概観
- 本投稿では京都にある地主神社の縁結びのご利益を大国主命など御祭神に基づき、根拠を踏まえ解説します。
- 恋占いの石やその他末社のご利益や参拝方法、守りはおみくじなどの授与品についてもご紹介します。
- 境内にある末社はすべて恋愛運・心願成就にききめがあります。
工事のため、2024(令和6年)年12月まで拝観停止です。
八坂神社に行くしかねーべ
御本殿 大国主命
概説
ご本殿には、数柱の神様祀られていますが、縁結びと特に関係が深いのが、主祭神の大国主命になります。以下、ご利益とその根拠を詳らかにします。
大国主命とウサギさん
地主神社の主祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られています。出雲大社の御祭神として、毎年10月、出雲に集まった日本中の神様とともに男女の縁を取り持つ話し合いをすることから、縁結びの神様として知られています。
故に、大国主命が祀られている地主神社御本殿には、縁結びのご利益があります。
また、大国主命が結婚した神様は計6柱、子供は180人(古事記)/181人(日本書記)と女神とのご縁が多かったことも良縁のご利益に貢献していると申せましょう。
同様に、ウサギさんにも縁結びのご利益があります。むかしむかし、大国主命は八十神(やそがみ)という兄弟神たちが八上比賣(やがみひめ)に求婚しに行くに際し、荷物持ちをさせられていました。この時、海岸に毛のないウサギさんが倒れているのを発見しました。ウサギさんは和邇(わに。サメと考えられています。)をだまして一列に並ばせたて、橋の代わりにして海を渡ってきたところ、渡りきる寸前でサメをだましたことがばれてしまい、体の皮をはがされてしまったのです。
これを見た八十神は、海水を浴びて山の上で日光を浴びて風に吹かれていれば治る旨とウサギさんに伝えたまま立ち去ります。その通りにしたウサギさんは体中の皮膚が裂け、痛さのあまり泣き出します。
このとき、列の最期で荷物持ちをしていた大国主命が通りかかり、水門に行って体をあらい、ガマの穂写真のうさぎさんが手にもっているもの)を敷き詰めてその上を転がり、花粉を体につければ治る旨伝えます。その通りにしたウサギさんは元の姿に戻ることができました。
ウサギさんは八上比賣は八十神ではなく、大国主神の求婚を受け入れると伝えます。その後、うさぎの予言は的中し、兎神を称されるようになりました。
このようにウサギさんにも縁結びのご利益があります。
大幣は伊達じゃないぜ
恋占いの石
ご本殿の前にはご覧のような石が二つ置かれています。これらは「恋占いの石」と呼ばれます。二つの石の間には10メートルほどの距離があり、一方の石から他方へ、目を閉じたままあるきます。うまくたどり着ければ恋が叶います。一回でたどり着けば早く、そうでなければ、その分、恋の成就が遅くなります。この石はアメリカの原子物理学者により、江戸時代のものであると証明されているそうです。(地主神社パンフレットより)
しつもん
この前、修学旅行生の方が友達に誘導されながら進んでいましたが、アリなんでしょうか。
別にどこにも「人の手をかりてはいけない」とは書いてなかったぜ。境内は混雑してるからこっちの方が安全だべ。
祓戸大神
ご本殿向かって左には祓戸大神(はらえどおおかみ)という神様が鎮座しておられます。この神様は祓詞(はらえことば)という、神事に先立ち唱えられる祝詞の中に出てくる神様で、不浄なもの一切を清めてくださいます。手に水晶をお持ちになっているので、これに触れさせていただきながら、ご利益をいただきます。
隣には人形祈願所というものが設けられています。これは、人形(ひとがた)を自身の身代わりにして、罪穢れを祓い流すもので、ひな祭りの原型や、夏越の祓などで目にすることができます。葵祭の斎王代御禊の儀でも同様のことが行われます。
ビデオでは形代を体にこすり、その後、息を吹きかけています。
地主神社では、人形に取り除いてほしいこと、氏名、年齢性別を人形に書き込みを体にはこすらずに、息を三回吹きかけます。その後、先ほどの桶の中に浮かべ、お祓いをします。