紫の宇宙人
ここは様々な色が一時に楽しめるおすすめポイントです。
赤い線付近
ここは、淡い色合の紅葉が続きます。特に池側が綺麗です。また、苔に散った紅葉もこの周囲で散見できます。赤い線をさらに下の方にすすんでいくと阿弥陀堂の前(オレンジの宇宙人)まで行けますが、この線から下の方は、若干色づく時期が遅めです。
岩垣紅葉
「奥山の岩垣紅葉散りぬべし 照る日の光 見る時なくて」と、古今和歌集に読まれた紅葉です、急な斜面に生えているのが特徴です。ライトアップ時にはここまでは行けません。
黄色い宇宙人
ここは橋の上で、池がよく見えるので人気の撮影場所です。ゆえに、滞留が禁止されています。ですが、橋を渡った先から撮影すれば、ご覧のように池を写すことができますので、ご安心下さい。
緑の宇宙人
ここは多宝塔が見える絶妙のポイントです。先ほどの写真もここで撮影しています。
見逃さないでね
やかん
やかんマークのところに茶店があります。ライトアップ時も営業しています。
紅葉ライトアップ
永観堂のライトアップは大変な人気です。例年17時30分からスタートしますが、この時点ですでに行列ができています。早めに並んでまっているのが得策です。ゆっくり見ると1時間くらいかかります。茶店が夜間でも空いていますので、ゆっくりご覧になるのがおすすめです。ライトアップ時は昼間と異なり、境内は一方通行になります。
他の場所のライトアップに行こうとすると、すべて中途半端になる可能性が高いので、永観堂一本に絞るのがよろしいでしょう。どうしても他の場所のライトアップもご覧になりたいのであれば、近くの天授庵でしたら、時間的に間に合います。早めに永観堂に入れば、天授庵にも行くことが出来ます。
昨年は11月7日から12月6日までの約一ヶ月間に亘り行われ、拝観料は大人600円でした。2018年の予定はまだ公式に発表されていないようですので、確認が取れ次第、本ページに追記します。
永観堂とは?
永観堂の歴史
永観堂とは正式な名称ではなく、正式名称は「聖衆来迎山無量寿院禅林寺(しゅうじゅうらいごうざんむりょうじゅいんぜんりんじ)」といいます。現在の永観堂のある場所は、もともとは藤原関雄という平安時代の文人・官僚の山荘があった場所です。ここに空海の弟子である、真紹僧都(しんじょうそうず)という僧侶がこの山荘を買取り、仏教寺院を建立したのが始まりです。このお寺が863年に清和天皇の勅許により定額寺に定められ、禅林寺となります。定額寺とは、大宝律令、平安時代には太政官符(一般国民に対しても拘束力がある通達のようなもの)でも禁止されてい私寺(しじ)を官寺に編入することで、私寺i.e. 違法状態にあるお寺を回避する手段です。この当時は真紹僧都が空海の弟子であったことからもわかるように、真言宗の道場でした。
その後、中興の祖、永観律師(お寺の名称は「えいかんどう」ですが、「ようかんりっし」と読みます。)の時代に念仏寺となります。永観律師は東大寺で三論集を学びますが、とりわけ阿弥陀/浄土信仰に念仏修行に励み、病人救済などの慈善事業をはじめることとなります。永観は東大寺別当(寺を統括する僧)に任ぜられるほどの高僧であり乍、出仕など表舞台にでることを好まず、念仏行に専念し、また前述の通り、慈善事業を行うなど人柄にも優れ、白河上皇も帰依するほどの人物でした。「永観堂」と呼ばれるのも永観律師にちなみます。
見返り阿弥陀像
もともとは聖武天皇の御本尊で、東大寺に安置されていましたが、永観律師の勧進の功績により、永観が京都に持って帰ることになりました。東大寺の僧が取り返そうとしましたが、阿弥陀像は永観律師の背中から離れようとしなかったため、僧たちは諦めて帰ったという逸話があります。
2月の早朝、永観律師が夜を徹して念仏修行をしていたところ、堂内に人の気配を感じると、目の前を御本尊の阿弥陀如来が歩いていました。阿弥陀如来は立ちどまり、振り向きざまに、「永観、遅し」と永観律師に言葉をかけられました。その時の様子を留めたのが阿弥陀堂内の阿弥陀如来立像です。
永観堂基本情報
- 名称 山号は聖衆来迎山(しゅうじゅうらいごうざん)
- 正式名称 無量寿院禅林寺 (むりょうじゅいんぜんりんじ)
- 住所 〒606-8445 京都府京都市左京区永観堂町48
- 電話 075-761-0007
- FAX 075-771-4243
- ウェブサイト 永観堂公式ホームページへ
- 拝観時間 9:00~17:00(最終受付16:00)
- 拝観料 大人 600円 小中高校生 400円
- 所要時間 1時間~
尚、拝観時間、拝観料などは変更される可能性があります。
永観堂へのアクセス
JR京都駅、京阪、阪急からのアクセス
地図
JR京都駅から
市営地下鉄烏丸線に乗り烏丸御池で東西線に乗り換え、蹴上(けあげ)駅で下車。徒歩約15分。
阪急から
烏丸駅で下車し、四条駅から市営地下鉄烏丸線に乗り烏丸御池で東西線に乗り換え、蹴上(けあげ)駅で下車。徒歩約15分。
京阪から
三条駅で下車し、三条京阪駅から市営地下鉄東西線に乗り、蹴上(けあげ)駅で下車。徒歩約15分。
バスでのアクセス
紅葉の時期のバスでの移動は推奨しませんが、参考までに近隣のバス停をご紹介します。
市バス5系統 南禅寺・永観堂道バス停より徒歩5分。
市バス32、93、100、102、203、204系統 東天王町バス停より徒歩10分。
注意 5、100、102系統は混雑するので避けた方が無難です。例年、5系統は紅葉期間中、南禅寺・永観堂道バス停に止まらないものがあります。
各地からのアクセス方法は以下のリンクをご参照ください。