その他の見所
上の写真の地図に番号が振ってありますので、以下、参照しながらお読みください。
舎利殿へのアプローチ
金閣寺入り口から入ってすぐのところですが、ここは秋になると紅葉がとても綺麗です。ここも外れがない場所の一つです。ということは、晩春から夏にかけての青もみじもきれいということです。(地図上1)
総門
臨済宗のお寺の正門のことです。我々もここから入ります。心して参拝しましょう。(地図上2)
舎利殿
金閣を背後から見ることを「見返り金閣」と呼びます。金閣でも桜や紅葉を楽しむことができますが、正面からは桜や紅葉は視界に入ってきません。この位置ですと、衣笠山が背後に見え、特に紅葉の時期にはご覧のような景色を見ることができます。(地図上3)
鏡湖池
金閣寺の前にある池です。北山殿時代の名残です。金閣寺はこの池を中心とした池泉回遊式庭園になっています。向かって右側には衣笠山が見え、借景になっています。ここでは水鏡を楽しむことができます。
水鏡とは、文字通り池などを鏡面に見たてることです。
金閣寺の前には「鏡湖池(きょうこち)」と呼ばれる池があります。水面が穏やかな日ですと、ご覧のように池に映る舎利殿を見ることができます。
方丈と方丈庭園
先程申し上げましたように、方丈が金閣寺の御本堂にあたります。内部には聖観音菩薩座像、足利義満像、夢窓国師像などを祀ります。
変わった形の松は「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」いい、義満の盆栽だった松を育てたものと言われます。宝泉院、善峯寺の松と並び、京都三大松と呼ばれます。
西方極楽浄土に向かう帆掛け船だから西を向いているよ。
また、後水尾天皇手植えの侘助椿もあります。(地図上4)
銀河水
義満がお茶の水を汲んだと言われます。(写真5)
龍門の滝
中国の黄河上流にある龍門という渓谷にある三段の滝を登りきった鯉は龍になるという、中国の故事に基づく滝です。これにちなみ、龍門爆とよばる庭園の滝の形式に属します。”Carp stone” と書いてるのは滝を登る鯉を表した「鯉魚石(りぎょせき)」と呼ばれる石です。(地図上6)
龍門の瀧につきましては以下のリンクをご覧下さい。
また、この滝のには観音石(1)、猿石(2)、碧巌石(3)が配されています。
これは、ある禅僧が悟りの境地を問われた時の「猿抱子帰青嶂後、鳥啣花落碧巌前」という答えに由来するものです。
これはよー、”猿は子を抱いて青嶂(しょうへき)の後に帰り、鳥は花を啣(ふく)み、碧巌の前に落つ”って読んで、”おサルさんは青々として切り立った裏山へ帰って、トリさんは花を咥えて苔のむした岩に降りる”っつー意味よ。碧巌録の「碧巌」はここから来てるっつー話だ。
安民沢
ここはもともとは西園寺家の邸宅があったところですが、現在では池の小島に白蛇(西園寺家の守護神)のパゴダがあり、池の辺りにはお地蔵さんがいます。(地図上7)
夕佳亭
「夕佳亭」とは夕方にいい景色がみられる家という意味です。
床柱には南天の木が使われています。このように太い南天は大変珍しい物です。数寄屋造(茶室風の簡素な住居のこと)で金森重近(野々村仁清を見出した、宗和流の祖)好みと言われます。(地図上8)
不動堂
金閣寺に現存する一番ふるい建物です。弘法大師が作ったとされる石不動明王や不動明王立像などがあります。普段は非公開ですが、節分と送り火の日に公開されます。(地図上9)
次のページは金閣寺の四季です。