八坂神社とは
現在は八坂神社は「神社」ですが、明治元年まで神仏習合の下、「感神院祇園社」という名称のお寺でした。八坂神社のご朱印は「八坂神社」とは書いてる代わりに「祇園社」と書いてありますが、これはこうした歴史的経緯に基づきます。
祇園祭とは毎年7月に行われる八坂神社のお祭ですが、その起源は西暦869年に神泉苑で行われた「祇園御霊会」にあります。祇園祭期間中の7月には期間限定で授与される御霊会のご朱印はこれにちなみます。
現在では京都有数の観光地になっています。
御朱印の種類・初穂料・時間など
種類と初穂料
八坂神社でいただける御朱印は合計16種類あります。他の場所ですと、御朱印帖に記載、捺印して頂けるのが原則かと思いますが、八坂神社では、手書きして頂けるもの(ただし同じもので記載・捺印されているものもあります)、捺印して頂けるものがありますが、16種類の内13種類はすべて、あらかじめ、記載・捺印されているものをご朱印帖に張り付けるタイプになっています。初穂料は手書きのものが500円、貼り付けタイプが300円、限定授与のものが500円、三社詣のものが志納となっています。
授与時間
ここで授与していただきます。授与時間は手書きのものは9時から16時までです。16時を過ぎると容赦なく、受け付けてもらえません。記載・捺印されているものに関しては16時以降でも授与して頂けるようなのですが、念のため、16時間までにいただいて下さい。
御朱印の詳細は上記リンクをご参照ください。
通常の御朱印とご利益
境内摂社・末社
祇園社(八坂神社)の御朱印
八坂神社本殿には素戔嗚尊が祀られています。素戔嗚尊は狼藉を働いて高天原を追放された後、ヤマタノオロチを退治し、櫛稲田姫と結婚した日本神話上最大の英雄です。このことから、所願成就や恋愛成就のご利益があります。他にも、厄除・無病息災などのご利益があります。
初穂料は手書きのものが500円、あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプが300円です。
悪王子社の御朱印
あらかじめ紙に書いたものをいただけます。初穂料300円。
「悪」とは「悪い」という意味ではなく、「強い」とか英語の”rough”(日本語のラフではありません)のような意味です。素戔嗚尊の荒御魂(あらみたま。神様の荒々しい側面のこと)が祀られています。上記の祇園社のものと同じご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
疫神社の御朱印
素戔嗚尊は一夜の宿を貸してくれたお礼に、御祭神の蘇民将来に、目印として茅の輪を身につけていれば、子孫を災厄から守ると約束したという逸話があります。この逸話から、厄除けや無病息災などのご利益があります。尚、疫神社は2018年9月5日現在改修工事中のため、御祭神は本殿に祀られています。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
北向蛭子社の御朱印
海や漁業の神様えべっさん(えびすさん)が祀られていて、商売繁盛のご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
大神宮社の御朱印
天照大神と豊受大神が祀られています。諸願成就、衣食住の豊穣などのご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
美御前社(うつくしごぜんしゃ)の御朱印
宗像三女神(市杵島姫命、タギツヒメノミコト、タギリヒメノミコト)を祀ります。素戔嗚尊の潔白の証明となったことから、美の神様として篤く信仰されているので、心身ともに美しくなれるというご利益があります。なお、舞妓さんがお詣りすることになっていますが、少なくともあの服装では来ません。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
大国主社の御朱印
大国主神(大黒さま。出雲大社の御祭神が祀られていることから、縁結びのご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
玉光稲荷神社の御朱印
宇迦之御魂神(所謂おいなりさん)が祀られていることから、商売繁盛のご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
刃物神社の御朱印
アメノマヒトツノカミという刀鍛冶の神様が祀られています。悪縁を断ち切り、良縁を運んでくださるご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
境外末社
又旅社の御朱印
ここは祇園祭の際、八坂神社に帰る中御座(素戔嗚尊の御霊がお乗りになる神輿)が立ち寄る神社で、かつて祇園御霊会が行われた神泉苑の南端に位置します。八坂神社からはかなり離れた所にありますが、八坂神社で御朱印を頂けます。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
冠者殿社の御朱印
祇園祭で三基の神輿が鎮座する御旅所の隣にあります。素戔嗚尊の荒魂が祀られています。歳末大売り出しの発祥となった神社で、商売繁盛などのご利益があります。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料300円です。
御神縁朱印
縁結び祈願の祈念に頂ける御朱印です。初穂料500円。
縁結びは上記リンクをご参照ください。
限定御朱印
青龍朱印
京都は四神相応(四方を司る聖獣に守られるという陰陽道に基づく考え)の思想に基づき、設計されています。八坂神社は平安京の東にあたり、東を守るのは龍です。また、八坂神社の本殿下には龍穴という穴が開いていて(現在は漆喰で覆ってあります)、龍が住んでいるといわれます。これにちなみ、青龍の御朱印が授与されています。
あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料500円です。
御霊会朱印
祇園祭の期間中のみに授与される、限定朱印です。祇園祭にちなみ、疫病退散などのご利益があります。
授与期間は7月1日から31日まで、あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料500円です。
恵方朱印
祇園感神院では頗梨采女(はりさいにょ/はりさいじょ)は方位を司る神様、歳徳神として信仰されていて、恵方詣の起源になりました。これにちなみ、年末年始限定で授与されます。
授与期間は12月13から2月3日まで、あらかじめ記載・捺印されている貼り付けタイプで初穂料500円です。
三社詣 朱色色紙
毎年1月に行われるえびす祭の時の限定御朱印です。厄除けのご利益のある本社、商売半所のご利益の北向蛭子社、縁結びのご利益の大国主社の御朱印を頂きます。
授与期間は1月9、10日のみ、初穂料は志となっています。
京都五社巡り御朱印
平安京は四神相応の思想に則り建設されました。四神相応とは、主に中国周辺で重んじられた地相のことで、四方の地形にそれぞれ、青龍(東)、白虎(西)、玄武(北)、朱雀(南)の神獣をあてはめます。青龍=鴨川、白虎=山陰道、玄武=船岡山、朱雀=巨椋池(現在は埋め立てられて存在しません)となっています。
京都五社巡りでは、これらの四神を現存する神社にあてはめます。五つ目は平安京の朝堂院を模した平安京です。
具体的には、青龍=八坂神社、白虎=松尾大社、玄武=上賀茂神社、朱雀=城南宮の四社に、平安京の朝堂院を模した平安神宮を加えてこれらを順次参拝します。
五社巡りの際には専用の色紙に御朱印を捺印していただきます。スタンプラリーのようにすべて集めると記念品として、各神社の御神紋が入ったしおりがいただけます。初穂料は色紙1000円、御朱印300円です。
八坂神社へのアクセス
J R京都駅からは通常100系統などを利用し、祇園バス停で降りるのが王道ですが、混みます。
そこで、本サイトでは以下のルートを推奨します。
17、104系統で四条河原町バス停で下車、そのまま四条通りを歩くルート(青い線)です。いろいろなお店があって楽しめます。所要時間は約30分程度です。5系統でもいけますが、混みます。
四条河原町バス停は地図上の濃い青のバスマークです。
途中、赤い線のルートを取っても良いでしょう。昔ながらの街並みとお寺(建仁寺)の境内を満喫したいただけます。赤い線の部分所要時間は約40分程度です。
同様に、緑の線のルートも祇園の街並みをたのしめるのでおすすめです。
八坂神社基本情報
正式名称 八坂神社
住所 〒606-0073 京都府京都市東山区祇園北側625
電話 075-561-6155
FAX 075-531-1126
ウェブサイト 八坂神社公式ホームページ
拝観時間 24時間可能 お守りなどの授与は9時〜16時くらい(日によって異なります。ただし御朱印は16時までです。)
拝観料 無料