概説
京都には年間五千万人以上の観光客が訪れる。市内の名所は往々にして混雑している。今日では所謂オーバーツーリズムの弊害が露見していおり、京都に来てがっかりしたことの筆頭は「混雑」していることであるという。
本投稿ではこの混雑を極力回避し、もって少しでも穏やかに観光すべく、月ごと、混雑する観光地ごとに対策を講じる。最後に最も混雑する金閣寺、清水寺、嵐山、伏見稲荷大社を一日で踏破するモデルコースをご紹介する。なお、市バスの混雑回避については、以下のリンクを参照されたい。
なお、本投稿内の月ごとの混雑状況、バスや電車の時刻などは変更されることがありますので、ご注意ください。右、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご確認ください。
混雑する月
概説
本章では、混雑する月について述べる。まずは、上記のグラフを御参照いただきたい。これは平成29年の京都市を訪れた観光客数月別に表したものである(単位は千人)。平均すると4,699千人である。
混雑を避けたければ、気候が許す限り、なるべく空いている月に訪れることが望ましい。
以下、月ごとに概観しま~す。
1月
一月は平均値を若干上回るが、これは初詣の参拝客が多いためであり、松の内を過ぎてしまえば、人もまばらになり、実際は空いている月である。ただし、寒い。
2月
平均値を下回る。この時期は梅が咲き始めるが、桜のように人気があるわけではないのでこのような数値になる。1月同様に空いている。ただし、鬼のように寒い。
3月
一年で最も突出しているが、これは月初の東山花灯路、月末から桜の開花が認められるためである。すなわち、大半は最終週位に集中している。第一週から三週くらいまではそれほど人は多くない。半ばくらいから、河津桜が咲き始めるので、人が増え始める。冬の終わりと春の始まりが交錯する、おすすめの季節である。後半は三寒四温となるが、まだまだ寒い。
切ねー感じがするぜ
4月
平均を若干上回るが、4月前半の桜の見頃に集中している。桜が終わると、つつじ、サツキを愛でながら、ゴールデンウィークまで静かな日々が続く。けっこう寒い。
5月
観光客の多くはゴールデンウイーク、御陰祭、葵祭の時期に集中しているにも関わらず、平均を若干下回る。これは、右の行事を除けば、かなり空いていることを意味する。すでに新緑の時期に入っているので、所謂青もみじがたのしめる。青もみじは近年人気が上昇しているので、平成30年、令和元年では若干観光客数が増加していると考えられる。
おすすめの季節どすえ。
6月
平均を下回るが、額面通りで構わない。あじさいが見頃になるが、桜や紅葉に比べればそれほど人気があるわけではないので、空いている。そろそろ暑くなる。
7月
祇園祭があるにも関わらず、平均を大幅に下回っている。すなわち、祇園祭(特に前祭)の期間を除けば、空いている。ただし、暑い。
8月
こちらも額面通りで構わない。五山送り火の時が若干こむ。とても暑い。
9月
大きなイベントや人気の植物があるわけでもなく、おそらく一年で一番空いている。ただし、まだまだ暑い。
10月
平均に近似しているが、これは時代祭に観光客が集中するためである。それ以外の日は空いている。穏やかな気候で過ごしやすい。
11月
11月半ばくらいから、洛北、天授庵を皮切りに、12月まで、年間最大の修羅場、紅葉シーズンに突入する。そろそろ寒くなりはじめる。
混雑は避けられません。
12月
前半は紅葉と嵐山花灯路、後半にはをけら詣りがあり比較的混雑するが、大抵、第3週以降は空いている。寒い。
まとめ
上記の事実に鑑みると、桜シーズンの3月最終週から4月第一週くらいまで、ゴールデンウイーク、並びに1月半ばから12月半ばくらいまでの紅葉シーズンを除けば、他の月は相対的に空いていることがわかる。故にこれらを回避すれば、鬼のような混雑に巻き込まれなくて済む可能性が高い。ただし、年によってカレンダーの都合上、連休がいい塩梅に訪れると、当然、その期間も混む。尚、次章で列挙する各名所はこれらに関係なく、混雑している。
右を前提として、各人が気候を考慮の上、好きな時に訪れるのがよい。
簡単にいうと結構空いてるときの方が多いってことだ。
だだし、平均でも4,699千人が訪れます。あくまでも相対的に少ないことにご留意ください。また、次章で扱う四大修羅場は季節の如何を問わず混んでいるものとお考え下さい。
気候が柔和なのは、5、6、10月あたりどすえ。
近年は春と秋が短いことが多いと感じます。