洛南
東寺
Overview
平安京の二大官寺(東寺と西寺)のうちのひとつです。現在でも平安京造設時の場所にあります。9世紀に弘法大師に下賜され、真言密教の根本道場になりました。立体曼荼羅がみどころです。有名な五重塔は徳川家光の建立です。
11月後半が見頃で~す。
五重塔付近
東寺の紅葉の一番のみどころはライトアップです。昼見ると、赤と朱色が綺麗です。
ライトアップ
東寺の紅葉のみどころはなんといってもライトアップにつきます。特に水鏡が秀逸です。水鏡はいたるところで目にすることができますが、東寺のものが最高峰です。
五重塔の金と紅葉の赤の対比に心を奪われます。東寺は比較的空いているのでおすすめです。
令和元年/2019年は10月26日(土)から12月8日(日)まで。時間は18:30~21:30まで。21:00受付終了。
東寺基本情報
東寺へのアクセス
JR京都駅から徒歩約15分。または、市バス205系統で東寺道バス停、207系統で東寺東門前バス停で下車。近鉄東寺駅から徒歩約5分。
東福寺
概要
奈良の東大寺と興福寺から一字ずつとって命名された、臨済宗東福寺派の大本山です。三門は現存する最古のもので国宝になっています。室町時代に境内の桜をすべて伐採し、楓を植えたと伝えられます。
11月後半が見頃で~す。
通天橋付近
東福寺の紅葉は永観堂と同様、色彩が視界に飛び込んでくるような印象を強く受けます。永観堂との違いは、東福寺の方が繊細さが前面にでているところです。東福寺と申しますと、臥龍橋からみた景色が有名です。(昨年は撮影禁止でした。今年もおそらく禁止かと思います。)雑誌などでみると、東福寺の紅葉は色彩が有無を言わさず迫ってくるような印象を受けますが、実際は繊細さが際立っています。
これは数年前に撮影したものですが、一枚目が臥龍橋、二枚目が通天橋から撮影したものです。一面が紅葉になっています。
橋からの紅葉でしたら、東福寺の塔頭の龍吟庵というお寺に行く途中の偃月橋(えんげつきょう)という橋がありますので、そこに行かれても良いでしょう。
本坊庭園
本坊庭園は北側がおすすめです。グラデーションが楽しめます。苔の上に散った紅葉もみどころのひとつです。
八相の庭からも少しだけ紅葉を望めます。
多くの人が通天閣付近の紅葉で満足されてしまいますが、おすすめは本坊から見る紅葉です。写真に写っているのが通天橋です。この橋の上からの撮影は禁止されていました。この橋のさらに西側に臥雲橋という橋があります(東福寺の境内ではなく、外にかかっている橋)。この臥雲橋から通天橋をみるとちょうど上の写真のような感じに見えます。通天橋下の谷を洗玉澗(せんぎょくかん)といいます。ここからの紅葉の眺めが有名です。写真撮影は禁止になるとおもいますので、ご自身の目でご確認ください。
東福寺基本情報
東福寺へのアクセス
JR/京阪東福寺駅から徒歩約10分。
光明院
Overview
光明院は東福寺の境外塔頭で、東福寺のすぐ近くにあります。2000年の「そうだ、京都行こう」はここでした。昭和の雪丹と呼ばれた重森三玲作庭の波心庭(はしんてい)という枯山水庭園があります。この庭園は京都市内でも随一の庭園で、季節の如何を問わず、魅力的な所です。苔が美しいことから、虹の苔寺とも呼ばれています。尚、静謐の中で紅葉を愛でたい方のみ入山してください。私も僭越乍、皆様を信じております。
11月後半が見頃で~す。
もちろんオレも信じてるぜ。
波心庭
光明院の紅葉は波心庭をあらゆる角度から堪能するということにつきます。この庭が何を表現しているかは、ここでは申し上げません。実際に行ってご自身でお確かめください。畢竟、禅とは言葉ではなく経験で体感するものだからです。
両行庵
写真矢印の建物です。普段は入れませんが、昨年は入れました。本年はどうなるかはわかりません。
ここからですと、庭園を俯瞰できます。
アプローチ付近
順番としてはこちらが先に目に入ってきます。アプローチ部分もさりげなく完璧です。紅葉、白砂、松、敷石、石の調和が見事です。
光明院基本情報
光明院へのアクセス
JR/京阪東福寺駅から徒歩約15分。
勝林寺
概要
勝林寺は東福寺の塔頭寺院です。ご本尊の毘沙門天像をすぐ前で参拝することが出来ます。ここも隠れた穴場です。勇ましいトラさんが出迎えてくれます。19時までですので、今年もライトアップされるかと思います。
11月後半が見頃で~す。
特別拝観・ライトアップ
勝林寺は普段は8名以上の団体のみ拝観できますが、秋には特別拝観があります。
この時、秘仏毘沙門天立像(伝 定朝作)、吉祥天像、善膩師童子像が御開帳されます。内内陣まで入り参拝することができます。
令和元年/2019年の日程は11月16日(土)〜12月1日(日)
時間:10:00~19:00
普段は少人数で行っても入れねーからな。気をつけろよ。
勝林寺基本情報
勝林寺へのアクセス
JR/京阪東福寺駅から徒歩約15分。
泉涌寺(せんにゅうじ)
概要
泉涌寺は後水尾天皇などの御陵がある、皇室ゆかりの寺院(菩提所)で御寺(みてら)と呼ばれることもあります。紅葉は御座所の庭園です。ここは明治天皇がお使いになった御殿を移築したもので、上皇陛下も即位の御報告に際し御来訪なさっています。
ご覧のように見事な紅葉です。グラデーションの時期に起こしになられるとよいでしょう。
11月後半が見頃で~す。
かなり空いてます。境内に茶店もあり、ゆっくりできます。
大門という最初の入り口を入ってすぐ左に、楊貴妃観音堂というところに、楊貴妃観音像が祀られています。南宋時代の観音菩薩像ですが、長い間秘仏だったため、損傷がすくなく、当時の色彩を留めています。ここも参拝されるとよいでしょう。
縁結びに効くらしいぜ
泉涌寺基本情報
泉涌寺へのアクセス
JR/京阪東福寺駅、泉涌寺道バス停から徒歩約20分。