ヤギ撮影隊 @上賀茂神社
御所での撮影を終えると、ヤギ撮影隊は直ちに上賀茂神社に移動します。
当日は葵祭に先立ち、本殿祭が斎行されます。
ここでの見どころは清めるところですね。通常神社でのお祓いは大幣を左右に振って行いますが、上賀茂神社では陰陽道に則って行われる場合があります。これもその一つで、斎串を用いて、振りかぶるようにして行います。斎串ではなく、榊の場合もあります。
そうこうしているうちに、行列が到着します。鳥居の先は境内ですので、下馬します。
上賀茂神社では行列を間近で見ることが出来ます。ただし、目の前には柵があります。これらの写真は柵の合間を縫って撮影しています。
この後、社頭の儀が行われます。上賀茂神社ではご覧のように垣間見ることが出来ます。(
ここで興味深いのは、勅使は本殿までは行けないということです。上の写真で勅使が座っているのは橋殿という所です。この下に小川が流れています。橋殿の上に敷いてある畳は丁度、小川をすこし超えた所にあります。ここから祝詞を奏上し、宮司がその先にある岩の上から祝詞を返します。
上賀茂神社に一般の人が参拝できるようになったのは、実は60年くらい前からで、それまでは天皇陛下などごく限られた人しか参拝できなかったそうです。(興味のある方は特別拝観の折に参拝すれば聞かせてもらえます。)「一般人は楼門の前にすら行けなかった」そうです。
で、これが楼門の前の様子ですが、お馬さんは丁度楼門の前に立っています。お馬さんの後には玉橋という橋が架かっています。この時、お馬さんは橋殿の脇の石橋を渡って、さらに玉橋を渡って楼門の前に来ています。橋の下には小川があり、上賀茂神社の本殿をかこむように流れています。恐らく、この小川が結界になっているんでしょう。勅使は橋殿より先には進めませんから、結界の中には入れないということなのだと推認されます。上の写真は白馬奏覧神事という神事で神様にお馬さんを見せる神事の様子です。
この後、東遊が舞われ、走馬の儀が行われます。詳細は冒頭にご紹介したビデオでご確認下さい。