三社詣2 本宮~奥宮
結社 ゆいのやしろ
本宮でお参りを済ませたらいったん車道に出て、さらに上に登っていきます。道なりに進んでいくと、最初に結社がみえてきますが、三社詣では、まず先に奥宮にお詣りします。これは、奥宮に祀られているのが、主祭神たる高龗神であるためです。本宮から奥宮までは徒歩約10分程度です。
順番を間違えるなよ。
相生の杉
樹齢1,000年を超える、御神木です。夫婦和合の象徴として寄り添うように佇んでいます。
思ひ川
ここはかつて、奥宮に本殿があった頃、禊川だったところです。和泉式部の逸話と相まって、思ひ川とよばれます。現代の我々は、奥宮入口付近の手水で身を清めます。
思ひ川を超えると参道が始まります。
三社詣3 奥宮
参道のどんつきに奥宮の楼門があります。手水はこの手前にあります。
楼門をくぐると、「連理の杉」と呼ばれる御神木があります。連理とは二つの木が一つに和合していることです。ここでが、杉とカエデが和合しています。
奥宮本殿前に「御船形石」があります。玉依姫命が乗ってきた黄船を石で囲んで隠したものと伝えられます。
ここが奥宮です。下には巨大な龍穴が開いています。江戸時代、大工がノミを落としたところ、ノミが舞い上がってきたという言い伝えがあります。改築などの際には「附曳神事」という特殊な神事が行われるところ、平成23年に行われた解体工事に際しても、行われたそうです。(貴船神社ホームページ参照)なお、確実に龍穴があるのは、ここと八坂神社です。
三社詣4 奥宮~結社
先ほど来た道を戻ります。
三社詣5 結社
先ほど通過しました、結社にもどってきました。右側の階段を登っていきます。
登った先に結社があります。
ここに先ほどの結び文を奉納します。結び文はこの結社にも置いてあります。
これは神様の乗りものとしての船に見立てた、天然石、「天の磐船」です。
境内には和泉式部の歌碑があります。これは、『後拾遺集和歌集』に収録された一句で、「物思へば沢の蛍もわが身よりあくがれいづる魂かとぞみる」と詠まれています。これが、夫の藤原保昌と夫婦仲がうまく行かなくなった時、貴船神社にお参りした際に読んだうたです。その後、二人の夫婦仲はもとに戻ったそうです。この逸話からもお分かりのように、古来から、縁結びの神様としての信仰が厚かったのです。