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賀茂曲水の宴2024@上賀茂神社:みどころや料金など

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賀茂曲水の宴 概観

たけちよ
たけちよ

令和四年/2022年は4月10日(日)開催予定です。詳細は上賀茂神社の公式サイトをご覧下さい。

  • 賀茂曲水の宴は毎年4月の第二日曜日に上賀茂神社に於いて開催される。令和4年/2024年は開催。
  • 曲水の宴は古代中国の上巳(旧暦3月3日)禊に起源を持つ。日本では禊と詩吟が行われたが、賀茂曲水の宴では詩吟が再現される。禊はひな祭りの起源となった。
  • 当日は前年の葵祭の斎王代が参加する。
  • 受付は11時から和歌披露は12時30分から。初穂料1,000円。100席程度。

 

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賀茂曲水の宴 みどころ

Overview

後ほどご紹介しますが、曲水の宴はもともとは宮廷行事として始まったものですが、平安時代の貴族の私邸などで行われるようになりました。賀茂曲水の宴ではこの時代の曲水宴を再現しています。

平安時代と申しますと、寝殿造の邸宅にある池で鷁首船や竜頭船を浮かべて船楽に興ずる

こんな塩梅の宴が想起されますが、それとは別に、蛇行した細い流れを引いていました。ここで曲水宴が行われていたわけです。

上賀曲水の宴では管弦の演奏(弾吹奏というそうです。)の中、詩吟が行われます。それでは、詳細に入る前に、ビデオをご覧ください。

実際の様子

賀茂曲水の宴は午後1時より開始されますが、まずこれに先立ち、12時半から参加者による本殿の参拝がおこなわれます。

斎王代

賀茂曲水の宴には前年の葵祭の斎王代が参列します。ご覧になりたい方は土屋(つちのや)に行かれるとよいでしょう。土屋は手水舎から見て右にある橋殿の向こう側にあります。詳細は上賀茂神社の記事をご覧ください。土屋で修祓がおこなわれたのち、その後本殿に向かいます。

斎王代は葵祭のほか、上賀茂神社で行われる、斎王代御禊の儀(ごけい/ぎょけいのぎ)やからす相撲などでお目にかかることができます。

賀茂曲水の宴

その後、一行は渉渓園に向かい、午後1時からいよいよ賀茂曲水の宴が始まります。

賀茂曲水の宴

ここが最上流です。ここから、鳥さん(羽觴「うしょう」といい、雀を模した杯のことですが、ここでは杯を背負った雀さんのこと。)が出発します。

賀茂曲水の宴

歌人はここに座しています。

賀茂曲水の宴

歌にはこのようにお題が設けられています。これに則り、詩吟します。

賀茂曲水の宴賀茂曲水の宴

まず、上流から羽觴に乗った盃が流れてきます。途中、引っかからないように、童子が竿で鳥さんと誘導します。

賀茂曲水の宴賀茂曲水の宴

歌人は自分の前に来た鳥さんから盃を取り、お神酒をいただいた後、和歌を詠みます。先ほどご紹介しが『公事根源』によれば、羽觴が自分の前を通りすぎるまでに詩吟するとなっていますが、ここでは順番が逆になっています。これを確か三回ほど繰り返し、終宴の辞ののち、終了となります。時間にして約1時間程度です。参加券には野点の参加料もふくまれていますので、一服することができます。

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曲水の宴とは?

曲水の宴(きょくすいのうたげ/ごくすいのえん)とは、水の流れのほとりに座り、自分の前に盃が流れてくるまでに詩歌を読むという宴会です。

中国の年中行事に起源を持ち、六朝時代の年中行事を記した『荊楚歳時記』などのその記載を見ることができます。元来は上巳の日(旧暦3月3日)に禊を行うものでした。

我が国では、『日本書記』によれば顕宗天皇元年(485年)に宮廷儀式として始まったと記載があります。『公事根源』にも、「周の時代にはじまり、顕宗天皇の元年に上巳の日にか開催されたことや、『漢書』にも上巳の日に禊を行った」との記載があります。さらに、『源氏物語』にも上巳の祓(流し雛のこと。ひな祭りと禊はいちひめ神社の記事をご覧ください。)の記載があります。

平安時代になると、宮廷行事として行われていた曲水宴も、貴族の私邸で行われるようになります。『万葉集』に大伴家持の私邸で曲水宴が行われて旨の記載があります。

我が国では禊と漢吟に分かれて行われていましたが、その後、漢吟のみがのこったようです。

上賀茂神社に於いては、1182年に開催されたのを機にそのごも続けられたようですが、その後、途絶えてしまいました。その後、1960年に浩宮徳仁親王殿下の御誕生を記念し、奉祝記念行事として再興され、これに際し、渉渓園という庭園が新たに設けられました。

その後、再び曲水宴は途絶えてしまいますが、1993年には、浩宮徳仁親王殿下の御成婚、翌1994年は平安遷都1200年目、上賀茂神社式年遷宮が斎行されるなど、節目の年に当たったことから、再び再興されました。

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渉渓園

渉渓園というのは、上賀茂神社の境内にある賀茂山口神社という摂社の前にある庭園のことです。上賀茂神社に行かれたことのある方には、陰陽石やスダジイの木があるところと言えばお分かりになるでしょう。神仏習合の時代には、神宮寺(神社を守るお寺。詳細は上賀茂神社の記事をごらんください。)があったところで、大きな池がありました。ここに曲水宴を再興すべく、庭園が造園されました。担当したのは、昭和の小堀遠州と称される、中根金作氏です。足立美術館の庭園などが有名ですが、京都ですと、退蔵院の庭園が有名です。園内の鑓水はならの小川という、上賀茂神社の境内を流れる結界たる流れの分流である沢田川から引いています。

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上賀茂神社へのアクセス

市バス


市バス:上賀茂神社前/上賀茂御薗橋バス停

駐車場

利用時間は6:00~22:00(ただし、出庫は24時間可能)で、料金は30分につき、100円です。ただし繁忙期は一回につき500円。170台駐車可能とのことですが、比較的すいています。

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上賀茂神社基本情報

  • Phone 
  • Website 上賀茂神社公式
  • 拝観料: 無料
  • 拝観時間: 5:35-17:00
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参考文献

賀茂曲水の宴パンフレット