この記事の構成
- 1ページ 2025年梅苑・ライトアップ日程、最新開花情報
- 2ページ 梅と日本、飛梅伝説、北野大茶会
- 3ページ 梅苑詳細解説、ライトアップ情報
- 4ページ 2024年開花状況
- 5ページ 2023年開花状況
- 6ページ 2022年開花状況
- 7ページ 2021、2020年開花状況
このページのもくじはこの下にあります。
北野天満宮梅苑詳細解説
概観
梅苑とは北野天満宮の境内にある梅や椿などの植物を愛でることのできる庭園のことです。地図上の桃色の部分が梅苑と御土居の一部で、梅苑公開時に入ることができます。青い線と桃色の線で囲った部分がおおよその北野天満宮の境内になります。
梅苑を始め、境内には至るところに梅が咲き乱れます。これは、北野天満宮は御祭神たる菅原道真公が梅と大変縁が深かったことに起因します。(詳細は追ってご紹介します。)
2021年からは梅苑内に見晴台が設けられており、全体を見渡せるようになっています。後述いたしますライトアップ時にも上ることが可能です。
御土居概観
御土居とは、秀吉上洛後の1591年に作られた、洛中と洛外を区別するために設けられた土手のようなものです。北野天満宮のが西の洛中の堺となっていました。かつては京都の周囲を囲んでいましたが、現在では、源光庵の付近など、市内の一部にその名残をのこすのみとなっています。北野天満宮の横には紙屋川という川が流れており、水防の側面もつよかったようです。現在では、国指定史跡となっています。
行ったことのある方はご存知かもしれませんが、川のそばにある土手のように見えます。ご覧のように、紙屋川沿いに梅が沢山植えられていて、梅のトンネルのようになっています。御土居の梅は梅苑のものよりも若干早く咲き始めます。
以前、ヤギ撮影隊が赴いた際は、なぜか中には入れませんでした。なんらかの理由があったのかもしれませんが、このようなこともありうることをご留意いただければと思います。

2025年は御土居には入れねえ。桜シーズンが終わるころには青もみじが公開されるぜ。これはおすすめだ。
おもいのままの咲いている場所
梅苑に行かれたら是非ご覧いただきたいのが、「おもいのまま」という品種です。ご覧のように、一つの枝に紅白の花が咲く、若しくは一つの花に紅白の花びらがあるというものです。境内で何か所かさいています。先ほどの地図上、赤、青、緑の宇宙人のところが主な場所です。
梅を愛でながらお茶とお菓子をいただきましょう
いつものセット
入苑の際には、お茶券(写真の青い券)をいただけます。ご覧のお茶とお菓子が付きます。これらは、庭園内の茶屋(地図上の建物のようなマークのところ)でいただけます。梅の味がする美味しいお茶です。茶屋から梅苑を眺めながらおいしく頂きましょう。お菓子はおせんべいがついています。茶碗、お菓子ともに星梅鉢という、北野天満宮の御神紋が入っています。お茶は銀色の袋から出して自分でポットのお湯を注いで頂きます。
さらには、おだんごやお茶を追加で注文をすることもできます。

まだ寒いから甘酒がおすすめだぜ。

お米の麹からつくるから、アルコールははいってないよ。
所要時間は梅苑と御土居で約30分~、境内を合わせれば最低1時間くらいは見ておいたほうが良いでしょう。後ほどご紹介します、長五郎餅を頂くのであれば、混雑している可能性があるので30分ほど余裕を見ておいたほうがよろしいでしょう。
梅苑ライトアップの様子
- ライトアップは2月14日(金)~3月16日(日)までの金・土・日曜日、2月25日(梅花祭)に開催されます。
- 時間は日没~20:00まで(最終受付19:40)
- 入苑料は大人(中学生以上)1,200円、小人600円 お菓子つき
北野天満宮のライトアップの特筆すべき点は、梅の枝にろうそくの入った瓶が吊るされているところです。他のライトアップではLEDが多用されているのに対し、天神さんのライトアップは灯篭もろうそくです。(一部LED)
炎が揺れていますので、大変きれいです。梅苑内には500個のろうそくが灯されます。おすすめの時間は日没間もない頃です。月明りの中、空の青に紅白の梅が映えます。

冒頭でも紹介したが、必ず『陰翳礼讃』熟読の上、乱入してくれ。当該随筆の中で触れられる日本の美意識を体感できる筈だ。
詳細はビデオでご覧ください。
以前は和太鼓の奉納がありました。
河津桜を一緒に楽しむおすすめコース
コース、というほどではないのですが、北野天満宮の梅苑に来たら外せないのが、一条戻橋の河津桜です。丁度梅苑の梅が盛りを迎えるころに咲き始めます。京都市内では一番早い開花となります。見頃予想は以下のリンクをご参照ください。

行き方は北野天満宮前バス停から市バス101系統に乗って、一条戻橋・晴明神社前バス停で下車してください。