心得
- 奈良公園のシカさんに鹿せんべいをあげて楽しむ方法をご紹介します。
- 鹿せんべいとはシカさん専用のおせんべいです。他のものをあげてはいけません。
- おせんべいをあげるにはコツがいります。ビデオを見ながら実際の様子を解説いたします。
- いつ、どこであげるのがよいのかもご紹介します。
- 併せて、シカさんのフン対策も講じます。
奈良公園にいるシカさんは野生動物です。ペットや奈良公園にいる誰かが手懐けている動物ではありません。よって、嚙む、叩く、頭突きをする、突進してくるなど、予想外の行動にでることがありますので、十分な注意が必要です。下の写真は奈良公園内に実際に設置されている看板です。
また、愛の季節(繁殖期)たる9~11月、出産期の5~7月頃は気性が荒くなっているシカさんがいますので、注意が必要です。
尚、本サイトは、奈良公園やその他の場所でシカさんに何かされるなど、本投稿、サイトから生じる一切の不利益に対する責任を負いません。
鹿せんべいとは
鹿せんべいとは、奈良公園で売られている、シカさん専用のおせんべいです。主成分は米ぬかと小麦粉でできています。いいにおいがしますが、人間向けには作られていません。
写真のように、紙で束ねてあります。この紙は一般財団法人奈良の鹿愛護会の証紙になっています。パルプ(食物繊維)でできていて、シカさんの顔や文字は大豆インクでプリントされています。ゆえに、シカさんが食べてしまっても大丈夫です。この証紙はおせんべいに張り付いてなかなか取りにくいので、無理にはがす必要はありません。また、後述しますが、シカさんが群がってきた時はおせんべいを放棄することが肝要です。証紙がついたままでも、シカさんが食べますので、心配は無用です。
おせんべいは写真のような売店で入手できます。奈良公園のいたるところで売られているで心配はいりません。ただし、あまり奥の方に行くと、シカさんがあまりいないのでお店もありません。一束200円(税込)です。土産物店でも販売されています。
シカさんたちの主食は芝で、一日数キロ程度たべます。おせんべいはおやつみたいな位置づけです。
この鹿せんべいの売り上げは、先ほどご紹介しました、㈶奈良の鹿愛護会の活動資金に充てられます。これにより、以下の幸せな循環が生まれます。
- シカさんはかわいい。
- シカさんはおやつをたべてうれしい。
- 人間はおやつをあげてたのしい。
- 奈良の鹿愛護会は売上を用いてシカさんの保護などを行う。
- シカさんが元気になってかわいい。(1にもどる)
ここから先は大事なとこだ。刮目してくれ
シカさんには鹿せんべい以外のものをあげてはいけません。お菓子などはあげないようにしてください。
ゴミ、特にプラスチックの袋は必ず持ち帰りましょう。近年、シカさんが(おそらく)落ちているプラスチックの袋を食べてしまう事例があります。そんなもんは消化できるわけないので、気をつけてください。
それでは実際にあげてみましょう
基本動作
シカさんたちの多くはお辞儀をしながら近づいてきます。いつからか、人からおせんべいをもらうときに頭を下げるようになったようです。始まりはよくわかりませんが、現在では「おせんべいください」という意味で解釈されています。
可能でしたら証紙を剥がします。ただし、ここでまごついていると、しびれを切らしたシカさんたちがおせんべいを奪ったり、最悪の場合、攻撃してきたりすることがあるので、証紙は破ったほうが無難です。
もし危険を感じた場合は、その場におせんべいを落として、すみやかに立ち去りましょう。特にお子様があげる場合は十分な注意が必要です。
人差し指と親指で端をつまみます。(ちょっとこわい方はそうしてください)鹿せんべいはシカさんがパクっとしたときに、ちょうど少しだけ余裕があるように設計されているようです。割ってあげようとすると、シカさんの口より小さくなり、嚙まれてしまうかもしれませんので注意してください。
大抵、一頭ではなく、複数でもらいに来ます。あげてもどんどんこちらに向かってきますので、少しずつ後ろにすすみながら一枚ずつあげていきます。ただし、この時、すでに四方を包囲されていたり、背後を取られていることがありますので、十分気を付けてください。ここでも危険を感じた場合はおせんべいは放棄してください。シカさんは口でおせんべいをはさみ、むしゃむしゃと食べます。この時の「むしゃむしゃ」という音はとても耳あたりがよく、ついつい追加のおせんべいを買いたくなります。たまに、食べ終わると「ヒーン」と鳴くことがあります。(下のビデオでは鳴いてます)
手持ちのおせんべいがなくなれば、シカさんに両手の手のひらを見せて、もうあげるものがないことを示しましょう。シカさんたちはこの動作で我々がおせんべいを持っていないことを理解するようです。
試しにせんべいを手に持ったまま、手のひら(とせんべい)をみせてみたら、ヤツら一瞬動きがとまったぜ。すぐにせんべいに気が付いてまた近づいてきたけどな。
一連の流れをビデオでご確認ください。
注意点
空腹がちな早朝や冬場には、期せずしてシカさんたちがものすごい勢いで近づいてくることがあります。また、小鹿は食欲旺盛ですので注意しましょう。