2025年最新
本年は開催は3月3日開催よていです。詳細は公式サイトの年中行事のところをご覧下さい。
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以下は昨年の日程です。本年も同様の予定です。
- 期日・・・令和7年/2025年3月3日
- 場所 ひとまち交流館(地図上の赤い宇宙人)
- 参観券 3,000円 当日券のみ 180名限定
- 13:00~13:20 ひな人形について講話
- 13:30~14:00 ひな遊び実演 貝合わせ・投扇興など
- 14:00~14:40 りあるおひなさま着付け(男雛は束帯 女雛は十二単)
- 14:50~ ひと雛勢ぞろい 天児の儀、官女の舞
- 16:00 終了 全員退出
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鳥居マークがいちひめ神社、赤い宇宙人がひとまち交流館だよ。
市比賣神社のご利益 女人守護
市比賣神社の五柱の御祭神はすべて女神です。祀られているのは、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)市寸嶋比賣命(いちきしまひめのみこと)多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)の宗像三女神と、神大市比賣命(かみおおいちひめのみこと)、下光比賣命(したてるひめのみこと)です。
宗像三女神 a.k.a. 市寸嶋比賣命, 多岐都比賣命, et 多紀理比賣命のご利益
まずは最初の三柱から。この三柱は須佐之男命が天照大神と誓約(うけい。うらないの一種)をしたときに、刀をすすいで嚙み砕いたときにうまれ、須佐之男命の潔白の証明となりましたことから清廉潔白の象徴とされます。故に心身ともに清廉になれるというご利益があります。
また、歴代の天皇をお守りするように、天照大神から神勅(しんちょく。かみからの命令)をうけました。さらに、道主貴(みちぬしのむち)ともよばれ、道にかんする神様として、海上交通などの守護神として祀られています。このことから、良い方向に導いて頂けるというご利益があります。
さらに、市寸嶋比賣命(上の画像)は三柱のなかでもとりわけ美人だったため、心身ともに美しくなれるというご利益があります。
神大市比賣命のご利益
神大市比賣命はあまり耳になじみのない神様ですが、素戔嗚尊の二番目の妻で、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)の母神で市場の神様です。宇迦之御魂神とは所謂お稲荷さんのことです。このことから、豊穣や発展、商売繁盛などのご利益があります。
下光比賣命のご利益
これは調べてみたのですが一寸わかりません。大国主命と多紀理比賣命の娘とされています。良縁、安産、子授けなどのご利益があるといわれる所以でしょうか。
まとめ
上記に鑑みれば、境内におわします女神が先述のご利益を以て全力で女性を守ってくださると解することが出来ます。
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安心してくださいね~
市比賣神社のご利益 女人厄除け
歴代の皇后からも崇敬され、皇后陛下勅願所とされていた経緯、また、皇后陛下「女人厄除け祈祷」を受けられたという事実から、厄除けの効果があります。
市比賣神社のハッピーカード守り
市比賣神社にはハッピーカード守りというお守りがあります。他の神社のお守りですと、既成のお守りを頂くのですが、市比賣神社のハッピーカード守りは自分の名前と有効期限を書いてもらえます。これらがかかれたカードをプラスチックでラミネートしていただけます。財布やカードケースにいれて携帯できるようになっています。
初穂料はカードのみは800円で、申込用紙に記載されている願い事一つにつき、1000円の初穂料を納めます。その後、約5~10分程度で完成します。このお守りは女優の羽田美智子さんという方が(すんまへん私は日本人なんですがテレビとか日本の雑誌を見ないのでよく存じ上げません。)、身に着けていたらいいことが起きて、ついには結婚できたと紹介しはったことで有名になったそうです。
お守りが効く・効かないという話題はよく取り上げられますが、ここでは上記のような客観的な証拠(といっていいんでしょうか)がありますので、
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効くよ。
市比賣神社の姫みくじ a.k.a. 姫だるま
だるまさんのような形の人形におみくじが入っています。初穂料800円。おみくじを引いた後は、このだるまさんを持って帰えるか、後述の天之真名井に置いて帰るかします。
市比賣神社の天之真名井 a.k.a. 一願成就の井戸
天眞名井とは、『日本書紀』では、素戔嗚尊が先述の誓約を行った際、刀をすすいだ場所とされています。(ただし、公式サイトでは市寸嶋比賣命と表記されているので、市比賣神社では『古事記』に則っているようです。)
市比賣神社のにある天の真名井では約300年間、皇室で誕生の際には産湯として用いられました。洛陽七名水の内の一つに数えられます。
絵馬を奉納し、この水を頂いた後、祈ると願いが叶うとの言われから、「一願成就の井戸」とも呼ばれます。
先述の姫みくじを置いて帰るのもこの言われに基づくものと解されます。
市比賣神社の歴史
平安京には左京・右京に公設の市場(西市・東市)がありましたが、左京側の市場を守護神として、桓武天皇により、平安京遷都の翌年、795年に創建されたと伝えられます。このことから、元来は市場の神様として、商売繫盛のご利益がある神社ですが、後述いたしますように、御祭神がすべて女神であることから、女人守護・女人厄除けのご利益もあります。もともとは現在の西本願寺の辺りにありましたが、豊臣秀吉上洛後、現在の場所に移されました。
現在はご覧のように、マンションの一角を占めています。一枚目が道路から見たところ、二枚目が赤い屋根をくぐった先です。パティオの中に神社があるような感じです。鳥居の先に本殿があります。お守りなどは一枚目の写真の右側の入り口から社務所に入っていただきます。
市比賣神社のひなまつり
市比賣神社では例年、ひいなまつり(ひなまつり)が3月3日に行われます。ひなまつりのはじまりは、一説には、五節句の内の一つ、上巳の節句に行われた平安時代の貴族の遊びが転じたものとされています。ここでは御所を模した飾りつけなどを楽しんでいたようです。
これが形代に穢れを乗り移らせて川に流す行事と結びついたものと推認されます。現在でも、下鴨神社では、流し雛という行事が行われています。
ひいなまつり当日は、市比賣神社には「天児(あまがつ)」という人形が雛人形と一緒に飾られます。これは平安時代の貴族が、自らの子に降りかかる災難を代わりに受けるために、用いたもので、三歳ころまで、身に着けさせたものです。もともとは神事に用いられたものでした。『源氏物語』にも記述されています。
尚、当日は拝殿で天児(写真のものとは異なり、小袖を着ていないもの)をもちいた祈願を行うことが出来ます。
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天児は夏越の祓や斎王代御禊の儀で用いられる人形(ひとがた)と同じ役割をしているよ。
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祓っつーのは日本神話に起源を持つのよ。ヘビ文字でよかったら参照してくれ。