15
石庭には全部で15個の石が配置されています。15という数字は、月が15日で満ちることから、東洋では完全を意味します。龍安寺石庭ではこのうち14個しか見えないので、完全の中の不完全を意味してるというものです。

でも実際は全部見える場所があんべ?

こういう庭は旦那の間(庭に面している三つの部屋のうち、庭を正面にみたとき一番右にある部屋)からみることになってるんだよ。そこからは見えないんだよ。(入れませんが、全部見るには立たないといけないので、部屋に座れば見えないはずです。)
十六羅漢遊行
羅漢は阿羅漢とも呼ばれ、仏教で悟りを得た聖者のことをさします。仏法を護持することを誓ったものを特に十六羅漢と呼びます。先ほど申し上げましたように、龍安寺の石庭には15個の石がありますが、十六羅漢の内の15人を表します。残りの一人は遊行してるので石庭にはいません。
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この説では、15個の石を5つのグループに分けます。陰陽道では奇数は縁起がよいとされることから、これらの石が吉祥だとします。
五智五仏/五知如来
五智如来像(如来部)
概説
大日如来像(1)
密教で、宇宙の真理、若しくは宇宙そのものを体現します。智拳印という印相を結んでいますので、金剛界曼荼羅の大日如来像を表しています。15世紀の土一揆により、焼失したため、室町時代に再興されたものです。
阿弥陀如来像(2)
サンスクリット語で「量り知れない光、若しくは寿命をもつもの」という意味で無量寿仏と呼ばれることもあります。西方の極楽浄土を統べ、「南無阿弥陀仏」と唱えたすべての人を極楽浄土へと導きます。往生するときに迎えに来てくれます。平等院鳳凰堂の本尊や永観堂の振り返っている仏像も阿弥陀如来像です。
宝生如来像(3)
宝から生まれたもの、という意味で、全ての事物を平等に扱うという「平等性智」を表します。
不空成就如来像(4)
「不空」とは「空しくない」、すなわち満ち足りていることを示します。何者にもとらわれずに実践するという「成所作智」を表します。
阿閦如来像(5)
「ゆるぎないもの」を意味し、大日如来の清らかな心を意味する「大円鏡智」を表します。悟りが金剛のように固いことを意味します。
五智
この説では、法界体性智、大円鏡智、平等性智、妙観察智、成所作智という密教の知恵を五つの如来にあてはめ、さらに、これらを5つのグループにあてはめます。
ここでは概要をご紹介するにとどめます。さらに詳しく知りたいかたは、以下の立体曼荼羅の記事をご参照ください。

大日如来
法界体性智:永遠不滅の真理を表します。
阿閦如来
大円鏡智:事物をありのままに見ること
宝生如来
平等性智:事物をありのままに見ること
阿弥陀如来
妙観察智:事物を正しく観察すること
不空成就如来
成所作智:正しく行動すること

俺はこれが一番好きだぜ!