高台寺のもみじとライトアップのみどころ
Overview
高台寺は東山に位置する屈指の名所ですが、もみじの名所でもあります。初夏の青もみじから秋の紅葉シーズンまでの約半年ほどの間楽しめます。もみじのみならず、竹林や綺麗な景色も楽しめます。惜しむらくは、紅葉シーズンは大変混雑することです。
以下、紅葉や他の見どころを概観しつつ、混雑回避の秘策などをご紹介いたします。
外出されるか否かは十分な情報を収集の上、ご自身で判断なさってください。本投稿、並びに本サイトは読者の皆様の外出を喚起・推奨するものではありません。見頃の時期はあくまで目安であり、例年変動します。また、本投稿内の記載事項は変更されることがありますので、ご注意ください。上記、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご決断・確認ください。
2023年秋の特別夜間拝観(ライトアップ)
- 日程 10月21日(土)~12月10日(日)
- 拝観時間 17:00点灯~22:00閉門(21:30最終受付)
- 拝観料 600円
入れ替え制じゃないよ。
9:00から拝観できて、そのままライトアップに突入だ
高台寺のもみじを楽しめる場所
ねねの道
秀吉の死後、高台寺門前に居を構えたねねが毎日墓所まで馬にのって通ったみちです。2億円かけて電信柱が地中に埋設されました。所謂京都らしい景色をたのしむことが出来ます。
入口
薄緑の宇宙人のところから登っていきます。もみじのトンネルをくぐりながら進んでいきます。
拝観受付
写真は庫裡の入口です。いきなりご覧のような綺麗な紅葉を見ることができます。お茶会受付の看板の矢印の方向にすすむと拝観受付です。入口には夢と書かれていますが、この書は秀吉公辞世の句、「露と落ち 露と消えにし 我が身かな 難波のことも 夢のまた夢」にちなみます。
地図上、トイレマークの辺りが入口です。ここで拝観権を購入します。大人600円、中高生250円です。後ほどご紹介しますが、混雑回避のため、ここでは拝観券を購入しません。境内に入ってすぐのところにトイレがあります。境内のトイレはここだけですので、ご留意ください。拝観ルートは赤い線で示してあります。以下、ルートに沿いながらみどころをご紹介します。
銅閣
赤い宇宙人から、銅閣を眺めることができます。正式には大雲院といい、特別公開の折にしか拝観できません。
方丈庭園(波心庭)
昼間
黄色の宇宙人のところです。方丈前にある枯山水庭園です。庭園内にもみじがあります。ご覧のように淡く、繊細な印象です。これは方丈庭園に限らず、高台寺の紅葉すべてについて言えることです。永観堂のような迫力があるものとは異なります。
秋のプロジェクションマッピング
開山堂付近のみどころ
開山堂と後述いたします、霊屋とは、臥龍廊という廊下で繋がっています。
この廊下の下には、臥龍池という池があります。紅葉シーズンにはこの池が水鏡になり、紅葉は映ります。この「臥龍」という言葉は文字通り、龍が臥すという意味です。臥龍廊の写真を見て頂ければお分かりかと思いますが、龍の背中のような形をしています。お寺には何かと龍をモチーフにしたものが多くあります。これは龍=水神 i.e.水を司る神様、というところからきています。お寺は木造なので、火事が起こらないようにとの願いから、例えば天井に龍の絵がかいてあったりします。
霊屋(おたまや)
以前は夜間拝観時にはプロジェクションマッピングが行われました。
開山堂周辺
昼間
タコマークの所です。高台寺の開山、三江紹益が祀られ、天井は秀吉とねねの御所車のものと伝えられます。(写真の屋根)ここに臥龍池という池があります。このほとりにもみじが植えられています。写真左側のもみじが例年真っ赤に紅葉し、綺麗です。
繊細な紅葉ですよ~
ライトアップ
ライトアップ時は水鏡が秀逸です。ここが高台寺のもみじの最大のみどころとなります。
ゆっくり見たいところどすえ
霊屋(おたまや)
続いて紫の宇宙人のところです。ねねが秀吉公の菩提を弔うために建てた私的な廟です。中には秀吉公、ねね夫妻の像があります。内部は高台寺蒔絵と呼ばれる蒔絵で装飾され、とても繊細なものです。建物は重要文化財に指定されています。この建物の下に北政所様が埋葬されています。秀吉公はここからほぼ真南にある豊国廟(智積院の東にあります。)に埋葬されています。写真を撮るのは憚られるので、撮影はしたことがありません。ご自身で実際にご確認下さい。
上の地図上のお寺マークが「豊国廟」という秀吉公が埋葬されている場所です。地図を拡大して頂ければ、ちょうど開山堂と霊屋が豊国廟の方角を向いているのがお分かりいただけるかと思います。
傘亭と時雨亭
いずれも霊屋から登ったところにあります。黄色の宇宙人マークの場所です。珍しい二階建ての茶室です。両者とも伏見城から移築されました。夜にはライトアップされます。
傘亭
内側から見た屋根の様子が傘に似ていることから傘亭と呼ばれます。
時雨亭
珍しい二階建ての茶室です。この辺りから京都タワーが見えます。
竹林
緑の宇宙人マークの場所です。傘亭と時雨亭の先には、竹林があります。竹林と申しますと、嵐山のものが有名ですが、高台寺にも(嵐山にくらべれば)ささやかな竹林があります。竹林のライトアップは嵐山の場合、12月の花灯路のときなど、短い期間しか見ることができませんが、高台寺は年間を通じてライトアップがおこなわれますので、気軽に見ることができ、オススメです。他にも近くの青蓮院でも竹林のライトアップが行われます。あしもとに気を付けないとこけます。
暗いからで気をつけてね
高台寺天満宮
赤いピンが出口で、その先にある鳥居マークの場所は高台寺の鎮守社、高台寺天満宮です。ここは東山花灯路で狐の花嫁が参拝する場所です。狐の嫁入りについては、こちらで詳しく解説しています。
紅葉を見たあと一服
湖月茶屋
水色のコーヒーマークの場所です。ここの甘酒はおすすめです。
高台寺茶店
緑色のコーヒーマークの場所です。
オレンジ色の宇宙人マークの場所からは八坂の塔と京都タワーが一望できます。ここは見逃しがちなので、是非行ってみて下さい。
高台寺混雑回避の秘策
紅葉シーズンの京都は年間で最も混雑しますが、高台寺は恐らく一番混雑します。特に夜のライトアップ時が顕著で、入場券購入のための列ができ、一時間近くまつこともあります。これを回避する必殺技がございます。高台寺・圓徳院・掌美術館共通拝観券(900円)です。高台寺の他の二者を拝観できるお得な拝観券です。あらかじめ圓徳院入口(緑のお寺マーク)、若しくは掌美術館でこの共通拝観権を購入します。購入したら、購入した場所を拝観します。残ったチケットで夜の高台寺に臨みます。
圓徳院と掌美術館は夜でも空いていますが、高台寺は夜は修羅場と化しますので、必ずこの方法をとって下さい。夜と昼で分かれているわけので、昼間に購入しても構いません。
かならずこの方法でいけよ。
高台寺とは?
高台寺とは豊臣秀吉の正室、ねね(おね)/北政所(出家後は高台院)が秀吉公の供養のために創建したお寺です。もともとは高台院の生母を供養するために建立した、寺町通にあった康徳寺というお寺が母体になっています。さきほどご紹介しました開山堂は康徳寺から移築したものです。創建当時は曹洞宗のお寺でしたが、のちに臨済宗に改宗しています。境内には枯山水庭園と池泉式回遊庭園があり、四季を通じてライトアップが行われます。
高台寺基本情報
- 名称 鷲峰山高台寺(じゅぶざんこうだいじ)
- 正式名称 高台寿聖禅寺(こうだいしょうぜんじ)
- 住所 〒605-0825 京都府京都市東山区高台寺下河原町526番地
- 電話 075-561-9966
- FAX 075-561-7387
- ウェブサイト 高台寺公式ホームページ
- 拝観時間 9時~17時半(受付 17時終了)
- 所要時間 1時間~
- 夜間特別拝観 日没後点灯〜22時(21時30分受付終了)
- 拝観料 大人600円 小中高生250円
- 高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院 共通拝観券 900円
高台寺へのアクセス
JR京都駅から
京都駅前バスターミナルのA2乗り場から市バス17系統に乗車。円山公園に行くには、100、206系統などで東山安井バス停まで行くのが一番の近道ですが、原則このルートは込むので、本サイトでは17系統の利用を推奨します。(四条河原町で停車する系統ならどれでも構いませんが、17系統が空いています。)
四条河原町バス停で下車し徒歩で円山公園へ。徒歩約15分。おかえりの際は、宇宙人マークの場所(同じく四条河原町バス停)から市バス4、17、104、205系統などでJR京都駅へ。(ここから乗る場合はどの系統も混雑しています。)
京阪四条河原町駅・阪急河原町駅から
各駅から徒歩約15分。
高台寺の駐車場・駐輪場
高台寺の駐車場があります。自家用車は1時間600円、以降、1時間ごとに300円追加。24間開いてます。自転車は200円です。詳細は高台寺駐車場HPからどうぞ。