この記事の構成
- 1ページ目 概説、2023年の日程、時代祭の歴史、時代行列のコース、有料観覧席、交通規制、どこでみるか
- 2ページ目 時代行列1 明治時代、江戸時代、安土桃山時代
- 3ページ目 時代行列2 室町時代、吉野時代(南北朝時代)鎌倉時代
- 4ページ目 平安時代、延暦時代、前列、神幸列
このページのもくじはこの下にあります。
藤原時代(平安時代)
藤原公卿参朝列
藤原氏が全盛を極めた時代の装束を再現しています。国風文化最盛期の様子です。
平安時代婦人列
遣唐使が廃止され、国風文化が醸成されていく過程を見ることが出来、かなり興味深い列です。
巴御前。源義仲に仕える一騎当千の女性の武者。源平盛衰記に書かれた様を再現しています。
横笛。出家した滝口入道を追って嵯峨の往生院へ向かう、平家物語の一場面を再現しています。
常盤御前。源義朝亡き後、子を連れて六波羅へ向かう様子を再現しています。牛若丸は常盤御前の懐にいます。
紫式部は女官の略装、清少納言は正装女御装束という服装です。
右側が小野小町です。当時の神像を参照して作られた衣装です。左側の人は侍女です。
右側の人は和気広虫(わけのひろむし)という人です。和気清麻呂公の姉です。蛤御門から烏丸通を下がったところにある護王神社に祀られています。孤児を引き取り育てていたことで有名です。左側の写真はその孤児たちです。
桓武天皇の御代に尚侍を務めた人で、百済王氏の出身です。
延暦時代
延暦武官行進列
坂上田村麻呂(白い馬)が東征を終えて都に帰ってきた様子を再現しています。田村麻呂の金箔が張られいた鎧が再現されており、大変きれいです。田村麻呂が創建したといわれる清水寺の境内に阿弖流為と母礼の碑があります。
延暦文官参朝列
延暦時代の公卿諸臣が朝廷に参上する様子を再現しています。
三位。行列のなかで最も位が高く、平安神宮に行列と御鳳輦が戻った時に、御鳳輦の前で祭文を奏上します。
四位
五位
六位
神饌講社列
神前に供する神饌を運びます。写真の櫃は神饌唐櫃と言います。
前列
概要
神幸列に先立ち、雅楽の演奏をしながら、進んでいきます。
御賢木
賢木が現れ、一気に祭祀の側面が強調されます。
迦陵頻伽
「かりょうびんが」と読みます。極楽浄土に住む鳥です。
胡蝶
蝶のことです。源氏物語の胡蝶は船楽の胡蝶舞にちなみます。
神幸列
御鳳輦
これが御鳳輦(ごほうれん)です。御神輿のようにみえますが、天皇陛下の公式な乗り物です。写真の御鳳輦には、孝明天皇の御霊がお乗りになっています。
こちらは桓武天皇の御霊がお乗りになっている御鳳輦です。先述しました、護王神社の壁には桓武天皇が平安京にお越しになった際の様子が絵で描かれているのですが、その絵には御鳳輦が描かれています。
二柱の御霊は市内を御巡幸しながら、市民の様子をご覧になりながら平安神宮にお還りになります。
白川女献花列
比叡山のふもとから御所に季節の花を届けていたので、神幸列に参加します。時代祭では神前に献花します。
弓箭組列
明治維新では山国隊とともに東北鎮護の任にあたりました。
ここが行列の最後尾です。通過するまでの所要時間は約2時間。一行は堺町御門から平安神宮に向かっていきました。到着後は平安神宮の大極殿で大極殿祭並還幸祭行われ、先程の延暦文官参朝列の三位が祭文を奏上した後、御鳳輦の中の二柱の御霊は本殿に戻られます。