貴船神社の御祭神と恋愛運/縁結び/復縁との関係
本宮
高龗神(たかおかみのかみ)
龗とは龍の古語であり、龍神 i.e. 水の神様です。ここから、雨ごい、雨やみの祈願が行われるようになります。歴代の天皇もたびたび勅使を送っています。
また、先程申し上げましたように、「気が生まれる根源としての気生根」との由来から、万物の根源たる、「気」の生まれる場所として、運気が回復、上向くなどのご利益があります。
結社 (ゆいのやしろ)
磐長姫命(いわながひめのみこと)
瓊瓊杵尊(天照大神の孫)が木花咲耶姫命(このはさくやひめのみこと)と結婚する際、父の大山祇(おおやまつみのみこと)が姉の磐長姫命とともに嫁しましたが、瓊瓊杵尊は磐長姫命の容姿が気に入らず、父のもとに返しました。この時、磐長姫命はこれを恥じて、以降、人々に良縁を授けるべく、結社にとどまることにしました。ここから、縁結びの強力なご利益があります。
奥宮
高龗神と玉依姫命
玉依姫命とは先程ご紹介しました、黄船に乗って貴船の地にたどり着いた、神様です。上賀茂神社の御祭神、賀茂別雷神の母神に当たります。航海の安全を守る神様として信仰されています。
三社詣で恋愛運を高める
先ほど申し上げましたように、御祭神が強力に恋愛運を後押ししてくださり、恋愛成就や復縁の効果があります。これをさらに強固にする、三社詣という参拝方法があるのでご紹介します。次章から、本宮、奥宮、結社と三社詣ですすんでいく順番にそれぞれの見所をご紹介していきます。
ききますよ~
三社詣1 本宮
鳥居
まずはバス停を降りたら、上に登っていきます。
しばらくすると、鳥居が見えてきます。これが貴船神社本宮の鳥居です。折角なので、ライトアップ時の写真をご覧ください。
ここを登っていくと本殿です。雪の日の写真をどうぞ。
ここを登り切ると、本殿に入ります。
本宮
本殿はこうなっています。
絵馬
雨やみの時は、白い馬、雨ごいの時は黒い馬を奉納していました。このように、元来、神社には神馬を奉納していましたが、時とともに簡略化され、現在の絵馬になりました。
よんだ?
現在では神馬を有する神社は少なくなりました。京都では上賀茂神社で週末に目にすることが出来ます。先ほどご紹介いたしましたが、貴船神社は明治以前は上賀茂神社の境外摂社で、上賀茂神社の御祭神たる賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)が祀られていたこともあります。
絵馬は全部で四種類あります。
もみじ絵馬は秋になると色づきます。絵馬は龍船閣(上の境内の写真をご参照下さい。手水舎の斜向かいにあります)に置いてあるので、横の箱に初穂料を納めます。
結び文
短冊にねがいごとを書き、本宮ではなく、結社(ゆいのやしろ)に奉納します。結社にも同じものが置いてあります。初穂料200円。横にある箱の中に収めます。
御神木
本殿下にある御神木(桂)です。生命の根源たる気の回復にご利益があります。
石庭 天津磐境(あまついわさか)
天津磐境とは古代の人々が祭祀をおこなった場所のことです。近代を代表する日本の作庭作家、重森三玲(しげもりみれい)により、貴船川から産出される貴船石を用いてつくられました。
水占みくじ(みずうらみくじ)
貴船神社では水占みくじという珍しいおみくじがあります。初穂料200円。
乾いた状態ではなにもかいてありません。
これを拝殿の向かい側にある「水占斎庭(みずうらゆにわ)」というところで水に浸します。
するとこんな風に字が浮き出てきます。この水占斎庭の御神水は持ち帰ることもできます。持ち帰るための筒の授与を受ることができます。初穂料300円。