仁和寺とは?
仁和寺とは真言宗仁和寺派の総本山で、門跡寺院の始まりとなったお寺です。宇多天皇は897年、皇太子(醍醐天皇)に譲位し、東寺で受戒した後、法皇となり、仁和寺に住んだので、「御室御所」と呼ばれました。これが門跡寺院の始まりです。「門」とは天皇のことを指します。宇多天皇が法王になり、仁和寺に住んだのは仏道に専念するのが目的でした。その後、鎌倉時代になり、貴族の経済力が低下すると、子弟を門跡寺院に出家させるようになります。これは、出家すると結婚しないので、新たに宮家と設けるなどの経済的負担を減らせるためです。門跡寺院とは、皇族や公家は住職を務める寺院のことです。現在は門主に皇族がつかないようになったので、「旧御室御所」と呼びます。
門跡寺院には下賜された建物があるのが常です。仁和寺も例外ではなく、金堂は旧皇居の紫宸殿を移築して建てられました。国宝に指定されています。紫宸殿とは、天皇の即位、元服、立太子、節会など重要な儀式が行われる場所です。仁和寺の金堂は現存する最古の紫宸殿です。他にも五重の塔など多数の重要文化財を有します。
おすすめコース
今回は、御室桜を見つつ、京都市内で最も遅く咲く、北野天満宮の北野桜を鑑賞するコースをご紹介します。ただし、桜の咲き具合に左右されますので、必ずしも両者を堪能できる保証はございませんので、ご了承下さい。
13時 仁和寺着
本コースの仁和寺周辺には飲食店があまりないので、昼食はどこかで済ませてきてください。嵐電の駅が近くにあるので、午前中に嵐山で天龍寺などを鑑賞し、昼食を済ませ、仁和寺におこしになるのが良いかと思います。
今回は桜の他に御殿も拝観して頂きます。時間は少し多めにとって2時間半くらい滞在します。桜だけでしたら、約1時間程度で切り上げることもできます。
14時半 仁和寺出発
嵐電御室仁和寺駅から北野白梅町行きに乗車。地図上のホームから乗車してください。線路の手前側のホームです。嵐山からお越しになった方は降りた時と同じホームです。反対側のホームから乗ると反対方向に行ってしまいます。
15時 北野天満宮到着
嵐電北野白梅町駅から徒歩約10分です。
入口(正面鳥居)からまっすぐ進んで、楼門をくぐります。ウシさんがいるのでさらに先に進みます。
社務所の前に咲いているのが北野桜です。咲始めは4月半ばくらいが目安です。
仁和寺基本情報
近隣の主な観光地 龍安寺、金閣寺、妙心寺など
仁和寺へのアクセス
JR京都駅から
京都市営地下鉄烏丸線京都駅から国際会館方面行きに乗車。
市営地下鉄烏丸線今出川駅で下車し、3番出口から地上に出て、烏丸今出川バス停から市バス59系統に乗車。
御室仁和寺バス停で下車。
京阪祇園四条駅・阪急河原町駅から
祇園四条(京阪)、河原町(阪急)で下車し、四条河原町バス停から市バス59系統に乗車。
御室仁和寺バス停で下車。