この記事の構成
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#4 大仙院
方丈庭園
大仙院は大徳寺の塔頭寺院寺院で、大徳寺の境内の奥の方(北)にあります。写真撮影はできませんので、以下、文章のみにて失礼いたします。
庫裏から方丈に向けて廊下を渡ると、右側に小さな庭園があります。砂の上には釣船石、長船石と呼ばれる、船によく似た石が置かれています。砂は大河をあらわしています。この庭は花頭窓のついた壁で分断されています。この壁は透渡殿(すいわたどの)と呼ばれ、流れを遮るかのように存するこの壁を大仙院では人生の壁とよんでいるそうです。
窓の向こう側には大河の源流があります。鶴島と亀島に橋がかかっていて、その後ろに蓬莱山があります。蓮華寺の庭園と同じ構造になっています。写真撮影厳禁なのも蓮華寺と同じ理由なのかもしれません。
ここから流れ出た水は二手に分かれます。一方は方丈北の庭に向かい、もう一方は先ほどの大河を経て、大海、すなわち、方丈南側の庭園に至ります。
南側の庭園は大海を表し、白砂で波が表現され、その只中に盛り砂の島が二つ表象されます。一滴の水が大海に至るまでの過程が力強く表現されます。
1509年、開祖大聖国師の作庭によると伝えられる、室町時代の態様を留める庭園です。国の史跡及び特別名勝に指定されています。
大仙院へのアクセス
大徳寺前バス停から徒歩約5分。
大仙院基本情報
アフロさん
次の庭園も重森三玲作ですよ。