2022年9月現在 行方不明
一枚目の写真は2022年8月18日に撮影したものですが、9月現在、消息不明となっております。
アフロアヒル花手水
社寺の入口付近には、多くの場合、手水(ちょうず)と呼ばれる、手と口を清めるための水があります。
水だけがためてある所も多くありますが、中には、折々の花や植物が活けてあるものもあり、只中にある季節を気付かせてくれます。
この所、花手水(はなちょうず/はなてみず)が散見されます。元来、花手水とは、花のみが用意されていて、水ではなく、花で身を清めるためのものですが、今日では意味を異にし、花で飾り付けられた手水を意味します。
今回、皆様に紹介申し上げますのは、この花手水の中でも極北に位置し、アフロアヒルを擁する金戒光明寺の手水です。
読み終えたら、是非私の所にいらしてくださいね。お待ちしてますよ。
ヘビ文字版もあるぜ
アフロアヒルの経緯とアフロ大仏との関係
金戒光明寺と申しますと、清水寺や金閣寺のような有名な寺院ではありませんが、一部の人の中ではアフロ大仏や紅葉の穴場として知られています。
現在の金戒光明寺の御本堂前の手水舎はアフロアヒルの独壇場となっていますが、かつてはカメさんがいました。それでは、何故、アフロアヒルが幅を利かせているのか、紐解いてみましょう。
金戒光明寺の手水舎には以前からカメさんがいました。しかし乍ら、ある日、カメさんたちは忽然とその姿を消します。一旦は戻ってきましたが、再びどこかへ行ってしまいました。どうやら何者かに連れ去られたようです。お寺の方も愕然とされたそうですが、どこへ行ったかは最早アフロさんのみ知るところとなりました。
実はよく知らないんですけどね。
時に、アフロさんが髪の毛(螺髪といいます)をアフロになさっているのは、長い間、衆生を救うための方策を思案されていたからにほかなりません。定めし、我々が懊悩の極みにいることを窺知なさったのでしょう。ある朝、お寺の方は手水舎にアヒルさんたちを発見なさります。後日判明したことですが、殊勝な方が寄贈なさったとのことです。
最初の頃(昨年の春ころ)は小さなアヒルさんたちだけだった筈です。その中でアフロアヒルや帽子をかぶったアヒルさんが現れ始めました。
そして、たしか夏前後くらいから大きいアヒルさんが出現し、追って警備隊が配属されました。
ヤギはよー、ちかくの真如堂が好きでよく行くのよ。金戒光明寺にはヤギが手懐けた獰猛なトラがいるから帰りによくよってんのよ。だけど、祇園祭の前後は過酷すぎて記憶が飛んでるからよく覚えてねーんだとよ。
現在では、季節の花と共に沢山のアヒルさんがいます。
花だけじゃなくて、石が容れてあるときもあるし、アヒルさんの配置も毎回微妙にちがっているよ。
立体来迎図をなすアフロアヒル
ときに、我々が冥府に旅立つ時は、阿弥陀如来が迎えに来て、極楽浄土に連れて行ってくださります。この様子を描いたものを来迎図と呼びます。
瑠璃光院に行くとあるよ。
そして、アフロアヒルはこの来迎図を三次元で顕出せしめています。
アフロさんは五劫思惟阿弥陀仏という阿弥陀如来です。
立体来迎図の話はヤギが適当なことほざいてるだけだから、真に受けるなよ。アフロアヒルがオレ並みにカワイイのは本当だけどな。
金戒光明寺基本情報
金戒光明寺へのアクセス
市バス32、93、203、204系統で岡崎神社前バス停下車。徒歩10分。