Overview
- 新型コロナウイルスなどの影響により、2024大晦日~2025年元旦の日程は例年と異なる可能性があるが、昨年はをけら詣り、朮祭とも開催された。本年も同様と解される。
- 2023年12月31日19:30過ぎ現在、例年通りの大混雑
- おけら灯籠への点火は19:00過ぎ無事斎行
- 八坂神社では大晦日のをけら詣りと翌日元旦の朮祭(おけら祭)があるが、本稿ではおけら詣りを扱う。
- をけら詣りでは、願い事を書いたおけら木をおけら灯籠の日にくべ、吉兆縄と呼ばれる縄に火を移し、くるくる回しながら、自宅に持ち帰り、お雑煮などの火種にし、一年の健康を祈念する。縄は火伏のお守りとする。吉兆縄は特殊な縄で、当日境内で入手できる。例年700円。
- 以前はをけら酒というお酒がふるまわれていたが、近年は諸般の事情からふるまわれなくなった。
- 境内には消化用の桶が用意してあるので、公共交通機関を利用の場合でもをけら詣りができるようになっている。
- をけら火は祇園祭の神輿洗い式の露払いの松明の点火にも使われる。
- 元日の朮祭は早朝5時より行われる。をけら詣りの原型である。こちらも吉兆縄に火を移し持ち帰り、お雑煮などを作る。
- 英語版はこちら
尚、本投稿内の寺社仏閣の公開時間、拝観料などは変更されることがありますので、ご注意ください。右、並びに本サイトから起因する一切の不利益に対し、本サイトはいかなる責任も負いません。かならずご自身でご確認ください。
2023年最新情報
12月31日
吉兆縄は800円でした。
本年も無事点火されました。
おけら灯篭は例年通り3か所(神楽殿前、大神宮前、五社前)に設置されていますが、20:00現在でいずれも待機列ができています。
各出入口には消火用の桶が置いてあります。
去年よりもこんでるな。あと、今年はあんまし寒くねー。
12月10日
本日現在、大神宮前を五社前におけら灯篭が設置されています。
今年は例年より早え
11月
本年も特段の事情なき限り例年通りに開催の予定です。実際の様子は次章の昨年の様子をご参照ください。
2022年最新情報
12月31日 当日
12月31日19:00過ぎ、無事点灯されました。
19:00過ぎ現在、大神宮前の灯籠の待機列が御本殿前まで来ています。能舞台前も同様に待機列ができています。十社前は相対的に空いてまいます。
吉兆縄は西楼門前や境内で購入可能です。えべっさん横には臨時授与所があります。
オニのように混んでます。
おけら詣りから八坂さんの初詣になだれ込む予定の人は以下のリンクを熟読してくれ。
境内の規制とトイレが重要だよ。
12月28日
2022年12月28日現在、おけら灯籠は例年通り、能舞台前、大神宮前、並びに十社前の三か所に設置、舞殿(ぶでん)には来年の絵馬が掲げられています。
12月21日
2022年12月21日現在、大神宮前におけら灯籠が設置されています。
追儺式は元来は大晦日にやってたから気になった人は参照してくれ。
おけら詣りのあとそのまま八坂さんの初詣になだれ込む人は以下のリンクを参照してね。
2023年おけら火点火時間・交通規制
点火時間
2022年のをけら火点火時間は午後7時半頃でした。おけら灯籠は例年、神楽殿前(青い宇宙人)、十社前(オレンジの宇宙人)、並びに大神宮横(赤い宇宙人)です。昨年は翌元旦午前5時頃まで点火されていましたが、本年は不明です。
三か所どこでいただいても効用は同じだぜ。青い宇宙人のとこは、列をなして待ってたけど、雪が降ってるし人との距離も近いぜ。毎年オレンジのとこが相対的に空いてんぜ。
西楼門の前や境内に縄を持った人が沢山いるよ。一本700円だよ。消火用の桶もいつも通りあるよ。
をけら詣り交通規制
12月31日の23:00~1月1日4:00までの間、地図上の赤い線の箇所は歩行者用の道路となります。車は入れません。
つーことはよー、大晦日の23:00以降はここを通る201、203、207系統は四条京阪前、祇園バス停には停まんねーっつーことよ。四条河原町バス停等を利用してくれ。
八坂神社のをけら詣りと白朮祭の違い
八坂神社では、大晦日にをけら詣り、元日早朝に白朮祭があります。冒頭で申し上げました様に、本稿では大晦日のをけら詣りを扱います。
八坂神社行かれたことのあるは火の点いた縄をくるくる回している人を見かけたことがあるかと思います。この縄を持っている人はをけら詣りを終えて帰宅する人です。ニュースの映像などでご覧になったことがあるかもしれません。これを「をけら(おけら)詣り」と言います。
これとは別に、同じく八坂神社で「白朮祭(おけらさい)」という神事が元旦の早朝に行われます。こちらも縄に火をつけて家に持ち帰ります。(こちらが本筋)
をけら詣りとは?
をけら詣りとは、をけら火という火を縄(吉兆縄といいます)に燃え移らせて、自宅まで持ち帰り、火種にしたり、神棚のろうそくに火を灯したりして、無病息災を祈念する行事です。大晦日から元旦早朝まで行われます。
それでは以下、時系列で見てみましょう。
まず、12月28日虎の刻(現在の早朝5時頃)に八坂神社本殿で、非公開の鑽火式(さんかしき)が行われます。「鑽火」とは火をおこすことです。マッチやライターで点火するのではなく、火鑽杵(ひきりきね)と火鑽臼(ひきりうす)を使って火をおこします。これを「火を鑽(き)りだす」と表現します。神事で使われる火の多くはこの方法でおこされます。
火鑽杵(ひきりきね)と火鑽臼(ひきりうす)を使って火をおこすとは、どういうことかと申しますと、穴の開いた木の板に棒をこすりつけて火をおこす方法がありますよね?この方法で火をおこすことです。
この鑽(き)りだされた火を御神火といいます。御神火は本殿内の白朮灯篭(おけらとうろう)に移され、その後、午後7時の除夜祭終了のあと、境内に設けられた全五ヶ所の「をけら火授与所」の白朮灯篭に移されます。をけら火授与所の白朮灯篭にはをけら木と呼ばれる願い事が書かれた護摩木のようなものがくべられ、元旦早朝まで燃やされます。また、後述申し上げますように、白朮には薬効があるので、当日はおけら酒というお神酒をいただけます。南楼門(こちらが正門ですが、例年、大晦日やお正月期間中は西楼門からしか入れません。)の階段を降りてすぐ右側にある授与所でいただけます。
参拝者はここから吉兆縄に御神火を移し、自宅まで持ち帰ります。
なお、この御神火そのまま、本殿に灯籠のようなものの中で一年間保存されます。この御神火は祇園祭の神輿洗式の折、四条大橋までの参道を清める松明を灯す際にも用いられます。(やじるしでしめした箱の中で燃えているのがおけら火です。)
昼間のをけら木授与所とをけら灯篭です。
これは御神火が移されたをけら灯篭です。左手奥に見える木片がをけら木です。灯篭の中で炭になっているのが燃えた後のをけら木です。参拝者は吉兆縄にこの火を移し、火が消えないように、くるくる縄を回しながら自宅まで帰り、火種にし、お雑煮を作り、吉兆縄を火伏のお守りとします。
公共交通機関等を利用するかたのための鎮火用の水桶が設置されていますので、消火の後、帰宅することができます。
吉兆縄は境内に縄を沢山持っている人がいるので、その人か、もしくは、出店で授与して頂きます。例年700円です。縄と言っても、普通の荒縄ではありません。また、一般の火縄とも異なります。一般の火縄は竹、若しくは木綿をよって、砥石を含ませてあったりしますが、吉兆縄は火が消えにくいように、薄くそいだ竹でできています。三重県の農家のかたが作ってはるようです。
2021、2022年の早朝に参拝したら、おけら灯籠に火が入っていたし、吉兆縄も買えたけど、2023年も同じだっつー保証はねえぜ。
おけら酒
2017年までは、をけら詣りに際し、おけら酒がふるまわれました。おけら酒とは、清酒におけらを浸して香りをのせたもので心地よい香りのするお屠蘇のようなものです。これを家族の一人がいただけば、全員が無病息災が祈念されるというものでした。昨年は安全確保、並びにマナーの悪化に鑑み、振舞われませんでした。今年もおそらくおこなわれないでしょう。
電車でくるともらえるらしいぜ。
おけら木の書き方
矢印で示したものがさらのおけら木です。上に朱書きで「八坂神社をけら木」と記載されています。この下に「家内安全」などの願旨、その下に「たけちよ 三歳」というように、氏名と年齢を書きます。
八坂神社 おけら詣りのアクセス
アクセス
バスは大混雑しますので、鉄道の利用を推奨します。
最寄り駅は京阪祇園四条駅、阪急京都河原町駅です。
祇園四条駅・河原町駅から八坂神社までは徒歩約5分程度です。
アトンスィオン!
尚、12月31日23:00~翌朝始発まで、201、203、並びに207系統は上記規制に伴い、四条京阪前、祇園バス停には停車しませんので、四条河原町バス停をご利用ください。
市バス
大晦日は土曜・休日ダイヤだよ。詳細は公式サイトの該当ページで確認してね。
一日券の類は日をまたいで使うことはできねえから気を付けてくれ。0時を過ぎたら無効だ。
JR西日本
本年も終日運転は行われないようです。
京阪
三年振りに、京阪本線の終夜運転があります。
大晦日は正月ダイヤ(約15分間隔で運行)だよ。詳細は公式サイトの該当ページを確認してね。
阪急
大晦日は土曜・休日ダイヤだよ。詳細は公式サイトの該当ページで確認してね。