#2 雲龍院
一か所のみ 2021年は拝観中止
雲龍院をご存知の方は多くないかもしれません。泉涌寺の別院で、泉涌寺のさらに奥にあります。皇室と深い関係があります。神仏習合前の怒った顔の大黒さんが安置されていたり、源光庵にあるような、悟りの窓があったりと見所が多い所です。
雲龍にの河津桜についてみますと、門の外と内に何本か植えられているだけです。しかも、お寺の中から見ることができるのは、一本だけです。しかし乍ら、これがかえって印象を大きくします。これには、桜自体の繊細さも寄与しています。これは雲龍院の河津桜の特徴で、他の所に比べ、儚さを感じることができます。これは一本しか植えられていないからかもしれません。
静謐な春の訪れの中に身を置きたい方にお勧めです。拝観時にはお茶をいただくこともできます。(ただし、いただける部屋は時期により異なるようです。)
静かにできる方だけ起こしになってください。
雲龍院へのアクセス
市バス: 泉涌寺道バス停より徒歩約15分
JR西日本: 東福寺駅から約20分
泉涌寺道バス停から先は登り坂になっていますので時間には余裕を見ておいてください。
雲龍院基本情報
#3 一条戻橋と三条大橋
一条戻橋
概要
おそらく、京都の河津桜ではここが一番有名かと思います。ご覧のように一条戻橋のところに咲いています。こちらは雲龍院のものとはうって変わって、生命力の横溢を感じさせるかのように、木全体に桜が咲き誇ります。
ご覧のように、寺社仏閣ではなく、橋の袂に咲いています。ここでは他の建物ではなく、桜に特化して春の訪れを感じることができます。
付近には晴明神社、すこし足を延ばせば、北野天満宮や金閣寺、二条城などがありますので、これらに行く途中にご覧になるとよいでしょう。
一条戻橋へのアクセス
場所がわかりにくいかとおもいますので、地図を掲載します。京の七夕に行かれたことのあるかたは、ご存知かもしれません。花マークが河津桜、バスマークが一条戻橋・晴明神社前バス停、青の吹き出しが晴明神社です。バス停からは徒歩すぐです。
三条大橋
概要
三条大橋西詰に二本植えられています。こちらは戻橋の所のものとは異なり、さりげなく咲いています。よく見なければ気づかずに素通りしてしまうかもしれません。京阪三条駅から出て、三条大橋を渡り切り、左折したところにあります。写真の背景に移りこんでいるのが三条大橋です。
繁華街のすぐ近くですので、夜でも灯りがあり、若干ライトアップのような効果を期待できます。おすすめは、写真にありますように、日没直後、月が昇り始めた時分です。喧しさの中に、ふと、春の訪れを垣間見てみることができます。
オレはこの態様で楽しむのがかなり好きだぜ。
三条大橋へのアクセス
三条京阪前バス停、河原町三条バス停(いずれも複数あります)、京阪三条駅から徒歩約5分。