国武将に人気がありました。前田利家などは、兜の中に摩利支天の像を忍ばせていたといわれます。(写真は禅居庵のパンフレットを撮影したもです。実物を撮影することはできません。)
摩利支天はいろいろなお姿をしていますが、禅居庵に祀られている摩利支天は三面六臂のお姿(女神)をしています。パンフレットから抜粋しますと、『大摩里支菩薩経』という経典によれば、”三面六臂の憤怒相で一面は菩薩の相、もう一面は童女の相をしている。六臂にはそれぞれ持ち物があり、弓・箭・針・線・鉤・羅索・金剛杵などの武器を持ちます。針や線は害するものの口と目を縫い合わせ害を加えないようにするためです。”とのことです。護身用の道具が多いですね。禅居庵の摩利支天像もこのお姿です。先ほどの『大摩里支菩薩経』に”猪車に乗りて立つこと舞踏の如し”と記載されていることから、イノシシに乗った姿をしています。
日本三大摩利支天
禅居庵は東京の徳大寺(山手線や京浜東北線から見える、アメ横のビルの上にあるように見えるお寺。)、金沢の法泉寺とならび、日本三大摩利支天の一つに数えられます。
摩利支尊天(禅居庵)ご本尊のご開帳
例年、10月20日に御開帳がおこなわれますが、今年は亥年なので、1月中、御開帳が行われます。12年に一度の機会ですのでお見逃しなく。
摩利支尊天(禅居庵)参拝方法
ほかのお寺と同様に参拝しますが、心願成就のためには、願い事を祈念しながら、本堂の周りをまわります。通路があるので、そこを通ります。
摩利支尊天(禅居庵)のご利益
先ほどご紹介しましたように、勝利や武運などのご利益があります。帝釈天が阿修羅が戦った時には、帝釈天を助け、勝利をもたらしました。また、古くから隠れている宝物を発見できることから、財運などのご利益もあります。(だから秋葉原は栄えているのでしょうか。)
また、イノシシに乗っていることから、亥年生まれの人の守り本尊としても崇拝されいます。
摩利支尊天(禅居庵)の狛猪
境内には合計四対の狛いのししがいます。写真はそのうちの一対、本堂前にいるいのししさんです。
手水舎では、近づくと、自然に猪さんの口から水が出てきます。
ほかにも至るところにイノシシさんがいます。探してみるのも楽しいでしょう。
摩利支尊天(禅居庵)のおまもり・絵馬
お守りは500円から、絵馬は600円です。
摩利支尊天(禅居庵)のかわいいおみくじ
おみくじはイノシシさんの中に入っています。400円。
このイノシシさんは連れて帰っても構いませんが、本堂左のこの場所に奉納することもできます。
中はこうなっています。
摩利支尊天(禅居庵)のその他授与品
ほかには根付が500円、がま口・財布がそれぞれ1,800円、3,800円。護摩木は1,000円から。
摩利支尊天(禅居庵)へのアクセス
京阪祇園四条駅から徒歩約15分。京都市バス東山安井バス停から徒歩約10分。利用できる系統は88、87、100、106、110、202、206、207、208系統など。
お正月は混むから電車でいったほうがいいよ